直木賞作家、辻村深月さんの傑作ミステリーを映画化した『太陽の坐る場所』。この度、10/4の全国公開と9/27の山梨での先行公開を前に、本作の完成報告会が行われ、高校時代の響子を演じた古泉葵さんと、高校時代の今日子を演じた吉田まどかさん、矢崎仁司監督の3人がイベント会場に登場しました。予告編が上映され盛り上がりを見せる場内に現れた古泉さん、吉田さんのお二人は劇中衣装の学生服姿で、まるで映画の中からそのまま飛び出してきたかのよう。さらに!急きょ、主題歌を歌っているレミオロメンの藤巻亮太さんが登場すると、場内からは大歓声が。サプライズで主題歌となっている書き下ろしの最新曲「アメンボ」を披露していただきました!

日時:7月5日(土)19:00〜
場所:山梨放送開局60周年記念イベント 甲府駅北口広場内イベントステージ
ゲスト:古泉葵、吉田まどか、矢崎仁司監督、藤巻亮太(レミオロメン)

Q:お二人は300人を超えるオーディションで選ばれたということですが決め手を教えてください。

矢崎監督:選ばれた、というより出会ったと言いたいです。順番待ちをしている姿をみて、あ、響子ちゃんだ!とか今日子ちゃんがいた!と思ったほど。10年後の二人のキョウコを演じた水川さん、木村さんにビジュアル的に似ているというのもあったけど、それ以上の何かを感じました。

Q:オーディションでの思い出は?

古泉さん:自分のセリフを全部覚えていたはずなのに、本番でそれが飛んじゃって…なんとかやりきったけど内心ではすごく焦ったことを覚えています(笑)。後で監督に聞いたら、それを表に出さない感じやイメージが響子だと感じた、とおしゃってくれて。嬉しかったです。

吉田さん:私も事前に色々考えてたんだけど、当日、道に迷って遅れそうになっちゃって…。焦って素の自分で演じて知ったのを覚えています。でも、それがよかったのかもしれないですね。

Q:役作りについて教えてください。

古泉さん:水川さんのイメージに合うように。撮影に合わせて前髪を切って形から入りました。(笑)今までにも水川さんの作品はたくさん観ていたので、映像から研究はしましたね。

吉田さん:最初の本読みの時に、木村さんが目の前に座っていて。ずーっと観察して癖やしゃべり方など盗もうと見続けていました。撮影中も木村さんの顔が必ず頭の片隅にありました。

Q:現場でのお二人はいかがでしたか?

矢崎監督:こんなに勉強していたなんて知らなかったな(笑)。撮影中は、とにかく今の彼女たちの姿を映しとりたい、とひたすら思っていたので演出なども特にしていません。本当に勘のいい子たちです。

急きょ会場に登場したレミオロメンの藤巻さんは、「監督や原作者の辻村さん同様、山梨出身ということで声をかけていただいて本当に嬉しく思っています。30代になって、故郷である山梨に何か恩返しできれば…という想いが強くなっていたのでこの映画に参加できたことがとても嬉しいですね。」とソロとして初の映画主題歌書き下ろしということ以上にこの映画に携わることができた喜びを語り、「アメンボ」完成までのいきさつを聞かれると「実は、編集中の監督の元に何度かお邪魔していて。監督の想いを参考にさせていただいています。それに、山梨の風景もイメージしながら曲を作り上げていきました。」と貴重なエピソードを語りました!主題歌となっている「アメンボ」に加え、映画のタイトル“太陽”にちなみ「太陽の下」の2曲を披露し、最後には「『太陽の坐る場所』観てね!」と欠かさず映画のPRも付け加え、興奮さめやらぬ中会場を後にしました。