8月31日、丸の内ピカデリーにて映画『ホットロード』の大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、能年玲奈、登坂広臣、三木孝浩監督が登壇した。

映画が大ヒットし、舞台挨拶を再び行うことが出来たことにそれぞれ感謝の気持ちを述べた。能年さんが「映画を観て下さるひとがいるからこそ作品は成立します。今日は感謝の気持ちを込めて頑張って話したいと思います。」と話すと司会者に「たまに時がとまるのは気にしなくていいですか?」と突っ込まれ、「気にしても気にしなくてもどちらでもいいです」と答え会場は笑いに包まれた。登坂さんは、「何回もお会いできるのはみなさんのおかげです。」と語り、舞台挨拶に4度も一緒に登壇している司会者の藤井さんとも仲の良い様子であった。三木監督は、「ヒットしたことに本当にホットします。今の子たちに伝えたい思いがあったので伝わったようで嬉しいです。」と微笑んだ。

次にホットロードに出演することをまわりの人に伝えたときの反応について、能年さんは「ホットロード世代の母に伝えたら、最初は全然イメージと違うと言われましたが、何度も映画館に足を運んでいるそうで、よかったと言って貰えたので、よかったです。先日、歩いているときにホットロードを観たばかりの高校生の子が追っかけてきて、さっき観てきました、とても良かったですと言ってくれて、生の声を聞くことが出来て嬉しさをかみ締めながら家路に付くことができました。」と嬉しそうに話した。登坂さんは「出演が決まって話したときは、ホットロードを知らなかったそうですが、それから読んだみたいです。実際に母と父が映画館に観にいってくれて、隣の子に親であることに気づかれたと誇らしげに言っていた。」と笑いながら語った。登坂は幼稚園のころはお遊戯会でちょんまげをした侍D役をしたそうだ。その頃は台詞も「〜でござる」という一言しかなかったにも関らず、親は一生懸命ビデオカメラを回してくれていたことを思うと、今改めてとても台詞が増えたと思うと笑い話も繰り広げた。監督は「ホットロードのファンである女性の友人たちからのプレッシャーが凄かったが、よかったと言ってもらえた」と安心している様子であった。

作品を通して大きく変わったことを尋ねられ能年さんは「変わらないことの大切さに気づきました。自分の軸をずらさず演じることができました」と答えて、登坂さんは「表現者としての幅は広がりましたが、アーティストとしての軸は全くぶれていません」と両者とも自分の大切な何かは守り続けているようだった。三木監督は「ふたりが言ったように本人が持っているよさを出せたと思います」と話した。

最後に客席で写真を撮った際、登坂さんが少し振り向いただけでも黄色い歓声は鳴り止まず、涙を流している方までいた。それほどの魅力をもった登坂さんと今最も注目されている若手女優の能年さんが演じる映画『ホットロード』をぜひ劇場で。

(Report:浜野真里)