6月26日六本木ヒルズアリーナにて『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のジャパンプレミアが開催されました。会場には主演でケイジ役のトム・クルーズ、ダグ・ライマン監督、アーウィン・ストフプロデューサー、サプライズゲストとして桜坂洋が1500人ものファンからの歓声が起こる中登場しました。

日本語で「こんにちは」と挨拶したアーウィン・ストフプロデューサー。「ご歓迎ありがとうございます。日本のこの本を私にくださってこんな映画にできたことに感謝したいと思います。ぜひ楽しんでください」とコメント。ダグ・ライマン監督は「日本が大好きです。東京が大好きです。私の一番好きな都市です。私はニューヨーク出身ですが、東京とニューヨークは姉妹都市です。本当に家に帰ったような居心地のよい都市だと思います。そして今日は原作者である桜坂さんもこれから登場していただくということで、彼には本当に感謝しています。日本の文学を私たちハリウッドの人間に託してくださり、トム・クルーズ主演のこの映画ができたのでやっと日本に持ってくることができました。本当にありがたく思います。」と話しました。主演のトム・クルーズは「アイラブユー」の一言で切り出し会場を湧かせ、「本当にいつも東京にくると歓迎してくれて興奮して胸が潰れるような思いです。本当にみなさんに感謝したいと思います。この映画を一生懸命作りました。それはみなさまに観ていただきたいからです。日本の原作なので特別な思いがこもっています。本当に今まで見たことのないようなラブストーリーで、キャラクターもユニークです。みなさんに早く観てほしいという気持ちでいっぱいです」とコメント。

日本原作のこの映画を映画化しようと思ったきっかけは何かと聞かれたアーウィンプロデューサーは「この本を読んだ時に今まで誰も作ったことのない映画ができるという確信がありました。本当に素晴らしい物語だし、ビッグスケールな小説です。そしてプロデューサーとしての一番の喜びはトム・クルーズを主演に使うということです」と話しました。

撮影を通してトム・クルーズとエミリー・ブラントのすごいと思ったところについて質問されたダグ監督は「まずみなさんに質問させてください」と切り出し、「みなさんトム・クルーズは好きですか?」と質問返し。ファンからの大歓声がアリーナ全体に響き渡りました。「というのも僕が本当に好きだからです。」と続けるダグ監督。「この映画を観た後、もっと彼を愛することでしょう。トム・クルーズほど一生懸命働く人はいません。3年前にこの映画が撮影され始めた時から、トムはこの映画が日本で公開される日がくるのをワクワクして待っていたということをずっと語っていました。私はトム・クルーズと一緒に仕事をするのが夢でした。そして今の夢はまた一緒に仕事がしたいに変わりました」とコメントしました。

この映画の気に入った点についてトムは「ダグ・ライマン監督との仕事に興味を持ちました。どの作品も非常にユニークな特徴を持っていて、彼の映画に出てくるキャラクターが好きです。何年も彼のファンで、実際に彼に会ったときに運良くアーウィンプロデューサーがいてこの話を持ちかけられました。一日を何度も生き返るという発想や機動スーツがとても格好良いと思いました。3人が3年間神経を注ぎ、素晴らしい映画にしようという誓いのもとに働いたので非常に良いチームワークになり、このような作品になったわけです。日本原作のこの映画を日本で公開するこの瞬間のことをずっと語っていました。私にとってどれほどの意味があるのか語り切れないほど感動しています」と話しました。

アクションシーンで最も苦労したことについてトムは「アクションは私の仕事のほんの一部でしかありません。それよりも重要なことは構成を考えること、役作りをすることなんです。ダグ監督の決して妥協せず、自分の思い通りのままに持って行くという根性に惚れています。やはり機動スーツはこの映画ならではのチャレンジです。ただ着ているだけではなく、本当に機能するんですよ。コンピューターで作るシーンもありません。映画の感情や感触もすべてリアルにしたかったのです。それが観客を引き込む秘訣です。機動スーツは重さ40kgほどあるが、それを毎日着て演技をしていました。冷蔵庫を背負って仕事をしているようなものです。監督は一度も着ようとしなかったんですよね。私が着るとトムが可哀想に思えてしまうから私は着ないと言って着なかったんです」とコメント。それに対してダグ監督は「確かに私は着ていません。なにしろこれを着て水の中に落とされたり、色んなことをしてくれたのですが、この重いスーツを着たままでも全く恐怖心がなかったんです。観ていただくと分かるが火の中を走ったりしているシーンもあります。火が本当に熱いのでスーツも熱く、トムから煙が出ていたこともあったくらいです。トム・クルーズと仕事をするということは素晴らしいスタントが見られるということであり、彼は素晴らしい俳優というだけではなく素晴らしいスタントマンでもあるのです。しかもアクションはすべて自分でやっているのでスタントダブルも使わなかったし、デジタルで処理するということもありませんでした。」と話し、会場からは「おお!」という歓声が湧きました。

今回が20回目の来日となったトム。日本と関わりの深い映画に出演した感想について聞かれると「ドキドキしました。プロデュースしてくれてありがとうございます。難しい映画ではあったが本当に楽しい映画作りでした。この3人はみんなチャレンジ精神が強いんです」と答えると、アーウィンプロデューサーは「トムと仕事をするときはチャレンジ精神がないとできませんよ」とコメントしました。

スペシャルゲストとして登場した原作者の桜坂洋さんは、非常に大きなスケールで公開されたことについて「夢のようです」と話し、最初に映画化すると聞かされた時のことについては「私たちの描いているようなもにはアニメにはよくなりますが、そのような想像力が実写化されたときどうなるのかと思っていたのですが、予想を超えてハリウッドの演技・演出、特殊効果で素晴らしいものができたと思います。その中でも私たちのストーリーの中にはヒーローがいてマンガチックに描かれています。そのマンガチックなキャラクターがどんな風に現実と接着するのか。その中でやはりトム・クルーズというのが、漫画で描いたものを実写で実現しちゃったみたいな感じでした」と話しました。これを受けて監督は「桜坂さんは私たちを本当に信頼してくれたのだと思います。この原作を私たちハリウッドに任せてくれたということ、この映画を桜坂さんに見せて気に入ってくださったことが私の一番嬉しかったときです。そしてそれに勝る感動は日本の皆様にこの映画をこれから観ていただけるということです。」と話しました。

最後にトムから「アイラブユー。本当にありがとう。私にとって何よりもかけがえのない思い出です」とファンへの一言が贈られました。
そして7月3日で52歳の誕生日を迎えるトムに向けてファンからバースデーソングのプレゼント。突然のサプライズにトムは「ありがとう。今年初めてのバースデープレゼントです」と嬉しそうでした。

【STORY】
謎の侵略者”ギタイ”からの激しい攻撃で、滅亡寸前に追い込まれた世界。戦闘スキルゼロのケイジ少佐は最前線に送り込まれ、開戦5分で命を落とす。だが次の瞬間、彼は出撃前日に戻っていた。その時から同じ日を無限に繰り返すケイジ。やがて彼は最強の女性兵士リタと出逢う。ケイジのループ能力が敵を倒す鍵になると確信したリタは、彼を強靭な”兵器”に変えるべく、徹底的に鍛え上げる。”戦う・死ぬ・目覚める”のループを繰り返すことで別人のように成長したケイジは、世界を、そしてかけがえのない存在となったリタを守りきることができるのかー?

【作品概要】
タイトル『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
6月28日(土)、29日(日)緊急先行上映!
7月4日(金)全国2D/3D/IMAX同時公開!
©2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED

(Report:金子春乃)