映画『あしたになれば。』の制作発表会見が大阪府羽曳野市にて行われた。本作は、大阪府の南東部(南河内地区)に位置する羽曳野市・藤井寺市・太子町の2市1町が、「シネマプロジェクト」と称し、映画製作への支援やロケ地の提供を行って製作される作品。

【イベント概要】『あしたになれば。』製作発表会見
【日時】7月9日(水)
【製作会見出席者】 小関裕太、黒島結菜、葉山奨之、赤間麻里子、赤井英和、三原光尋監督
        羽曳野市長 藤井寺市長 太子町長

映画『あしたになれば。』の制作発表会見が大阪府羽曳野市にて行われた。本作は、大阪府の南東部(南河内地区)に位置する羽曳野市・藤井寺市・太子町の2市1町が、「シネマプロジェクト」と称し、映画製作への支援やロケ地の提供を行って製作される作品。

本作でメガホンを取るのは、2004年公開の映画『村の写真集』で第8回上海国際映画祭最優秀作品賞を受賞した経歴もある三原光尋監督。これまでに今回と同じ南河内地区を舞台にした『あしたはきっと・・・』(01)のような青春映画を優しいタッチで撮り、『しあわせのかおり』(08)、『乙女のレシピ』(14)などの料理を題材とした映画で観客の五感を煽ってきた三原監督だが、本作は、高校生が料理を通じて青春を謳歌するという、これまでの経験を最大限に生かした作品となる。

思春期真っ只中。誰もが経験する、甘酸っぱい青春。そんな物語の主役を演じるのは現在19歳の小関裕太。2003年に子役デビューし、「天才テレビくんMAX」やミュージカル「テニスの王子様」などで人気を集める。最近では、『カルピスウォーター 「映画みたいな恋」篇』で能年玲奈と共演し、ドラマ「ビター・ブラッド」(CX)で高橋克実の息子役としてレギュラー出演するなど、更なる活躍が期待される若手俳優だ。小関は、野球部を休部中の夏休みに、町おこしの一環として開催されるグルメコンテストに、無理やり出場させられることになる主人公の大介を演じる。  

同じく主演で、ヒロインの美希役を演じるのは、『ベネッセコーポレーション進研ゼミ高校講座』のCMで注目を集め、『NTTドコモ』のCMでお茶の間のハートを鷲掴みにした、今後ブレイク間違いなしとの呼び声高い黒島結菜。公開中の映画『呪怨—終わりの始まりー』(14)に出演しており、7月放送予定のTVドラマ「アオイホノオ」(TX)が控えているなど、テレビ出演が相次ぐ黒島の、17歳の瑞々しさを生かした演技に注目だ。本作では、親の離婚により母親とともに東京からやってくる女子高生という設定。ひょんなことから大介と共にグルメコンテストに出場することになる。

また、大介の親友の元(げん)を演じるのは、同じく黒島と『ベネッセコーポレーション進研ゼミ高校講座』や『NTTドコモ LTE「想いをつなぐ」篇』のCMで共演し、今後も映画の出演が相次ぐ人気急上昇中の葉山奨之。劇中では大介と同じく美希に恋に落ち、高校生ならではの思わずキュンとするような甘酸っぱい三角関係を繰り広げる。大介と美希、そして周囲の友人達をも巻き込み、グルメコンテストを通じて繰り広げられる、ひと夏の青春ストーリーが誕生する。

この日行われた製作発表には小関、黒島、葉山、そして小関の父親役で出演となる赤井英和、母親役の赤間麻里子、それに三原監督が各市町長とともに出席した。台風の影響で時折強い雨が降るにもかかわらず、会場は多くの報道陣で賑わった。会見の冒頭、2市長1町長による挨拶では、「映画を通して地元の魅力を伝えていきたい」という熱い思いが語られた。また主役の小関は「期待や不安もあるが青春映画のドキドキ感とワクワク感を楽しみたい」と、黒島は「こんな素敵な役を演じられることに感謝したい」と、葉山は「10代の役なので、自分の10代でしかできないものを伝えたい」と、若いキャストならではのフレッシュなコメントが続いた。赤間は「最近少ない三世代の家族が住む家の母親として素敵な家族を演じたい」と、赤井は「南河内の素晴らしい自然や景観を、世界中に伝えたい」と意気込んだ。監督の三原は「大学時代からお世話になっているこの南河内に恩返しするつもりで1カット1カット全霊を込めて撮っている」と締めくくり、会見は終わった。尚、映画は来春公開予定となっている。