この度、アジア各国で実績を得た第一級の作品の日本での提供を目的に立ちあげられた日活と東宝東和の共同プロジェクト:GOLDEN ASIAレーベルの第2弾となるインド映画「チェイス!」が、12月5日(金)よりTOHOシネマズみゆき座他にて全国公開される運びとなりました。各国で歴代インド映画興収No.1!マジックとダンスを融合したショーを繰り広げるサーカスのスター:サーヒル。だが、その裏の顔は腕利きの金庫破りだった!変幻自在のバイクを駆使した手口に挑むインドNo.1刑事ジャイとアリ。しかし、そこにはサーヒルの仕掛けた人生最大のトリックが待っていた・・・。インド国宝級名優アーミル・カーンを迎え、驚異のアクロバット・チェイスが絢爛豪華に開幕!

この度、主演のアーミル・カーンの日本初来日イベントを行いました。大ヒット作を連発するインドの国民的スターの側面と、主演作『ラガーン』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、日本でも大ヒットを記録した『きっと、うまくいく』でも存在感を発揮した“ミスター・パーフェクト”と称される演技力が注目を集めるアーミル・カーン。社会活動家としてもヒラリー・クリントンやビル・ゲイツの熱望により対談を行い、TIME誌が「世界にもっとも影響力のある100 人」の一人に選出されるなど、スター俳優の枠を超えた、まさにインドの文化大使ともいえる存在です。

映画「チェイス!」来日記者会見&舞台挨拶レポート

記者会見会場:六本木アカデミーヒルズ49 スカイスタジオ
舞台挨拶会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SC2
両イベント登壇者:アーミル・カーン / ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督

「身を削って作った作品なので、多くの方に見ていただけて安心しています」と、映画のヒットを心から喜んでいるアーミル・カーン。

2013年末に本国インドで公開されるやいなや、世界各国で歴代インド映画の興収記録を塗り替えている、話題のアクション大作「チェイス!」。シカゴの街を舞台に、天才トリックスターと敏腕刑事が知力と体力を尽くしたアクロバット・チェイスを繰り広げる。そんなスーパーエンタテインメントムービーが、第27回東京国際映画祭において特別招待作品として出品された。それに伴い、主演のアーミル・カーンとヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督が初来日。10月29日(水)に東京・六本木アカデミーヒルズ49 スカイスタジオで来日記者会見が行われた。

登壇したアーミル・カーンは、「日本に来られて、とても嬉しいです」と、笑顔であいさつ。トリックスター・サーヒルを演じた彼は、アクションシーンにもスタントをほとんど使わずに体当たりで挑戦。「身を削って作った作品なので、多くの方に見ていただけて安心しています」と、映画のヒットを心から喜んでいる様子がうかがえた。一方、「オハヨウゴザイマス」と日本語であいさつをしたヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督。そんなヴィジャイ氏には、記者から同映画がヒットした理由質についての質問が。「インド映画はエンタテインメント性が豊かなところが魅力だと言われていますが、この映画はエモーショナル(情緒的)な部分が国を超えて共感されたのではないかと思います」と、クリエイターの目線で作品を分析した。

 以前から、日本には強い興味があったというアーミルとヴィジャイ氏。「仕事が終わったら、東京を満喫したいと思っています」(アーミル)。「黒澤明監督や三池崇史監督の映画の世界観が好きで、よく見ています」(ヴィジャイ氏)。さらに、アーミルは「機会があったら日本映画への出演や共同制作の可能性も探りたい」とも。インド×日本という、新たなエンタテインメントが誕生する日が、もしかしたら近いかもしれない!?

また、お互いの印象を問われた2人は、「国民的スターなのに、気取ったところがまったくない」とヴィジャイ氏がアーミルを誉めれば、「ビジョンが明確で、現場をいい空気にしてくれる」とアーミルもヴィジャイ氏を絶賛。強い信頼感が垣間見られたひと幕も。

 会見の終盤には、実際に映画に登場するBMWのモンスターバイク「K1300R」とともに、スチール撮影を行ったアーミルとヴィジャイ氏。「日本でも、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです」(アーミン)というメッセージを残して、会場をあとにした。

 同日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SC2で行われた舞台挨拶にも登壇したアーミル・カーンとヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督。2人が登場すると、客席からは大きな声援が。盛り上がる会場の様子に、「アイシテマス」と日本語であいさつをしたアーミルも、少し興奮気味。続けて、ヴィジャイ氏も「みなさんの愛を私たちに与えてください」とスピーチし、さらに会場を賑わせた。

 舞台挨拶では、記者会見では語られなかった撮影エピソードも披露。スリス満点のアクションシーンや、バイクを使った撮影の舞台裏なども語られた。そして、最後には、「この映画をきっかけに、これからもインド映画と触れ合ってください」(ヴィジャイ氏)、「日本でも、もっともっと自分の出演作を見ていただけるように頑張ります」(アーミル)と、今後の抱負で言葉を結んだ。