昨日、5月31日(土)にユーロスペースにて第26回東京国際映画祭で正式上映された今泉力哉監督最新作の『サッドティー』が公開初日を迎え、初日舞台挨拶を実施致しました。

日時:5月31日(土)
場所:ユーロスペース
登壇者:岡部成司、青柳文子、阿部隼也、永井ちひろ、國武綾、富士たくや、佐藤由美、武田知久、星野かよ、内田慈、今泉力哉監督 

——今泉監督、映画をご覧になったばかりの皆様に一言お願いします。
今泉力哉監督:こんばんは。本日は遅い時間ですが、こんなに多くの方がお越しくださいましてありがとうございました。『サッドティー』を監督した今泉です。ありがとうございました。

——では、キャストの皆様主演の柏木役を演じた岡部さんより一言ずつお願いします。

岡部成司(柏木役):こんばんは。こんなにたくさんの方々に観て頂いて本当に嬉しく思っています。いかがでしたでしょうか?『サッドティー』。柏木役を演じました岡部成司と申します。
“「ちゃんと、好き」ってどういうこと?”っていうテーマなんですけど、そのテーマについて考えて頂けましたでしょうか?そして柏木に対してムカついて頂けましたでしょうか?(会場:笑い)ムカついたり、イライラして頂けたら本望ですので(笑)
本当にこんなに大きな規模で上映できるとは思っていなかったので、改めて感謝というか。
こんな未熟な僕を主役に選んで頂いた監督ですとか、一緒にがんばったキャストの方や支えてくれたスタッフの方や。特にヘアメイクさんには(笑)
今までの上映を観て下さった方々と今日来て下さった方々に本当に深く感謝致します。
こういう風にお礼を伝えることができる場に立たせて頂いたことを幸せに思います。ありがとうございました。

青柳文子(棚子役):本日は遅い時間に来て頂いてありがとうございました。
棚子役の青柳文子です。この作品が今までイベント上映で観に来て下さって「3回目!」とか言って下さる方もTwitterでいて。こんなに愛される作品になるとは思っていなかったので嬉しいです。あとTシャツ着ている方や、棚子ヘアーの方もいて。今泉さんの作品も前も何回も出ていたことがあるんですけど、今までは短編だったんで軽いノリでワークショップ受けて観ようかな♪という感じで受けてみたら、作品がこんなに人気が出たというか、毎回満席になっていたし、どうしようみたいな感じになって、今日初日ですが本当に皆さんのおかげだと思っています。これからもよろしくお願いします。
皆さんも宣伝してください(笑)

阿部隼也(朝日役):朝日役の阿部隼也です。本日はご来場頂きましてありがとうございます。
あの、Tシャツの件なんですけど…僕がTシャツになること知らなくて。LINEで知ったんです。写真貰った時に。なんだろうな?と思ってみたら、Tシャツに俺が写ってるっていう(笑)すごい裏話なんですけど(笑)この前、今泉監督と下北で会った時「俺、聞いてねえ」って(笑)でも、そういうことがあったんですけどこうやってTシャツを着てくれる人がいると嬉しいなって思います。
(会場:爆笑)
なんで、笑うんですか! (笑)

永井ちひろ(夕子役):夕子役の永井ちひろです。今日は初日でこんなにたくさんの方に来て頂けて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
もう1回とは言わず何回も来てほしいんですけど、そう思ってもらえるために、もう1度観たいと思ってもらえる裏話を。朝日と夕子で名前を当てあってるシーンがあるんですけど、そのシーンは途中までは台本通りキッチリやってるんですけどあるところから完全アドリブです。そこがどこかっていうのを、観てもらえたら嬉しいなと思います。
柏木と別れるシーンで柏木と別れるシーンどうしようかっていうときに、監督とふたりでご飯食べてる時に、こういう時に若い時に言われたらやなことなんだろうって言葉で私が言った言葉が採用されてるなと思って。だからあのシーンの欠片は私の中の欠片の中の一部でもあるなと思っているのでそういうのも思って観てほしいです。
あと、こういう無名の役者が多い映画を観に来て下さっている皆様なのでこれぐらいの規模の映画は私はすごく好きなので興味を持っていただけたら、ユーロスペースに興味を持って頂くこともいいですし、配給のスポッテッドプロダクションズさんの作品に興味を持って頂くことも面白い映画いっぱいあると思うのでそういうのを観つづけてほしいです。
ありがとうございました。

