ファンタジーの世界を深夜ドラマサイズで大胆に描き、異例の大ヒットを記録した「勇者ヨシヒコ」シリーズ。アクション満載の刑事ドラマを、子役たちだけでデフォルメした『コドモ警察』と、以外かつ脱力感溢れるアイデアで、一躍ヒットメーカーとなった福田雄一監督。その長年にわたる「これが作りたい!」という構想をもとに誕生した女子の戦隊ヒーロー『女子—ズ』が本日6月7日に公開を迎え、新宿バルト9にて初日舞台挨拶が行われた。劇場には主演の桐谷美玲をはじめ、藤井美菜、高畑充希、有村架純、山本美月、佐藤二朗、福田雄一監督という豪華メンバーが集結した。

主演の桐谷美玲は「雨の中、朝からゆるい『女子—ズ』を観てくださってありがとうございます。昨日今日と雨が降っていたので女子—ズ的にはドタキャンしちゃうんじゃないかなあ…という心配があったのですが、こんなに沢山の方に観てもらえたことが本当に嬉しいです」とコメント。

また、撮影の雰囲気について聞かれた桐谷は「素で笑っていたんですよね。それに二朗さんがあまりにもアドリブを入れてくるから耐えられなかったんです。それを監督に言うと監督からは「耐えられなかったら下向いて」という指示を受けました」と福田監督らしい指示で笑いを誘った。

アドリブの話で盛り上がると、福田監督が「映画中の高畑の「ホクロが3つあるんですよ」という台詞は実はアドリブだったんですよ。その時の二朗さんの慌て方が半端じゃなかった。でも、それに対して二朗さんが返した言葉は「それはじゃあ一度こちらで預からせていただいて」だったんです」とコメントし会場を大いに笑わせた。

女子—ズにちなんで、女子っぽいなあと思った時について聞かれると「うーん」と各々頭を悩ませていた様子だが、「ご飯に全員が集まったことがない」ことだという結論に。「企画は10回くらい上がっているが集まるのは多くて3人」だという。福田監督は「女子っぽい!」と即座につっこみ、今回舞台挨拶に登壇したメンバー全員が揃ったのは撮影最終日だということを感じさせないほど全員の息がぴったりだった。

続編の可能性について聞かれた福田監督は「深夜ドラマの10分枠とかでやりたい」とコメント。「10分で倒せますかね?」という有村に対しては「倒さないもん別に」とキッパリ。「今日は行かなくてもいいんじゃないかという話で10分使ってもいい。ドラマも面白そうだ」と続編の可能性も示唆した。

最後は観客も一緒にヘルメットをかぶり、桐谷の「みんな揃って」の掛け声に「女子—ズ!」と叫び、終始盛り上がったまま舞台挨拶を終えた。

(Report:金子春乃)