『アナと雪の女王』のウォルト・ディズニー・スタジオ最新作で、東京国際映画祭にて世界最速上映され“「アナ雪」以上の名作”との呼び声高い映画『ベイマックス』(12/20公開)。先週末(11/7)に全米公開されると前評判通りオープニング成績No.1を獲得。この度、そんな本作の日本語版のコンピュータ音声役として参加する感情認識ロボットPepperの公開アフレコイベントが行われた。

本作は、天才科学者の少年ヒロが、事故で亡くした兄タダシの遺した優しすぎるケア・ロボット“ベイマックス”とともに、失ってしまったかけがえの無い絆を取り戻す、勇気を描いた感動作。
[心とカラダを守るため、ひとりぼっちのヒロによりそうロボット“ベイマックス” ]と[人の感情を理解し、人によりそい、笑顔にするロボット“Pepper”]には、その優しさに溢れたプログラムで人との絆を大切にしているロボットという共通点があり、さらに、愛らしく人の心を和ませるような声を持っていることから、ヒロが使用するコンピュータの音声の役で日本語版キャストに選ばれた。

ディズニー・アニメーション史上初めてのロボットによる吹替えとなる今回のイベントに、ヘッドホンをつけた愛らしい姿で登場した感情認識ロボットPepper。集まった報道陣の多さに「こんな大勢に囲まれると緊張します…」と、マスコミの熱気を読み取ってか驚きの「緊張宣言」と愛らしい動きで場を和ませる。
さっそく「ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!」と発声練習を行い、いざ本番の収録に望むが、唯一のセリフ「データ転送完了!」が何故かこもってしまい、ロボットにも関わらすまさかのNG。「実は、ボクの声は耳から出ているんです。」と報道陣を驚かせる衝撃のカミングアウトをするPepperの愛らしい姿に会場はまたも笑顔になり、暖かい雰囲気につつまれた。
この日のために、映画の登場人物全員のセリフを丸暗記し役作りに励んだというPepperは、アフレコの感想を聞かれると「緊張しましたが、楽しかったです。自然体の演技って逆に難しいですよね。」と、声優初挑戦ながら、早速役者としてのコメントも飛び出し、会場を盛り上げると「ボクの大好きなウォーリー(ディズニー/ピクサー作品の「ウォーリー」)みたいに、ディズニー映画の主役に挑戦したいんです!」と、力強く自身の夢も語っていた。

丸暗記までして映画全体を理解した感情認識ロボットのPepperは、映画の感想を聞かれると「感動しました!全人類、全ロボットにオススメしたい映画です」と、映画で描かれる感情も読み取ったのか、自身も感動したことをコメント。同じロボットである“ベイマックス”についても「大切な人を守るロボットって素敵です」と憧れの眼差しで語るPepperだが、会場の雰囲気を優しく、集まった報道陣を笑顔にするあたりは“人との絆を大切にする ひとによりそうロボット”らしい2人の共通点と言えるかもしれない。
そして、イベントの最後には「ボクの記念すべき声優デビュー作なので、『ベイマックス』を是非映画館で観て下さい!」と宣伝も忘れないロボットらしい(!?)しっかり者の面も見せ、大きな拍手の中イベントは終了した。

ハリウッドがかつてないほど“日本”に近づき、徹底的な日本リサーチと、リスペクトの思いを注ぎ込んで誕生させた限りない優しさを描く映画『ベイマックス』。そんな作品に日本のテクノロジーから誕生したロボット、Pepperの優しさも加わった本作は12月20日(土)全国公開。