10月27日の本日、第27回東京国際映画祭・特別招待作品『花宵道中』(11月8日公開)のアジアンプレミアが、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われました。本作で宿命に翻弄されながらも一途な恋を貫き通す主人公・朝霧を演じた女優・安達祐実、そして大ヒットドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』や『ファーストクラス』で大注目の俳優・淵上泰史をはじめ、小篠恵奈、友近、津田寛治、そして豊島圭介監督が着物姿で舞台あいさつに登壇。

映画『花宵道中』第27回 東京国際映画祭 舞台挨拶(上映前)
日時: 10月27日(月) 13:35〜
場所: TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇者:安達祐実、淵上泰史、小篠恵奈、友近、津田寛治、豊島圭介(監督)

10月27日の本日、第27回東京国際映画祭・特別招待作品『花宵道中』(11月8日公開)のアジアンプレミアが、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われました。本作で宿命に翻弄されながらも一途な恋を貫き通す主人公・朝霧を演じた女優・安達祐実、そして大ヒットドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』や『ファーストクラス』で大注目の俳優・淵上泰史をはじめ、小篠恵奈、友近、津田寛治、そして豊島圭介監督が着物姿で上映前の舞台あいさつに登壇。

今回がアジアンプレミアとなり、日本の一般のお客様に見ていただくのもこれが初めて。率直な今の気持ちを問われた安達さんは、「この作品は挑戦したことがたくさんありました。演技も今までとはアプローチを変えていますし、ヌードになったということも大きな挑戦でした。どう観ていただけるか緊張していますが、楽しんでいただければ」と語った。10月23日の東京国際映画祭オープニングではまさに主人公・朝霧と同様、艶やかな花魁姿でレッドカーペットに登場し、大きな歓声が上がった。その時のことを振り返って「花魁の扮装でレッドカーペットを歩けたことは光栄でした。朝霧の気持ちが蘇ってきて幸せでした」と安達さんは語る。さらに「この映画は純愛を描いた物語。恋する気持ちや人を愛する気持ちは、時代を超えて、現代であっても共感していただける部分が多い。人を愛することで苦しくなること、切なくなることもあるけれど、それでも人を愛することは素晴らしいことなんだと感じてもらえたら嬉しいです」と語った。

相手役を演じた淵上泰史さんは、「やはり絡みのシーンは特に気を遣いました。12月の京都はものすごく寒くて、カットの度に衣装の方に毛布を頼んで、安達さんにかけていました」と撮影を振った。

吉田屋を演じた津田寛治さんは「僕は悪役が大好きで、今回の吉田屋というのは色んな面を持っているんですけど、良いところもあるんだぞという部分は微塵もなく、どん底まで悪役です。悪役冥利につきる役でした」と自身の役を語る。撮影に関しては「冬の京都は本当に寒くて、楽しくも大変な撮影だった。けれど女優にこう言うのもアレですが、安達さんの男気のある背中を見て、僕たちは撮影を乗り切れたと思う」と安達さんを大絶賛。

妹女郎役を演じた最年少の小篠恵奈さんは「着物を着ての所作が大変だった」と語った。

女郎屋の女将を演じた友近さんは、今回が念願の花魁映画への出演。「最初この映画のお話しをいただいた時は、吉原の映画イコール脱ぐだと思っていたんですけど、女将役だから脱げなかった」と残念そうに語りつつ会場を笑いに誘った。今回、友近さんのために用意された台詞があったと聞いているが、とMCからの話しを受け「とても有り難い台詞をいただいた。これでこの先10年は食いっぱぐれないで済む。『股開かざる者、食うべからず!』。あちこちで言わせてもらいます。この一言でもう十分」と、名シーンを檀上で再演し、熱く喜びを語った。

豊島監督は「今回、この作品を撮るにあたって2つの軸があった。安達さんの気合いの入った演技をしっかりと撮るということがひとつ、もうひとつは京都の太秦で時代劇を撮るということ。溝口健二さんや内田吐夢さんが撮ってきた花魁映画の歴史というものがあって、それならこの2014年の今、自分はどんな花魁映画を撮るべきか、どんなアプローチをするのか。一生懸命考えた結論がこの映画です」と力強く語った。

本作『花宵道中』は、第38回モントリオール世界映画祭「ワールド・グレイツ」部門、第34回ハワイ国際映画祭「Spotlight on Japan section」へも正式出品され、今回の東京国際映画祭でも国内外問わず大きな注目を浴びている。

11月8日よりテアトル新宿ほか全国公開。