9月6日(土)順次公開となります『ある優しき殺人者の記録』は『グロテスク』や『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!史上最恐の劇場版』などの白 石晃士監督の最新作となります。P.OV.(Point of view:主観映像)方式を取り入れ、86分ワンカットにて撮影されております。

公開日となる9月6日(土)にて初日舞台挨拶を行いました。日本人夫妻役を演じました葵つかさ、米村亮太朗と白石晃士監督が登壇しま した。

白石監督初の海外上映作品! セックス、耳噛みちぎる・・葵つかさ、真冬の韓国で体当たり撮影

韓合作で制作された本作は、名古屋にある映画館シネマスコーレの支配人から韓国のプロデュー サーを紹介されたことから始まった。P.O.V(Point of View:主観映像)での撮影方式は韓国ではなじみが なく、監督からの提案であった。韓国スタッフとの撮影に関して、白石監督は「最初は韓国のスタッフは どこが面白いのか全くわからないと言っていたけど、出来上がったら絶対面白いから!と説得しました」 とコメント。また日本人夫妻役の葵つかさと米村亮太朗を選んだきっかけとして「かわいくてセクシーな 女性と、凶暴な男性を演じられる男性を選びました」と言われた葵つかさは「いつもは清純な感じが多い ので、今回のような真逆の気の強い役は大変でした」とコメント。米村は「完成が86分ワンカットに仕上 がると聞いて、演技のミスが許されないと思い、緊張しました」と自身の自主映画にてワンカットにて撮 影した作品を振り返りながら、撮影時の様子を語った。

大変だったシーンを問われると葵は「耳を噛みちぎるシーンが大変でした。そんなことしたことがないの で、、、」と言うと、満席の会場は笑いが起こった。冬の韓国の寒さの中、廃屋でのセックスシーンには 「少し遣やり過ぎたかな、と心配でした。」と語ると、監督は「あのシーンは本人に任せました。でも大丈 夫したよ。」と話し、葵つかさもほっとした様子だった。共演者のキム・コッビとヨン・ジェウクについて聞か れた米村は「言葉は分からないけど、ふたりがセリフを発すると現場の雰囲気がガラッと変わるので、本 当に凄いと思った」とコメント。白石監督も「2人とも情熱的でとても良い姿勢で演技をしてもらえて、本当 に2人を選んでよかった」と話した。

9月11日(木)より韓国でも公開される本作はプチョン国際ファンタスティック映画祭でも上映され、その 反響に関して白石監督は、「韓国にはファンタジー的な作品が少なく、ラストの表現に関しては、なかな か理解できないような感じだった」と笑い、本作の衝撃的なラストについて話し、日韓の違いはあるもの のとても良い現場で撮影しやすかったと本作の自信をのぞかせ、今後も海外での制作に意欲を語り舞 台挨拶は終了した。