國武綾(緑役):こんばんは。緑役の國武綾と申します。本日は「ちゃんと初日」を選んでくださってありがとうございました。今日、正式劇場公開のお客様が誰かに良かったよって言ってくれないとどんどん広がっていかないような気がしてますので是非応援して頂けたらすごく嬉しいです。よろしくお願いします。

富士たくや(ボンさん役):喫茶店の店長のボン役の富士たくやと申します。本日はどうもありがとうございました。遅くまで本当にありがとうございました。(会場:笑い)
えっと特に話すことはないので・・(会場:爆笑)
佐藤さん(劇中で妻役)が言ってくれると思います。
本日は本当にありがとうございました。

佐藤由美(雅子役):中年同志別に話すことはないのですが、ボンさんの妻役でくたびれた主婦であり、不倫をしております雅子の役をさせて頂きました佐藤由美と申します。
遅い時間までご覧頂きまして、そして舞台挨拶までご覧頂きましてありがとうございます。
東京でこのように『サッドティー』が再上映されることになりましたし、年が明けたら次々と『サッドティー』がいろんな地方でも上映が決まっているという展開になっていてなかなか素敵な2014年半ば手前を過ごさせて頂いております。
皆様の口コミが最強だと思うのでこれからも末永くどうぞよろしくお願い致します。
今日はありがとうございます。

武田知久(早稲田役):早稲田役の武田と申します。お世話になっております。
先ほど『サッドティー』のパンフレットを読ませて頂いて、個人的に映画を観に来ていてパンフレットを買うのはお金の無駄なんじゃないかと思っていたんですが初めてパンフレットを観て「あれ?!面白いな…!」と思いました。
そして僕はこの映画の製作者でもなんでもないんですが、僕が製作者だったらこの映画について言わせて頂きたい一言がありまして。
皆様にこの映画が好きということに敏感になる手助けになって頂ければと個人的に思ております。ありがとうございました。

星野かよ(園子役):早稲田の彼女役の園子の星野かよです。今作品を気に、是非ご自身の愛について考え直して頂けたらなと思います。座りっぱなしの2時間、皆様のおしりに感謝致します。

内田慈(ナツ役):ナツことイチゴちゃん役の内田慈と申します。今泉さんの作品には「エアーズロック」というドラマに出演して。その後にコンビニでばったり会ったんですがその時にこういう企画があるから一緒にやりませんかって聞いてたんですけど。
深夜だったか、早朝だったか…

今泉力哉監督:すごい早朝のコンビニで出くわしましたね。

内田:あ、早朝でしたか!私も早朝か、何かで酔っ払っていましたし。

今泉監督:いや、酔っ払っていないですね(笑)

内田:あっ本当ですか。とにかく現実感がない話だったんですけど、それがこういう作品になってとても驚いています。私は結構ふざけて生きていきたいと思っておりまして
パンフレットの原稿は最初確信に触れないように書いていたんですけど、一回提出した時あとにちょっと思うところがありまして原稿を書きなおしました。というのはですね、私31歳なんですけど他の皆様もう少し若いし、「私は恋愛とかいいやー」って思っていたんですね。だから「みんな恋愛がんばってるなー」とナツとしても自分としても思っていたんですけど、この作品を通して恋愛っていうのもいろいろいいものだな、とか。いろいろ大変だなとか思ったりしました。ありがとうございました。

今泉力哉監督:本当にありがとうございました。
今のトークを観ていただければ、わかったと思いますが。特に僕は何もしてなくて、勝手に面白いっていう状況だったので脚本が書けないワークショップから作ったので、脚本が書けない監督からまず書き始めて、それでもなかなか脚本が進まなくて。
それでみんなに特技を聞いて行ったら「競歩ができる」っていう人がいまして。
(会場:笑い)
そういう感じで作って言って、さっきも言っていましたけど、名前を付けあうシーンのやりとりとかは脚本を書いていた喫茶店に実際にいたカップルが喋っていた会話を丸々パクったりとか、そういう方法で作ったりとかがんばりました。
楽しんで頂ければ幸いです。気に入って頂けたら幸いです。
最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。