昨日、9月6日(土)に新宿武蔵野館にて今泉力哉監督最新作、谷桃子・前野朋哉・佐藤かよ出演の『鬼灯さん家のアネキ』が公開初日を迎え、初日舞台挨拶を実施致しました。

映画『鬼灯さん家のアネキ』初日舞台挨拶レポート

日時9月6日(土)20:45の回上映前
場所:新宿武蔵野館
登壇者:谷桃子、前野朋哉、佐藤かよ、今泉力哉監督 

——では、お一人ずつ順番に一言ずつお願いします。
谷桃子:鬼灯ハル、アネキ役の谷桃子です。今日は最後までゆっくり観て行って下さい。よろしくお願いします。

前野朋哉:鬼灯吾朗役の前野朋哉です。今日はよろしくお願いします。劇中の学生服の姿のままで挑ませてもらいます!

佐藤かよ:水野麻衣役の佐藤かよです。皆さんはじめまして。今日は私の初めての舞台舞台挨拶なのでとってもドキドキしています。今日は一緒に楽しんでください。よろしくお願いします。

今泉力哉監督:本日はご来場ありがとうございます。鬼灯さん家のアネキを監督しました、今泉力哉です。初日こんなに入ってくれて嬉しいです。最後まで楽しんで行ってくださいましたら幸いです。

——谷さん、今回は映画初主演ということですがクランイン前に心がけたことはありますか?

谷桃子:今回、お話を頂いたときに原作のファンの方にがっかりされないように、アネキのハルちゃんのスタイルがものすごく良いので、露出が結構多かったので、お尻だったりウエストだったりを鍛えました。

——現場の今泉監督の演出で印象に残ったことはありますか?

谷桃子: 今泉監督は、リハーサルの時に片方に耳打ちをして私には何も言わない状況で、アドリブをかましてくるのでそれに対しての返しを面白かったらそのまま使うっていう演出がとても面白かったです。

今泉監督:台本の芝居だけじゃなくって、二人の芝居の片方にだけコソっとセリフを入れて、もう一人は素で反応するっていうのをやると谷さんはやっぱり面白いことが起きるんじゃなかったと思って。

谷桃子:はい、それがすごく新鮮で面白かったです。

——谷さんは三姉妹とのことですが、弟のいる役はどうでしたか?

谷桃子:実際弟がいないものですから、弟がいる友達にお風呂上りはどういう格好でいるのかとか日常のことをリサーチしました。前野くんの私が仕掛けるエッチなイタズラの反応がリアルに喜んでいて(笑)

(場内爆笑)

前野朋哉:そりゃあ、そうですよ。。

谷桃子:すごくやりがいがあったというか!

前野朋哉:あんなに、いろいろイタズラしてもらってありがとうございます(笑)
僕も姉がいないので、こういうお姉ちゃんいたらいいなと思いました。

——前野さんは今回、演じられた吾朗は原作はイケメンとのことですがオファーが来たときは如何でしたか?

前野朋哉:お、まじっすかと(笑)一瞬は思ったけど、すぐにやりたいと思いました。燃えちゃいましたね。今泉さんが監督っていうのは知っていたのでやりたいですと思いましたね。
セリフで「だぜ」とか「んだよ」とか語尾がそういうのが多くて、それがすごく難しかったですね。普段言わないから。「なんなんだよ」とか普段言わないから・・。

——佐藤さんは映画のメインキャストが初めてということで。さらに、女子高生でセーラー服を着て、いかがでしたか?

佐藤かよ:逆に、いかがですか?(笑)
まず話を頂いた時に、原作があって、女子高生のセーラー服の役で。なんでわたしなんだろう?!間違えて来てるんじゃないのかな?!って正直思ってて。皆さんも出演者の名前が公開されたときに驚いたと思うんですが私も驚きました。

——今泉監督、このキャスティングはいかがでしたか?

今泉監督:映画本編を観て頂くとわかると思うんですけど、テレビで見てたりとかキャラクターの面白さとか佐藤さんの演じる意味とかも撮り終わって良かったと思いましたね。

佐藤かよ:すごい上手ですよね。

今泉監督:何がですか?!

佐藤かよ:内容を話すのが監督さんってやっぱりすごい上手。
私、あらすじとか言うのがすごいヘタクソで。ネタバレとか言っちゃいそうであんまり言わないようにしようって思って(笑)

——現場で印象に残ったことはありますか?

