映画『私の男』(6月14日全国公開)の公開直前プレミア試写会イベントを6月1日(月)新宿ピカデリーにて実施いたしました。舞台挨拶には、主演の浅野忠信、二階堂ふみの他、高良健吾、藤竜也が揃って登壇!さらに、映画の舞台となった紋別のご当地ゆるキャラであり観光大使の紋太くんが、流氷の街・紋別を舞台にしたことに感謝の気持ちを伝えるため、映画の公開を祝して、本物の”流氷”を持って駆けつけました。

■日程:6月2日(月)18:30〜舞台挨拶スタート  
■場所:新宿ピカデリー
■登壇者:浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤 竜也、熊切和嘉監督、紋別ゆるキャラ“紋太”くん

浅野忠信コメント:40歳になって自分にしか演じられない役をもらって嬉しく思っています。30代は、役者として苦手なことをどう克服するか、得意なことをどう伸ばすか、を考え大変でした。その時イメージしていた40代にぴったりの役をいただいて、どう噛み砕いて演じるのかを考えて(淳悟を演じることは)面白かったです。淳悟はむなしさを持っている男。それを自分では気づいていなくて面白い。しぐさや振る舞いなど、台本にかかれていないところを考えました。(象徴的な二人のラブシーンについて)一つのキーになると思ったので二人の時間を表現したいと思いました。集中してはじめたら(二階堂さんと)リズムがあって予想以上にいいムードでした。二階堂さんには撮影中助けてもらいました。初日から求めていた以上のものを感じ、映画を見ると彼女が映画のど真ん中にいてひっぱってくれたと感じました。より淳悟に奥行きができ広がったと思います。ほっといても集中できる映画で自信を持ってご覧いただける作品になっています。
(究極の男女の<タブー>を描いた本作にかけて、人に止められてもやってしまう「タブーエピソード」について)
特にないんですよ。すごく真面目に人のお手本になる生き方しかしていなくて(笑)。

二階堂ふみコメント:私にとって運命の作品です。力強い作品になっています。美しい世界を堪能していただければ。(マイナス10度以下で挑んだ)流氷のシーンだけでなく全編を通して寒く、寒さの真骨頂と言いますか、本物だからこそ出せる臨場感や空気感があり、すごくいいシーンに仕上がっていると思います。桜庭さんの作品が元々好きで、中学生のときに読んだというと「早熟だ」ととらわれがちですが、中学生だからと意識していない歳で、読んだあとは強烈なものは感じましたが、(内容は)すんなりと受け入れられました。3年前に熊切監督とお会いしたときから絶対監督の現場に行かなければならないと思っていたので、(本作で花役を演じることになって)幸せです。自分で何かを考えてつくりこむより、浅野さんと監督と強くつながっていた。浅野さんは現場で淳悟と花の関係でいてくれたので、なんとか(役を)作っていけたのかなと思います。淳悟と花の二人の関係を表す象徴的な(ラブ)シーンは、濃密なシーンで軸になったのではと思います。
(究極の男女の<タブー>を描いた本作にかけて、人に止められてもやってしまう「タブーエピソード」について)
洋服がすごい好きでおうちに入らなくなって引越も考えていますが、つい買っちゃいます。

高良健吾コメント:すごい興奮しました。現場は4日間でしたが、とても濃い4日間でした。(今まで)現場に呼ばれる感覚はあったんですが、(今回は)自分から行きたいと思う現場でした。(現場では)熊切さん湯気がでてて、かっこいいなと(笑)。また(次回作にも)ぜひ呼んでほしいです。
(究極の男女の<タブー>を描いた本作にかけて、人に止められてもやってしまう「タブーエピソード」について)
夜中にカップラーメンを食べることですかね。それも2つとか食べると朝後悔するんですよ。

藤竜也コメント:(浅野さん同様)僕もこの歳でなければ演じられない、じじぃ役をやっています。(流氷のシーンは)落ちると危険で衣装が濡れると撮影がストップしますからね。じじぃ役なので大変ですよ。二階堂さんは心配してくれました。タブーやスキャンダルはみんな見たいですよね。(タブー愛を描いた本作で)この役に惹かれました。(浅野さん、二階堂さん、高良さん、監督という)新しい才能をもった人たちの現場にあうと嬉しく、勉強になります。僕もまだ成長してますよ。
(究極の男女の<タブー>を描いた本作にかけて、人に止められてもやってしまう「タブーエピソード」について)
タブーと言うか、トーストにわさびをつけて食べます。僕も全うに生きてきたんですが(笑)。

熊切監督:原作が好きで映像にする上で映画ならではのアプローチでいこうと思いました。(タブー愛は)文学は描かれているので、映画でも負けてはいけない。こんなに波動のくる方たちとやれて撮影していてワクワクしました。(象徴的な二人のラブシーンについて)原作を描く上で性的なものは外せなく、匂い立つ映画にしたかった。理屈ではなく感覚的に見る人を渦に巻き込みたいなと思って気合いを入れて作りました。最後まで全身で身も心も堪能していただければと思います。