平凡な日常を過ごしていたはずの高校生が、何の前触れも無く「命を賭けた謎のゲーム」へ巻き込まれる。逃げ出すことは出来ない。生きたければ、“立ち向かうしかない!”その衝撃的な展開と圧倒的な緊張感でファンを増やしているシリーズ累計270万部突破のコミック『神さまの言うとおり』。この度今後さらなる盛り上がりが期待される本作を、『悪の教典』『藁の楯』『土竜の唄』と立て続けに大ヒット作品を手がけてきた鬼才・三池崇史がメガホンをとり、予測不能の“禁断の実写化”に挑みました。そしてついにイタリアの首都ローマにて開催された、第9回ローマ国際映画祭(10月16日〜25日)のコンペティション部門(ガラ部門)にて世界のどこよりも早くワールドプレミア上映が行われました。

ローマ国際映画祭とは映画都市ローマにふさわしい華やかな映画祭として、世界3大映画祭の1つであるヴェネチア国際映画祭に対抗するように、ローマ市全面協力のもと2006年に始まった映画祭。これまでニコール・キッドマンやジョージ・クルーニーなど世界的な映画スターも参加するなどインターナショナル色が豊かであることに加え、一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭であることが特色。2012年からは、ヴェネチア国際映画祭を筆頭にこれまで多くの欧州の映画祭ディレクターを歴任してきた、マルコミュラー氏がディレクターを務めています。三池崇史監督は『悪の教典』『土竜の唄』に続き3度目の出品になります。

主演の福士蒼汰とヒロインの山崎紘菜はそろって国際映画祭へは初めての出席。現地時間10月18日(土)の公式上映に合わせて現地ローマ入りした二人。映画祭前には朝早くからローマ各地の名所を廻り絵作り。「コロッセオ」や「パンテオン」「サンタンジェロ城」などの観光名所を回りました。中でも福士は以前から行きたいと話していた「真実の口」に感動。「口の中に手を入れたりして、たくさんのスタッフとも盛り上がりすごくいい思い出になった」と話しました。一方の山崎が行きたいと語っていたのが「スペイン広場」。イタリアンカラーの3色のジェラートを手に「オードリーヘップバーンになった気分」とご満悦の様子でした。

午後にはいよいよ映画祭会場である文化複合施設『オーディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ』に到着。およそ40を超える海外媒体が集まったフォトコールに三池崇史監督、福士蒼汰、山崎紘菜と揃って参加。たくさんのフラッシュと世界各国から集まったマスコミからの掛け声に緊張しつつも国際映画祭ならではの雰囲気に気分の高揚を隠し切れない様子でした。その後行われた公式記者会見では福士、山崎ともにまずはイタリア語であいさつ、続いて英語でのスピーチも披露。福士は途中、「I’m excited!」と感情を露わにする場面もあり,あまりに完璧なスピーチの二人に現地記者から「どこでイタリア語を学んだのか」と質問が飛ぶほどでした。本作はまさに「ローマ映画祭」を意識したスケジュールで映画が完成。“マスコミ試写会”もここローマで行われたのが最初の試写会。上映会に先駆け行われたマスコミ試写会を観た記者から「本当に素晴らしい作品でした」「5分ごとに拍手が起こっていた」「とてもエンジョイできた」などの感想が寄せられた。また「日本人とイタリア人の反応の違いは」と聞かれた監督は「日本人のリアクションを想像すると少し不安」と話すも「育った環境や文化が違えど、それぞれに何かを感じてもらえたら。」「まずは今夜イタリアの方々にも楽しんでもらえれば」と語りました。会見終了後は海外媒体の取材にも応じ、自身の役柄や意識して演じた点などを語りました。

上映前のレッドカーペットアライバルにも溢れんばかりの人がギャラリーが詰めかけ、3人が登場すると「MIIKE」「FUKUSHI」の大声援。3人はそれぞれ作品にも登場する“ダルマ”を持ち登場。三池監督は『伊』と書かれた緑のダルマ。山崎は『制』と書かれた白のダルマ。福士は『覇』と書かれた赤のダルマ。作品の象徴をイタリアカラーに施し特別に持参したもの。山崎はタイトなミニスカートに背中の大きく開いた黒のドレスで登場。ため息のでるほどの抜群のスタイルで観客を魅了しました。英語版の映画チラシを手にサインを求める人たちや声を掛ける人たちで溢れる中一人ひとりに丁寧に対応し、サウンドバイツでは海外マスコミの取材にも応じました。

『シノーポリホール』にて19時過ぎから行われたワールドプレミア上映は1000人を超える観客がキャスト・監督と共に映画を鑑賞。会場からは笑いや驚きといったリアクションが常に見受けられ、会場が一体となって作品を楽しんでいる空気に包まれていました。上映終了後、約4分間に及ぶスタンディングオベーションが贈られ、鳴りやむことない拍手喝采に3人も確かな手ごたえを感じた様子でした。

ローマ国際映画祭ワールドプレミア上映を終えたコメント
≪福士蒼汰≫
スタンディングオベーションの景色を見て、人生でこんなこと体験したことがないので、どうしていいのか分からなかったのですが、こうしてみなさんに受け入れてもらえて本当に嬉しいです。役者としてもっとやりたいという気持ちが沸き起こってくる舞台でした。本編も初めてイタリアの方々と一緒に観たのですが、もう予想外。こんなに笑いが起こるなんて。僕もすごく楽しめました。今回に作品は“大笑い”できる作品なんだと思いました。ローマ国際映画祭に参加できたこと、レッドカーペットを歩くことができたこと監督に感謝しています。ありがとうございます。賞を獲れたら嬉しいですね。

≪山崎紘菜≫
スタンディングオベーションは本当に夢のような瞬間でした。今日、私も初めて映画を観て、ひとつの作品が出来上がる喜びとそれをイタリアの方々と共感できる喜びを味わえて本当に幸せでした。イタリアの方々は本当に温かいですね。またこのローマ国際映画祭に役者として来ることができたらいいなと思いました。この作品でこの場所に来られた事、素晴らしい作品に携わることが出来たことに感謝しています。本当に会場で観たあの景色は一生忘れられないし、嬉しくて涙がでそうになりました。

≪三池崇史監督≫
ただただホッとしました。映画の都、イタリアの映画はいろんな意味で歴史がありますからそのローマで受け入れられたという事は自信にもなります。映画を作る人間を観客が育ててくれるそういう愛情を感じました。今日の会場の雰囲気は自分たちにとって賞と同じ意味があると思っています。
(マーヴェリック賞受賞について)いろんな意味で“重い”ですよね。今までやってきた過去に対してもらった賞だと思うのですが、自分にとってはこれからより気合い入れていけよっていう勇気をもらった気がしています。映画を作って映画に助けられていると実感しました。ありがたいですね。マルコ(映画祭ディレクター)からより過激に映画を撮っていけというメッセージをもらったと思っています。