にセンセーショナルな作品を放ち続ける園子温監督が挑む最新作は、近未来の”トーキョー”を舞台に、ストリートギャングたちが大暴れする『TOKYO TRIBE』。90年代ストリートカルチャー&ファションを牽引した累計250万部超え、井上三太による伝説的コミックの映画化となります。

本作は、劇中のセリフがほぼ全編ラップ!という世界初の試みに挑戦した意欲作。北米最大の映画祭といわれる
トロント映画祭への出品が、園監督作品として5年連続で決定しました!
“インターナショナル・プレミア”となるトロント映画祭での上映に先駆けての外国人記者の方々へのお披露目ということで、試写会は大盛況!記者会見ではユニークな質問が次々と飛び出しました。

映画『TOKYO TRIBE』日本外国特派員協会/記者会見イベント
◇日 程:8月7日(木)20:30〜21:30
◇場 所:公益社団法人 日本外国特派員協会(千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20F)
◇登壇者:鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名、園子温監督

トロント国際映画祭への正式出品が発表となった直後ということもあり、日本外国特派員協会試写は大盛況で、上映終了後には大きな拍手が!
ミュージカルにラップを取り入れた園子温監督の大胆な手法に、外国人記者たちも興味津々だったようで、「クレイジーで、楽しい映画をありがとう」といった感想が投げかけられ、監督への質問はラップやラッパーにまつわる内容が集中。
園監督は、「ラップ部分にアドリブはほとんどありません。台本の中から「ここはセリフにしてみようか、ここはラップにしてみようか」とやっていたら、どんどんラップ部分を増やしたくなってきたんです。」と語り、ラップのセリフは台本に合うリリック(曲)をラッパーたちに渡して彼らにラップに作り替えてもらったと細かく説明。新宿や渋谷、池袋といった地元に実際に根付いたラッパーをそのまま起用したこと、その中で鈴木亮平らプロの俳優とのミックスを目指したことなどを語った。

園監督との仕事について聞かれたキャスト陣。
主人公のひとりメラを演じる鈴木は、「園監督は、現場で熱くなりすぎていて俳優の質問に答えてくれないから、俳優と監督の間で無言のバトルが存在するんです。考えてきたものを見せつけてやれという感じでしたが、シーンが突然追加されたりする。そのスリルが刺激的でした。最後の「俺が間違ってたかな・・・」というセリフは、前日監督が言い出した思いつきなんです(笑)」と振り返った。
一般オーディションを勝ち抜き、もうひとりの主人公・海<カイ>を演じるラッパーのYOUNG DAISは、「演技が初めてだったので最初は一生懸命打ち込む以外になくて、毎日脚本を読み込んで海<カイ>になることにベストを尽くしました。撮影も後半になってきたら少し慣れてきて、自分が提案したことに対して、監督が「そのパターンやってみようか」とか、僕にチャンスとアドバイスをくださった」と初めての映画出演を振り返った。
鈴木とYOUNG DAISはいずれもアメリカ留学の経歴を持ち、英語が堪能。外国人記者からの英語での質問も通訳を介さず直接英語で答え、日本のメディアのためにそれを自ら日本語で言い直すノリのよさに、会見場も笑いに包まれた。
ヒロインのスンミを演じた清野菜名は、「オーディションを受ける前、怖い人という話を聞いていて、オーディションでもそう思っていました。でも、撮影が始まると、アクションシーンで失敗しても「大丈夫?怖かった?」と励ましてくれました。最初と現場に入ってからは印象が変わって、今はアイラブユーです!」と笑顔で語った。

また、園監督は、出演者全員がノースタントでアクションに挑んだことも見どころであると強調。「清野菜名をスンミ役に選んだのは、アクション女優として進んでいこうとしているから。本当にすごいから、ここでやってみたら?」と会見中に突然ムチャ振り。清野は、靴を脱ぐと「よっしゃー!」と気合を入れ、全く臆せず即興でバク転を披露し、会見場からは大きな拍手が湧き起こった。