9月13日に公開し、全国各地で大ヒット上映中の映画「舞妓はレディ」。「Shall we ダンス?」、「それでもボクはやってない」など、その卓越した観察眼で驚きと感動を生み出し、世界中から新作を待望される周防監督が、20年前から温めていた“舞妓エンターテインメント”である。世界的にもその名を知られる周防監督が描く“舞妓映画”というだけに、日本のみならず世界からの注目も高く、6月には上海国際映画祭へ参加、7月にフランス・パリで行われた日本文化の見本市JAPAN EXPOにも招待された。その「舞妓はレディ」が、9月26日、台湾で開催されている第2回桃園映画祭(9月26日〜10月5日)のオープニング作品として公式上映され、招待を受けた周防正行監督と、主演の上白石萌音が会見と舞台挨拶ティーチインを行った。

桃園映画祭は、台湾の大手配給会社数社が、“お客様が本当に喜ぶ作品”、“観客の目線に近い娯楽性の高い作品”を主眼に作品を選定。世界中から選りすぐりのエンターテインメント作品を上映しており、今年2年目の若い映画祭として、業界から注目を集めている。また“映画を通じて、世界の土地と文化を知る”ことをテーマにしている。「舞妓はレディ」は、台湾でも人気のある長谷川博己や妻夫木聡などのオールスターキャストがこぞって歌い踊る、高いエンターテインメント性と、日本文化を代表する“京都”を舞台にした物語であることがポイントとなり、オープニング上映が決定。親日家の多い台湾での興行の可能性が高く、まさに“お客が楽しめる作品”である、と太鼓判を押された形だ。今年は、世界30か国から選りすぐった60作品を上映。日本からは、「舞妓はレディ」の他に、「春を背負って」、「そこのみにて光り輝く」の3作品が上映予定。クロージング作品は、ウディ・アレン監督の映画「Magic In The Moonlight(原題)」。

26日に現地入りした周防監督と上白石萌音は、台湾マスコミの前での会見後、オープニング上映の舞台挨拶を行った。公式上映には、周防監督の最新作をいち早く観ようと、約450名の映画関係者、地元招待客が訪れ、周防監督と上白石萌音も観客と一緒に映画を鑑賞。二人は、素直に笑ったり泣いたりする現地の人びとの反応を直に見て感動。上映中には随所で大きな笑いが起き、周防監督が「こんなに反応してくれるのは何故だろう?字幕が上手いのかな」と驚くほどだった。上映後のティーチインでは、周防監督の大ファンだという男性が、思い余って壇上に登壇。「僕は『シコふんじゃった。』が大好きで、『Shall we ダンス?』は10回観た。まさか周防監督と同じ空間で映画を観られるなんて!」と大感激し、最後は監督とハグをするなど大盛り上がり!また、客席からは、映画の中に出てくる「おおきに」という京ことばコールに沸き、改めて海外での周防作品の人気の高さが実証された。

《周防正行監督コメント》
「台湾の人たちは、本当に感情表現が素直で豊か。笑うところで笑ってくれて、泣くところで泣いてくれる。こんな風に映画を観てくれて、とても感動しています」

《上白石萌音コメント》
「空港から出たときに熱気を感じて暑いな…と思ったんですけど、映画館の中もすごい人の熱気で、台湾の方々の映画に対する温かさを感じました。映画を観た人たちが、とても楽しそうに映画館を後にされる姿を見られて、本当に嬉しいです」