テレビ東京・土曜深夜の人気番組「ゴッドタン」から生まれた映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』が17日(金)より全国公開中です。

21日(火)、この作品の公開を記念して、TBSラジオ「東京ポッド許可局」(毎週金曜28時〜)より、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオをお迎えしたトークイベント「東京ポッド許可局ナイト」を行いました。

『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』は、会場でしか聞けないトーク満載で24日まで毎日イベントを開催中です。
詳細は公式Facebookをご参照ください。

『ゴッドタン手 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』公開記念 東京ポッド許可局ナイト

10/21(火)新宿バルト9(スクリーン8・251席)*上映後トークショー
イベント開始:22:20
ゲスト:東京ポッド許可局(マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ)、佐久間宣行監督 
MC:五箇公貴(テレビ東京・プロデューサー)

マキタスポーツ(以下、マキタ)
どうも!ダークネス役のマキタスポーツです!

プチ鹿島(以下、鹿島)
どうも!プチ鹿島です。
僕は伊藤英明さんと役を争って落ちてしまったんですけど(笑)、
今日はよろしくお願いします。

サンキュータツオ(以下、タツオ)
サンキュータツオです!
3人で東京ポッド許可局です。よろしくお願いします!

マキタ
日本中のシネコンがすごく笑いに包まれていると聞きましたよ!
うれしいじゃないですか。
総じてこの作品て、佐久間さんと劇団ひとりのイチャつきぶりみたいなね。
みなさん、お気づきですか?

タツオ
付き合うってこういうことだなって、思いますよね。
お互いに高め合う的な。

マキタ
これって、究極のSM関係じゃないですか
Sっ気たっぷりな佐久間さんが、ドMな劇団ひとりをどんどん追い込む構図ですが、
ところがあいつ(劇団ひとり)は従順じゃないんだ。
でも、最後に主従がひっくり返る瞬間がある。

プチ
ひとりさんも他の役者も目の前の人との関係に加えて、
佐久間さんが何を望んできているのか、この後どんなプロットが用意されてるのか、
部分的なロジックと構成的なロジックを見る人にも考えさせますよね。
最後のシーンでは、劇団ひとりの芸人性が佐久間さんの要求を上回ったというか、
瞬間的な快楽をとったことで、芸人性を死守した劇団ひとりさんはすごいなって思いますね。

マキタ
劇団ひとりがいかにイリーガルな人か、ということですよね。
もともとあった企画を飛び越えたんですもんね。
TVのときから、劇団ひとりとみひろの生々しさったらなかったもん。
俺たちくらいのキャリアになってからの芸人としての瞬発力というか、一番輝く瞬間ですよね。

タツオ
あと、すごいのは噛まないところ!
白紙の長文を読めるのはタモリさんか劇団ひとりしかいないです。
僕は言語学も学んでいるので、ちょっとセリフを抜き出して分析してみますが、
即興なのに「べつに、〜」とか「〜、それだけだよ」とか、セリフの意味合いを強調する言葉をつかうでしょ?
それをすることで、とても演技っぽく見えるしセリフが立つ。
あとは相手が言ってるセリフを引き受けて即興で答えることができる。
これについては、相手の言葉をすごく聞いてると思うんですよ。
例えば、相手が「ゲーム」という言葉を使ったら「随分おもしろそうな“ゲーム ”してるじゃねーか」と返してみたり、
もっとすごいのは相手が言ったセリフを受けて、同じ言葉を使って序盤に伏線をはっておいて、後半自分で回収するのとか、すごいなー!って。自分のなかでも構成しているんでしょうね。

マキタ
その質があまりにも高すぎて、
全編アドリブショーなのは間違い無く本当なのに、それ自体がうそっぽく見えてしまうというところありますよね。
シルクドソレイユ現象(笑)。超絶技巧の連発なのに見慣れちゃうっていう(笑)。
佐久間さんはそのへん気がついていますよね?

佐久間
前作のときからアドリブに見えないところがたくさんあったので、
今回は追い込んで追い込んで、一回放り出すみたいな作業を仕掛けたら逆襲されたというか(笑)。

五箇 公貴プロデューサー(以下、五箇)
そう考えると、あのキスシーンも自分で自分に負荷をかけようとしたとも考えられますよね。
本人は「自分の気持ちが高まって」って言ってますけど…、そういうこともし兼ねないですよね。

マキタ
本当の意味での本音は、五箇さんや佐久間さんには話していないと感じているということですか?

五箇
…か、どうかはわかりませんが、
「気持ちが高まってキスしちゃったんだよ」っていうけど、
「本当かな!?」って思う部分もあります。いやー、本当にわからないです。

マキタ
この、化かし合の関係、いいよね!

タツオ
色っぽいですね〜!

マキタ
本音って、本当のことを言っているかどうかよりも
佐久間さんは劇団ひとりに負荷をかけ、劇団ひとりはしらばっくれながら返していく。
しかも、ウラのことは特に話すわけでもなく、ってこの関係いったいなんなんですか!?

プチ
それをここ(スクリーン)でぶつけ合い会話をする。
これがプロレスですよ!!今月見たプロレスで一番面白いです!

マキタ、タツオ
プロレスじゃないから!!

マキタ
ルパンと銭形警部みたいな最高の組み合わせを見せられた気分。
「そういうスタッフに恵まれてーなー」って思いますよね。