8月23日(土)より全国のイオンシネマで公開となる映画『もういちど』の夏休みこども落語教室付き親子試写会が、本作の撮影が行われた江東区・深川江戸資料館小劇場にて開催され、本作の企画・主演を務める落語家の林家たい平(49)が舞台挨拶とともに、舞台で来場した子供たちを舞台に上げ、直接、落語指導を行った。

映画『もういちど』夏休みこども落語教室付き親子試写会の会場となったのは、本作のロケーションが行われた江東区・深川江戸資料館。江戸の町並みが再現されている展示室は、本作で初めて映画の撮影に使用され、全編のロケーションが行われた場所である。今回、その会場となる場所で親子試写会が開催され、本作の主演・企画を務める落語家の林家たい平が舞台挨拶を行った。

林家たい平は、撮影場所となった会場地下にある総合展示室での映画撮影について「江戸の深川の暮らしがよくわかる施設で撮影できて良かった。ここにくると家に帰ってきた気持ちになります。ただ映画撮影用には作られていないので監督は本当に苦労していました。」と撮影中のエピソードを語った。

また、人生に行き場を失った落語家が、落語を指導することでもういちど人生を歩み直すストーリーにちなみ、来場の子供たちを檀上に上げ、林家たい平から直接落語を指導する「こども落語教室」を開催。5名の子供たちを座布団に座らせ、劇中にも描かれている「落語の作法」や「蕎麦のすすり方」などを指導、「もっと勢いよく!」「吹くんじゃなくて吸うんだ!」と登壇した子供たちに熱血指導。アドバイスを聞き入りながら見よう見まねで演じる子供達の姿に、会場は暖かい笑いに包まれた。更に子供達からふなっしーの物まねをふられ、「今日はみんな集まってくれて嬉しいなっしー!」とアドリブも飛び出した。

最後に本作の監督を務める板屋宏幸監督も登壇し、「この映画の舞台は100年前の設定。今日までに変わったものもあれば変わらないものもある。人と人のつながりは変わらずに持っていたいもの。それをこの映画から感じ取ってくれれば嬉しい。」と本作に込める熱い気持ちを語った。また監督が昨日作ったばかりのメイキングムービーを上映したところ、たい平は感極まって号泣。「今はバカな大人も多いけど、この映画に携わった大人たちはみんな素晴らしい。この大人たちの思いをぜひ受け止めてください。」と意気込みを語った。

更に、マスコミから木久扇師匠の様子を尋ねられると「医者もびっくりするくらい順調だそうです。座布団をあけて待っています。」とエールを送った。こども落語教室の終了後、本日は地下の総合展示室も来場者に無料で開放され、子供たちは映画『もういちど』の主人公から落語指導を受け、劇中登場する江戸の町並みに直接触れるという、夏休みの特別な一日となった。