1995年から18年間の長きにわたり「ヤングマガジン」(講談社)に連載され、累計発行部数4860万部を誇る壮絶な公道最速バトルを通して“走り屋”たちの青春群像を描いてきた、しげの秀一原作の『頭文字 D』が8月23日(土)に公開され、堂々のミニシアターランキング 1 位を獲得致しました。つきましては大ヒットを記念し、9月 22 日(月)新宿ピカデリーにて、音響監修に携わったグッドスマイルレーシングのレーシングドラバー谷口信輝選手、片岡龍也選手、本作の CG クリエイティブプロデューサー松浦裕暁氏を招いての[ガチだ!『頭文字 D』ドライバーズミーティング]を実施致しました。

ガチだ!「頭文字D」ドライバーズミーティング
■日時:9 月22日(月)12:40〜13:10
■場所:新宿ピカデリー スクリーン8 (新宿区新宿3−15−15)
■登壇者:レーシング ドライバー 谷口信輝、片岡龍也 (GOODSMILE RACING & TeamUKYO)
CG クリエイティブプロデューサー 松浦裕暁 (サンジゲン代表) ※敬称略
■MC:本郷仁(ベストカー編集長)

新劇場版「頭文字 D」Legend1-覚醒-が絶賛公開中のなか、制作陣からのガチンコトークが聞けるとあって、多くの「頭文字 D」ファンが駆けつけた。音響監修に携わったグッドスマイルレーシングのレーシングドラバー谷口信輝と片岡龍也、本作の CG クリエイティブプロデューサー松浦裕暁が登場すると、鑑賞後で興奮気味な観客から大きな拍手が上がった。

率直な映画の感想を聞かれると谷口は「新劇場版ということで、よりマニアックな作品になった。ドライバーの間でもマニアックだねぇとツボに入るところがあった。たとえば、拓海がなつきとのデートが終わって、愛車のハチロクに『お前のこと可愛いってさ』と車に語りかけるシーンがあるんですが、そこでエンジンを止めた時に出るチキチキっという音。この音はみなさん気づきますか?気づいた人は古い車のことを知っている人!今の車にはない音なんですよ!こういったマニアックなところも楽しめる!」と熱く語った。片岡は「シフトをガチャガチャ変える時の音も、ハチロクとFD、FCすべて異なっていて、こだわっているなと思いました。音だけでなくCGも監修させていただいたので、車の動きに違和感なく楽しめると思います。」松浦は「原作に忠実に描こうとこだわりました。音は筑波サーキットでハチロク、FD、FC、シルビア、ランタボなど出てくる車すべてを集めて、収録しました。当初2日間の収録を予定していたのですが、雨で 1 日間になるというハプニングもありました。ですが無事、本物感のある音が録れました。」と答え、谷口は、「筑波サーキットでは、古い車が集まっているのがすごいと思いました。車を集めるだけでも大変。」と本作の魅力を語った。

実際に峠の下りでハチロクとFDが戦ったら、ハチロクは勝てるのか?と聞かれると谷口は「ほとんど不可能。拓海と啓介のドライバーテクニックに相当の差があるか、ハチロクが相当作りこんでいてFDがドノーマルな場合なら、なくはないかもしれない。」と答え、片岡も「FDは、カーブも早いし下りも得意だから、ハチロクが勝つのは相当厳しい」とガチ解説をしてくれた。また、本作に出てくる紙コップや溝落としなどのテクニックは実際に可能か聞かれると、谷口は「頭文字Dに影響を受けて、試す人も多いですよね〜。紙コップの水は、発進した瞬間こぼれます!(笑)溝落としも危険です!」と答えた。片岡は「頭文字Dの影響といえば、藤原拓海になりたくてドライバーになった、群馬出身の有名ドライバーの方もいます!」言い、谷口は「実は僕も藤原拓海と大きな共通点があるんです!初めて買った車がハチロクで、毎晩峠を走っていて、豆腐の配達もしていたので、「頭文字D」の連載が始まったときは友達から「藤原拓海ってお前のこと?」と聞かれていました。実際は、豆腐は2トントラックで配達していたので全然違うんですが(笑)」とリアル藤原拓海とも言える意外な共通点を語った。

最後に谷口は「マニアックなところまでこだわった作品なので、何度でも楽しめる作品になっていると思います!お友達やご家族皆さんで観てもらえたらうれしいです!作品をきっかけに車を好きになってもらって、レーシングサーキットにも応援来てください!」と熱いメッセージを送った。『新劇場版「頭文字D」 Legend1 -覚醒-』は全国の劇場にて絶賛公開中です。