累計120万部突破のシリーズ最新作を、2013年度の日本映画賞を総なめしたスタッフ・キャストにより映画化、瑛太&松田龍平という若手スター俳優W主演で贈る珠玉のエンタテインメント映画『まほろ駅前狂騒曲』
(東京テアトル/リトルモア配給)。

このたび、10/18(土)より全国にて絶賛公開中の本作が 10/24(金)〜11/9(日)の期間、台湾・高雄市で開催される第 14 回高雄映画祭のオープニング上映作品に決定し、主演をつとめる瑛太さん(31)と、大森立嗣監督(44)が映画祭に参加しました!日本公開直後のアジア初上映となります!

今年で 14 回を数える高雄映画祭は、台湾国内、及びアジアを中心とした国外の長編映画や、短編映画など 100 本を超える作品が上映される映画祭で、日本映画の上映にも力を入れており、過去には『恋の罪』(園子温監督)、『そして 父になる』(是枝裕和監督)などの話題作が上映されています。

空港の到着ロビーで、200人ほどのファンから熱烈な歓迎を受けた瑛太さんと大森監督。
台湾では、瑛太さんが出演したドラマがほぼ前作品放送されており、アジアプレミアの450席分のチケットは発売開始10分弱で即完売!高雄映画祭史上最速を記録するほど高い人気がうかがえます。

まず記者会見で現地メディアからの質問に応じた瑛太さんと大森監督は、瑛太:台湾語で、「こんにちは、高雄。」中国語で「私は瑛太です。台湾に来れて嬉しいです。」
「今回、映画祭にお招きいただきまして、ありがとうございました。シェイシェイ。」
大森監督:「ニイハオ。台湾初めてです。暑いですね。楽しみます。」
瑛太:「空港に着いてたくさんの人が迎えてくれて、ボディガードの方に守られながら高級な中華料理店に連れて行かれるかと思ったら、庶民的なお店に連れて行ってくださって、一般的な台湾の暮らしぶりが垣間見えて嬉しかったです。」

Q 残念ながら松田龍平さんは来れませんでしたが、瑛太さん、松田さんのキャスティングについて
大森:「「まほろ」を作る前から、瑛太、龍平とは面識がありました。僕が映画を作れるようになって、彼らも日本を代表する俳優になっていて、タイミング良く二人に主役を任せられました。」

Q 松田龍平さんについて
瑛太:「僕がデビューした映画『青い春』で松田龍平と知り合ってから10年来の友達です。映画『アヒルと鴨のコインロッカー』『ナイン・ソウルズ』で共演してきました。今作ではバディ映画として二人で絡むことが今まで以上に多かったので、10年来の付き合いで二人でいた時間が映画に投影されていたら良いなと思いました。」

<台湾メディアの記者からの質問>
Q 高雄ガス爆発(2014 年 8 月 1 日発生)について
瑛太:「日本にも大きなニュースとして入ってきて、とても残念ですし、残された遺族の方々は悲しみが大きいと思います。日本のみんなも悲しいという気持ちでいっぱいでした。」

Q 多田という役との共通点
瑛太:「仕事に対しての誠実さは変わらないのではないかと思います。」

Q 前作『まほろ駅前多田便利軒』からの心境の変化
大森:「なかなかシリーズ作品を撮る機会がないので、失敗できないというプレッシャーは感じていました。
『まほろ駅前多田便利軒』の後も、瑛太はテレビドラマや舞台などで活躍していて、龍平は日本アカデミー賞で受賞するなど、二人とも成長していたことも良い意味でプレッシャーでした。」
瑛太:「『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』など、どこか男臭さや血のにおいの感じる映画を大森監督は撮っていたので、一作目の時は大森立嗣監督の現場であるということに気を引き締めて挑みました。
その後のドラマは『モテキ』の大根監督がオリジナルで脚本を書いて、わりとポップな二人を描いていたので、そこで自分の体の中に多田がしっかりと定着したと思います。今作は、大森監督と二回目ということもあって、わりとリラックスしてカメラの前に立つことができました。」

Q 役作りについて
大森:「主人公は、30代前半の男性の設定で、前作の時はまだ瑛太が 28〜29 歳だったので、生活に疲れている匂いを出してほしいと瑛太にリクエストして、体型を作ってきてくれました。」
瑛太:「そのために、毎日、ラーメンと餃子を食べて、内臓脂肪を増やそうとしてました(笑)。ドラマの時は一番体重が重かったと思います。70kg 超えてたと思います。」

Q 台湾映画「KANO」の主演:永瀬正敏さんについて(※永瀬さんは、「KANO」で台湾の第 51 回金馬賞:最優 秀男優賞にノミネート。※日本人では史上初)
大森:「僕が映画を始めた時に、第一線で活躍されていた俳優さんなので緊張しました。今回の映画で、あまり説明のない役を演じてくださって、永瀬さんという存在感で救われた部分がありました。」

Q「ぼっちゃん」から「まほろ〜」の作品の変化について
大森:「これまで僕は家族を壊す、あらかじめ壊れている家族の物語を描いてきました。少し歳をとってきたことも関係あるのか・・・いろいろと悩みますが、「まほろ〜」の場合も多田便利軒の二人は社会の内側には入れない人間なので、そういうところに惹かれています。」

Q「まほろ〜」シリーズ(ドラマを経て)の心境の変化
瑛太:「ひとつひとつの仕事の経験、すべての作品が僕にとって意味があって、大きな変化があったというわけではないかもしれないけど、また大森監督と一緒にやれて嬉しかったです。龍平も映画作品中心からドラマに出演したり、『舟を編む』という映画で日本の映画賞を受賞したり、互いに色々な経験を経てきました。 シリーズ作品ができることは自分で望んでできることではないので、チャンスだと思いました。」

Q シリーズが続く可能性は?
大森:「がんばります!」
瑛太:「釣りバカ」や「寅さん」のように続いてほしいですが、そのために日本の多くのお客さんに見てもらいたいです。僕らの構想では、次回は、ハワイの大富豪が猫を逃がしてしまって、それを多田と行天が探しにいく話と、まほろ駅前で二人がミュージシャンになるという案もありますが、どうなるか僕は知りません(笑)。
大森:「台湾版「まほろ〜」も悪くないね。」
瑛太:「ラブリバーの話ですか(笑)」
※高雄市内で一番大きな川「愛河(原部リバー)」のこと。高雄市のシンボルで、若者のデートスポット。

瑛太:「初めて台湾にきて、空港についた時から熱狂的で、あたたかい出迎えがあって、とても光栄でした。
文化の違う人々と映画でふれあうことができて俳優として幸せです。またプライベートでも台湾に来たいと思います。その時はよろしくお願い致します。」
大森:「台湾の映画監督では、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン、ツァイ・ミンリャンが好きです。そういう先輩たちに負けないように映画を作り続けたいなと思っているので、台湾に来れて嬉しいです。」