佐藤かよ:演じた水野麻衣ちゃん自体が、原作とちょっと違ってハルと吾朗の関係をちょっと羨ましがるポジションなんですけど。私が最初に現場に入った時には桃子ちゃんと監督は二人もうすごい仲良くなっていて。でも監督は私と全然話してくれなくて・・・

今泉監督:いや、そんなことはなかったと思うよ(笑)お互いなんか怖かったのかも。
佐藤かよ:私も緊張してて、演技をあんまりやったことなくって。
でもしゃべていいのかな、喋った瞬間に「うるせえ」とか言われたらどうしよう・・って思って。

前野朋哉:うるさいっていう今泉さんみてみたい(笑)

佐藤かよ:わかんなかったので!映画監督さんって怖いイメージあるじゃないですか。
だからある種2人が仲良くしてるのを羨ましく見てる、水野麻衣ちゃんっぽい自分がいました。

——うまいですね。今、いい感じにまとまっていました。

今泉監督:みんな褒め合うっていう(笑)

——今泉監督、映画の原作物は初めてということで如何でしたか?

今泉監督:原作のファンの方がいたりとか、四コマだったり、原作は本当に脱いだり鼻血がでてたり。最初は、鼻血とかまでやるの?みたいなことを話しているぐらいで。でも原作の一番いい部分を描いていければいいかなと。脚本の片岡さんも人間ドラマを3人の関係を含めて面白い関係にできるといいなと思って作っていきました。

——では、皆様一言ずつ見どころなどをお願いします。

谷桃子:今回の映画は不器用な登場人物ばかりで愛の伝え方が様々なんですけど個々の愛の伝え方が面白く表現されているのでそこを観てほしいですね。

前野朋哉:油断して観てほしいなと思います。あと・・あーこれ以上言わないっす(笑)
ありがとうございます!

佐藤かよ:原作があるものを映画でみるときって、どんな内容になってるんだろう?!とかストーリーをすごく気にしてみると思うんですよ。なので今来て下さっているお客さまのある種期待以上で、期待を裏切る部分もあると思うんです。だから観終わたあとに、あ・そういうことだったんだと思ってもらえたらいいなと思って、観終わったあとのツイッターとかのコメント楽しみに待ってます!

——今泉監督、3人の見どころそれぞれ含めて一言尾お願いします。

佐藤かよ:聞きたーい!

前野朋哉:正解を教えてください。

今泉監督:正解なんてないよ(笑)
谷さんは撮影前に鍛えてたことなんて、撮影時に何も言わなくて。そういうのを陰で努力してくれていたり。エッチなシーンの演出も自分はあんまりうまく指示とかできないんですけど、本人がバンバンやってくれたところに助けられた部分もあるし。シリアスなシーンもすごく魅力的なところだったとこを観てもらえたらと思います。
前野さんはこの風貌を楽しんで頂ければ。(笑)
谷さんも言ってたんですけど、エッチなシーンとかって普通照れちゃうのに素で楽しめるって才能だと思うんですよね。
照れた芝居とかも素で楽しんでたんで。

前野朋哉:いや、いろいろやるときに距離が近いじゃないですか。
ありがたかったですね。今を楽しもうと思いました。

今泉監督:すばらしいですよね。カメラとかスタッフとかあんまり気にしてない(笑)

前野朋哉:はい、だからカメラ観ちゃったりするんです。(笑)

佐藤かよ:キスシーンは仕事なんで、演技なんでって割り切る人の話とか聞きますけど、こんな素直に言ってくれる人、すごい気持ちいですよね(笑)

今泉監督:仕事なんで、じゃなくてしたいんでって(笑)人間なのでしたいですって。
佐藤さんは、最初の方緊張してたり、モデル歩きだったり。でも途中から馴染んでって。でもやっぱりキャスティングした意味がすごい出ていて。3人以外のキャストの方も個性的な方ばかりですごく自分も監督として成長できたなと思います。

谷桃子さんが3日後の9月9日に30歳の誕生日ということで、似顔絵ケーキのプレゼントと、
お客様からのプレゼントのお花を(バラ30本)お渡しして、場内笑いが溢れた和やかな雰囲気の中で初日舞台挨拶を終えました。

愛すべきダメ人間たちの恋愛を描き続けてきた、今泉力哉監督の最新作は、なんと五十嵐藍原作の4コマ漫画「鬼灯さん家のアネキ」の実写映画化!
谷桃子・前野朋哉・佐藤かよをメインキャストに迎え、馬鹿馬鹿しくて、不器用な登場人物たちが自分なりのかたちで注ぐ、それぞれの想い、優しさ、愛が交差する、愛おしくて切ない118分。