NHK連続テレビ小説「花子とアン」に続き、来春スタートの「まれ」でヒロインに抜擢された土屋太鳳の主演で、今もっとも熱い注目を集める『人狼ゲーム ビーストサイド』が、8月30日に公開初日を迎え、初回は10:00という朝早い時間にも関わらず、チケットは即完売。つづく二回目の上映も完売と、絶好調のスタートを切りました。主演の土屋太鳳の他に、森川葵や、桜田通など主要キャスト9名に、熊坂出監督も加わり、総勢10名による大変賑やかな舞台挨拶を開催しました。

本作は、TV、アプリ、小説、コミックと様々な形態でブームが鳴り止まない「人狼ゲーム」を映像化したもので、ベルリン国際映画祭・最優秀新人作品賞を日本人で初めて受賞した熊坂監督が、徹底したリアリティで究極の心理戦をえぐりだした話題作です。

本作を演じるにあたり、苦労した点を聞かれた土屋は、「人の命を奪う演技をするからこそ、人の命がどんなに大切かを絶対忘れずに、絶対伝えようと決心して演じました。それが難しくて、辛くて、『やめてしまおう』と思いました。でも(共演者の藤原季節が演技の中で)血の涙を流しているのを見て、逃げられない、行くところまで行こうと思いました!」と、緊張しながらも落ち着いた様子で、撮影当時の様子を振り返りました。

また、ショッキングなシーンが続く本作の中で、土屋がアカペラで熱唱するという異質なシーンが何カ所かあることについて土屋は、「(土屋の役名の)由佳ちゃんは、オンチな設定なのですが、(この歌は)由佳ちゃんの心の叫びでもあるので、どこまでオンチにしたらいいか、工夫したんですけど、結局(ドラえもんの)ジャイアンになっているかもしれません…」と語り、会場は笑いの渦に。その歌は、土屋本人による作詞・作曲で、土屋が台本を読んだ時の自分の思いや、リハーサルの時に感じたことから生まれたものです。

作品の内容が過激な分、逆に出演者同士はとても仲良くなったそうで、共演の森川葵は、「(土屋と)アイスを食べるシーンがあるんですけど、太鳳からもらったからかな?すごくおいしく感じて!」と語ると、土屋は思わず森川に抱きつき、「愛かな?愛かな?」と嬉しそうに連発。劇中では決して見られないほのぼのとした雰囲気に、客席は笑いで溢れました。

小野花梨は「(カメラが回っていないところではとても仲良くしてくれた)太鳳ちゃんが私を本気で殺しにかかってきました」と笑いを誘う一方で、佐久間由衣や育乃介は、撮影当時のことを思い出し泣きそうになるなど、本作に対するそれぞれの思いは強いようで、他の共演者からも「このメンバーだから頑張れた!」の声が次々あがり、そのチームワークで過酷な撮影現場を乗り切ったようです。

最後に、全員を代表して土屋は、「キャスト全員がそれぞれの場面の主役として演じました。全員が命の大切さを実感しながら、心を込めて、魂を込めて撮影しました」と語り、会場は熱い拍手に包まれました。

映画『人狼ゲーム ビーストサイド』は、新宿武蔵野館ほか全国公開中です。