本日8月23日(土)より全国のイオンシネマで公開となる映画『もういちど』の初日舞台挨拶がイオンシネマ板橋にて行われ、登壇ゲストに、本作の企画・主演を務める落語家の林家たい平(49)、福崎那由他(12)、大野百花(13)、板屋宏幸監督が登場、来場の観客を沸かせた。

本作は、「映画館で味わう寄席」としてスタートした「映画館落語 かもめ亭」シリーズが、江戸のとある長屋を舞台とし風情を織り交ぜた人情仕立ての物語の「映画」と、日本の伝統文化である「落語」を掛け合わせ、さらなる進化を遂げ、まったく新しい“落語”エンターテイメントとして生まれ変わった作品。北野武をヨーロッパへ紹介した英国の映画評論家であり国際映画祭プログラマーでもあるトニー・レインズから、「どこの誰がこの作品を観ても落語がなんたるか、そしてそれがどれだけ素晴らしきものであるかをきっと知ることになるだろう。ここに世界中に愛される作品が誕生したと言える。」と正式に絶賛コメントが届くなど、世界的な盛り上がりを見せている。 

前作「かもめ亭」シリーズからナビゲーターを務める林家たい平は、本作で初主演を果たすことについて、「1人でも多くの人に落語に出会って欲しい。難問や難題を解決してくれるほど落語は人生を豊かにしてくれるんです。その思いを伝えたくてこの映画を作りました。世界中に人に観てもらいたいので今、英語の字幕も発注しています。寒くなる頃には海外の映画祭のレッドカーペットに呼ばれるかもしれませんので、ドイツ語を勉強してます(笑)、イッヒ リーベ ディッヒ!」と話し、会場の温かい笑いを誘っていた。
たい平から落語の指導を受ける貞吉役の福崎那由他は、「落語を披露するシーンが難しくてたい平師匠につきっきりで教えてもらいました。本当に弟子になったみたいでした。」と、またその貞吉の友人・お菊役の大野百花は「触った事もない三味線に苦労しました。でも劇中ではミスなくきちんと弾けているので、そこをよく観てほしい。」と話し、撮影中のエピソードや苦労した場面について語った。
監督を務める板屋宏幸は、本作を製作することについて「この映画は黒船が来航した時代のお話です。今ではすっかり変わったものもあるけど変わらないものもある。人と人とのつながりや家族の絆。それを表現しています。今日初日を迎えて、この映画に関わったみんなの顔を思い出している。特に僕の隣にいる3人の役者さんがいなければこの映画は作れなかったんです。」と話し、役者とスタッフみんなでこの日を迎えた事に感動していた様子だった。

また先日19日に13歳の誕生日を迎えた大野百花に、林家たい平がサプライズプレゼントを用意。自身の噺にあるドラえもんのマネをして落語をする「ドラ落語」にちなんだ、直径40cmもの特大サイズのどら焼きをプレゼントし、いっしょにドラえもんのモノマネを披露。プレゼントを見た大野百花は、「嬉しすぎて涙が出そうです!」と喜びをあらわにした。
最後に林家たい平より、本作『もういちど』について「構想、クランクイン、クランクアップ、試写会と全てがスタートでしたが今日の初日は本当にスタート。心があったかくなるこの映画を一人でも多くの人に観てもらいたい。」と話し、より多くの人に落語に触れてほしい想いを熱く語った。