『セブン』、『ドラゴン・タトゥーの女』など独創的な映像表現と力強いストーリーテリングで世界中の映画ファンを熱中させている映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャー。新作が待ち望まれるハリウッドのトップ監督のひとりである彼の最新作、幸福の絶頂にいるはずの夫婦をめぐるスリラー『ゴーン・ガール』が12月12日(金)に全国公開となる。そして、本作がニューヨーク現地時間9月26日(日本時間9月27日)に行われたニューヨーク映画祭で、オープニング作品としてワールドプレミアを実施した。

超豪華スタッフ&キャストが集結して行われたレッド・カーペットイベントには、世界各国から70媒体以上が参加。また、会場前にはたくさんのファンが詰めかけ、主演のベン・アフレックを一目見ようとごった返した。レッド・カーペットイベントの後に世界初お披露目となるプレミア上映はニューヨーク映画祭メイン会場であるリンカーンセンター内Alice Tully Hallにて開催された。しかし、1000人キャパの会場のチケットがあまりに早く売り切れてしまった為、この会場で2度の上映が行われた。更にWalter Reade Theaterという300人キャパの会場でも3回上映という異例の措置が取られた。この上映後、「『ゴーン・ガール』は、精密に作られたスリラーと各誌絶賛」(LA TIMES)、「『ゴーン・ガール』がNY映画祭開幕早々に閃光を放つ」(Reuters)などとオンライン上では作品を絶賛するニュースが多数掲載され、早速「『ゴーン・ガール』NY映画祭を開幕、さっそくオスカーへ直行」(DEADLINE)、「デヴィッド・フィンチャーが『ゴーン・ガール』でオスカーに爆弾投下」(HITFIX)など“オスカー”の文字もあちこちに。アカデミー賞の本命に名乗りを上げる上映となった。

かつて、2010年にも同映画祭のオープニング作品を飾ったフィンチャー監督の映画『ソーシャル・ネットワーク』が、アカデミー賞8部門にノミネートされ、脚色賞、作曲賞、編集賞を受賞したことからも、本年度の賞レースを盛り上げる作品の一つとして期待が掛かる。

●現地時間:9月26日 ●日本時間9月27日
●場所:リンカーンセンター、Alice Tully Hall(リンカーンセンター)
●出席者:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、
ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、エミリー・ラタコウスキー
デヴィッド・フィンチャー(監督)、ギリアン・フリン(原作と脚本)、リース・ウィザー・スプーン(製作)

主要キャスト&監督コメント

■ベン・アフレック
この作品の魅力はデヴィッド(・フィンチャー監督)にある。リスペクトできる監督とでなければ、演技はしたくないと思った。監督のカットの一言で安心でき、演技を終えられる。彼はいつだって「これはこうするんだ」と言うけど、結局、役者が本当にやりたいと要求すればするほど実現する。それがすごくて、俺は心から尊敬できた。

■ロザムンド・パイク
こんな企画に携われるなんて、めったにあることじゃないわ。
このキャラクターは複雑で、中にいくつもの層を抱えている。
女優として、私がずっと演じてみたいと感じてきたものを持ち合わせているのが、この役なの。

■デヴィッド・フィンチャー(監督)
ストーリーが持っているパワーに驚いている。
ギリアン(・フリン)が明らかにしてみせたのは、自分がどういう
人物に見られたいかだけではなく、どういう人と一緒にいると思われたいかについても自己愛的な投影があるということだった。