10月23日(木)より開催の第27回東京国際映画祭の開催に先駆け、本日記者会見を行いました。
本日は庵野秀明氏が登壇!学生時代に自主制作した貴重な短編・CM・PVを含めた42作品、特集上映「庵野秀明の世界」のラインナップが発表されました!庵野秀明作品の大規模な特集上映は史上初の開催です!
また、フェスティバル・ナビゲーターとして岡本あずささん、ハリー杉山さんの就任を発表いたしました。

■日時:8月26日(火) 13:00〜14:23
■場所:六本木アカデミーヒルズ49F タワーホール(港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー)
■登壇者:東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル 椎名 保、東京国際映画祭 事務局長 都島信成
■ゲスト: 国際交流基金 理事長 安藤裕康、特集上映『庵野秀明の世界』より庵野秀明
フェスティバル・ナビゲーター 岡本あずさ、ハリー杉山
ニコ動ナビゲーター M.S.S Project (敬称略)

椎名 保ディレクター・ジェネラル(以下、DG)挨拶
「今年のコンセプトは作品重視の映画祭です。作品が国内外で評価され、それが映画ビジネスにも成功をもたらす。そうすれば東京国際映画祭のブランド力も上がりますし、より良い作品が東京国際映画祭に集まる。そのような映画祭にしていきたいと思っています。そして、今年はアニメの特集を行います。東京国際映画祭でしかできないこと、それが才能ある庵野秀明氏の特集上映です。このような日本を代表とするクリエーターの作品上映を来年以降もやっていきたいと考えております。
また、今年は国際交流基金と提携し、アジアの作品に注目してまいります。また、「東京ドラマアォード 2014」や「世界コスプレサミット」との提携など様々な連携を図っていきます。また、秋元康さんが総合プロデューサーとして色々な面で我々の力になっていただいており、映画ファンはもちろん一般の方が楽しみに待つような映画祭にしていきたいと思っております。」

新ロゴの説明
2020年、東京オリンピック開催に向けて「TOKYO」という都市は新たに世界にその名を刻みつけました。スポーツの祭典と共に文化の祭典として、東京国際映画祭はその「東京」の名を冠する歴史ある映画祭として、今年大きく飛躍して参ります。その意味も込めて「東京」をイメージする「T」をモチーフに「映画」の象徴であるフィルムを基礎に作ったのが、本年からのロゴになります。
賞の新設
●WOWOW賞
コンペティション部門に出品された15作品の中から、WOWOW加入者が選考委員となり「その映画の感動を世界中の映画ファンと共有したい」と考える1作品を選び贈呈される賞。

国際交流基金との取り組み
●国際交流基金 安藤理事長ご挨拶
「国際交流基金は日本と諸外国との文化交流を実施しております独立行政法人でございます。これからアジアとのさまざまな文化交流を実施していこうと考えております。アジアの映画を世界へ発信していらっしゃる東京国際映画祭と今年から協力をさせていただきまして、アジアとの映画交流を盛んにしようと考えております。(取り組みの詳細は下記)。また日本映画をアジア地域に紹介することにも注力していきたい。

●主な取り組みの紹介
①国際交流基金アジアセンターpresents 「CROSSCUT ASIA #01 魅惑のタイ
毎年1つのテーマ(国、監督、俳優など)に焦点をあてアジア映画の特集を行う。今年はタイの映画に焦点をあて、7〜10本の作品を上映する。
②賞の創設「国際交流基金アジアセンター特別賞」
 アジアの未来部門の中で今後国際的な活躍が期待される監督に贈呈される賞。
③国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭 co-produce アジア・オムニバス映画製作シリーズ
「アジア三面鏡」
 一つのテーマを選び、そのテーマを巡り日本の監督1名、アジアの監督2名がそれぞれ異なる立場から映画を作り、一つのオムニバス映画を製作する。2016年の東京国際映画祭での上映を目指す。

オープニング作品、クロージング作品紹介
●オープニング作品『ベイマックス』
 本年のオープニング作品は、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給、ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ監督の『ベイマックス』です。『アナと雪の女王』で歴史的な大ヒットを記録したディズニー・アニメーションの最新作が、東京国際映画祭で世界にさきがけてイチ早く上映されます。このワールド・プレミアの上映にあたって、製作総指揮のジョン・ラセター氏が来日されることになりました。
・製作総指揮ジョン・ラセター氏コメント
「こんにちは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのジョン・ラセターです。私達の最新作「ベイマックス」が東京国際映画祭にて上映されることを大変嬉しく思います。世界に先駆けて、日本でプレミアを迎えることは素晴らしいことです。とてもワクワクしていますし、早くみなさんに観て頂きたいです!ドウモアリガトウゴザイマス。」

●クロージング作品『寄生獣』
 クロージング作品は、東宝配給、山崎貴監督の、『寄生獣』です。累計発行部数1100万部を突破する、岩明均の人気漫画の実写化作品がこちらも東京国際映画祭にて世界初上映されます。
・山崎貴監督コメント
「寄生獣という作品は“種としての人間”がいかに生きるべきかということを考える入り口になりうる作品だと思います。沢山の問題を抱えた現代という時代、このような大きな映画祭のクロージングにこの作品を選んでもらえた意義は大きいと思い
ます。」

若い世代に向けての取り組み フェスティバルナビゲーター 岡本あずささん・ハリー杉山さん就任発表
●フェスティバルナビゲーター :映画祭を通じて若い世代に映画の魅力を発信
・岡本あずささんコメント
 「一人の役者として、そして一人の映画好きの22歳の女子としても、憧れの東京国際映画祭にフェスティバル・ナビゲーターとして参加させていただけることを本当に本当に嬉しく思っています。若い世代の方は普段映画祭には少し距離を感じてしまう方も多いと思うので、誰でも気軽に参加できるんだよっていうことをどんどんPRして、若い世代で映画祭を盛り上げていけたらと思っております。」
・ハリー杉山さんコメント
  「このような大役に選んでいただいて実に光栄です。そして今回の映画祭のテーマの一つとして、若い映画ファン層の創出というのがあがっていますけど、できるだけ池袋とか渋谷とか川崎とかそのあたりに屯ってる若い人たち、ギャルたちに「東京国際映画祭ってはんぱないんだよね」とか「今六本木でTIFFってるんだよね」とか(言ってもらえるよう)ぜひとも東京国際映画祭というを色々なメディアに取り上げていただいて、ホットワードナンバーワンにもって
いきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。」

●ニコ動ナビゲーターM.S.S Project紹介
・M.S.S Project:ニコニコ動画で関連動画再生数が1億PVを超える超人気ゲーム実況者集団
・ニコ動ナビゲーター
「若い映画ファン」層の創出のため一緒に映画祭を盛り上げていく。
本日はその取り組みの一環として記者会見をオフィシャル生中継としてニコニコ動画で生中継を行いました。

歌舞伎座特別上映イベント概容説明
・国内外に東京という都市の魅力と共に映画の魅力を強く発信していくため、日本伝統芸能の発信の地である「歌舞伎座」と融合した特別上映イベントを10月27日に実施する。
・上映作品は、本年映画デビュー100周年を迎え、今なお愛され続ける“世界の喜劇王”チャールズ・チャップリンの名作『街の灯』
・本イベントでは、国内外から多数のゲストを迎え、日本を代表する歌舞伎俳優による舞踊とチャップリンの『街の灯』を特別に上映 ※上演する歌舞伎俳優は後日改めて発表。