ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014で最高賞を受賞、ロッテルダム国際映画祭に出品を果たした新星・竹葉リサ監督初の長編作品が、遂に、2014年9月14日(日)に劇場公開!

小指からクローンを作るという竹葉監督の思い付きは、愛情をこじらせた登場人物たちの純情、バイオレンス・アクションを抱含して、キッチュでポップでちょっとカルトなB級快作を生み出した。
勢い溢れる注目の新人監督が放つ、荒唐無稽なエンタテイメント作が幕を開ける!

本作の公開を記念して、9月8日(月)下北沢B&Bにて、本作のヒロイン“恋愛こじらせ女子”とも言える新種のこじらせキャラ・桃子にちなみ、『こじらせ生物学者』のシマヅ(ライター・イラストレーター)、オガワチエコ(料理研究家)、吉田ラジオ(フリーライター・婚活アナリスト)、大川竜弥(フリー素材)、島田佳奈(作家)、神室舞衣(タレント)、竹葉リサ監督が集い、総勢7名によるトークショーを実施いたしました。

このトークショーでは、ヒロイン“桃子”の“こじらせ”っぷりを分析することからはじまり、桃子が恋焦がれストーカーのごとく追いかけ続ける主役“涼介”のダメ男っぷり、そしてそんなダメ男を羨ましく思いつつも嫌うタイプで男子の“こじらせ”パターン「非モテ男子」へのダメ出し、更に“こじらせ”男女の恋愛のアリ・ナシについて等が、ディープで赤裸裸なトークで繰り広げられました。

そして、“こじらせ”って治すべきもの?治るものなの?というディープで赤裸々なトークが繰り広げられました。
イベントに集まった「こじらせ生物学者たち」は、いずれもそれぞれのジャンルで専門的に活躍されている著名人・ライターということもあって、実体験をもとにしながら、出演者自身の観念で様々なリアルケースが披露されました。

◆日程:9月8日(月)20:00〜22:00
◆場所:下北沢B&B
◆登壇予定: シマヅ(ライター・イラストレーター)、オガワチエコ(料理研究家)、
吉田ラジオ(フリーライター・婚活アナリスト)、島田佳奈(作家)、
神室舞衣(タレント)、竹葉リサ監督、MC:大川竜弥(フリー素材)、

登壇者コメント
シマヅ:
すごく桃子の涼介を好きな気持ちに共感しました。一番好きな人は絶対忘れられない。ずっと頭の中に好きな人が残っていて。その状態って、好きな人のクローンと同じだと思ったんです。好きな人のクローンを桃子が作ってしまうというシーンを見て、この映画って私のようなこじらせ女子の気持ちを表現したかったのかな?と思ったのですが、どうやら違ったようで…。ちょっとガッカリしました。

オガワチエコ:
私は作品の中で、一番のこじらせは涼介だと思っています。

吉田ラジオ:
桃子は天然ものの“こじらせ女子”。ひとりの男性をずっと好きで、一途過ぎて現実と折り合いがつかないというのは、こじらせている証拠かなって思います。

大川竜弥:
結構、インターネットとかで、この人こじらせているかどうか分かりますよね。

島田佳奈:
桃子はニュータイプの“こじらせ”だなと思いました。桃子は真っすぐな性格。その真っすぐさが、見ている方には快感。ひどい男の“涼介”をなんでこんなに好きなんだろう、と思うくらい一途で。その一途さがちょっとこじれちゃって、クローン作っちゃったみたいな。竹葉監督のどこから桃子のようなキャラクターが出てきたのか、脳内を見てみたいですね。

神室舞衣:
涼介みたいな「だめんず」を好きになる人、結構周りに多いんです。かまってあげたい、可愛がってあげたい、何でもしてあげたいみたいな。(自分がホステスとして夜の世界にいた時は)特に夜の世界にいた女の子とか多かったです。私も過去にそういう時代がありました。

竹葉監督:
涼介とクローンの小指の性格がなんでこんなに違うのかって、人の性格って、出会う人で決まるじゃないですか。涼介がもし出会う人が(心が)きれいな人ばっかりだったら、おそらくクローンの小指みたいな性格であっただろうというのが、この映画のテーマなんです。「さまよう小指」は人間以下のクローンによって自己愛が強い人たちが浄化されていくストーリーなんです。