1960年代から現在に至るまで、揺るぎない地位を築いたハイブランドの創始者にしてフランスが世界に誇る伝説のファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。彼の輝かしいキャリアと人生の、その光と影を描いた感動作『イヴ・サンローラン』が、9/6(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズ他にて全国公開となります。
本国フランス公開で、初登場NO.1の大ヒットを記録。公私共にサンローランのパートナーだったピエール・ベルジェ氏が全面協力し、イヴ・サンローラン財団所有の貴重なアーカイブ衣装が貸し出されて制作された、財団”初”公認作品です。

★前売チケットが真っ先に完売する売れ行き&有楽町朝日ホール(714席)が満席に!
フランス映画祭上映作品の前売り券が6/7(土)より販売開始後、オープニング作品や団長作品を抑え、真っ先に完売。この人気に応え追加販売するも、こちらもすぐに完売するほどの売れ行き。当日は有楽町朝日ホールが満席となった。

★監督ジャリル・レスペール来日Q&Aにて制作秘話や撮影の裏話を披露!!
日時:6/27(土)16:50〜17:30/場所:有楽町朝日ホール
登壇者:「イヴ・サンローラン」ジャリル・レスペール監督、
「エルジャポン」塚本香編集長、東京国際映画祭プログラミングディレクター矢田部吉彦氏

Q.「サンローランに、ソックリ!!」の声続出! 俳優ピエール・ニネは「つけ鼻」ではない!?

映画の冒頭は彼自身の鼻のままですが、晩年病気とアルコールの影響で老化した姿の最後のシーンは特殊メイク(つけ鼻)を使用。ニネの素顔はイヴ・サンローランに似てはなく、むしろ天性のエレガンスと立ち振る舞いが似ていた。この役を演じるには、若くて、準備が大変なので仕事熱心、舞台経験があり演技の基礎がしっかりしている、のが条件だった。
ピエール・ニネとの出会いで「彼しかいない」と思った。5カ月の準備期間には、数々の記録映像を参考に、振る舞いや声、話し方を研究したり、デッサンのコーチについてマスターし、サンローランの現デザイナー、エディ・スリマンのスタジオに行き実際のクチュリエの仕事を体験したり、ショーのバックステージを見学したりしていた。

Q.イヴ・サンローラン財団から貸し出された、大量の本物の衣装と圧巻のファッションショーはどうやって実現!?

初めてピエール・ベルジェに会いに行った時20分もしない内に彼の信頼を得ることができ、自分がやりたいことを理解してもらえ、財団が保管する美術品のような衣装へのアクセス権と全面的な協力を得ることができた。
「バレエ・リュス」のショーの撮影で、モニターの前で隣にいたベルジェが号泣していた。その時、現場に遊びに来た僕の3歳の娘がベルジェの膝の上で彼を慰めていたのが、何とも感動的だった。
でも、モデルのウォーキングを注意したり、色々とダメ出しをしてきたので、次のカットでは、バックステージで彼が当時やっていたように、ショーを取り仕切ってもらった。

Q.主演ピエール・ニネが、あまりに似すぎてサンローランの飼っていた犬がなついたというのは本当!?

そのエピソードは本当。映画の撮影前に写真撮影をしに、イヴ・サンローランのアトリエを訪れた際、サンローランが飼っていた犬がたまたまアトリエにいた。その時、ピエール・ニネに大興奮で飛びついてきた。ただ私は犬の言葉がわかりませんので、サンローランだと間違えて懐いていたのかどうかはわからない(笑)。