ケミストリーとしてデビューし、現在ソロとして活躍している堂珍嘉邦が映画に初主演した『醒めながら見る夢』の公開記念トークイベントが本日新宿武蔵野館にて開催され、主演の堂珍嘉邦と、村井良大のふたりが登壇し、朝9:00という早い時間にも関わらずチケットが完売した満席の客席から大きな歓声があがりました。(つづく二回目の上映も完売。)

 脚本上、一緒に撮影することが無かった二人でしたが、2011年に上演された本作の元となる舞台版の『醒めながら見る夢』で共演済みの二人。本作の完成披露試写会や、初日舞台挨拶でもトークの息はぴったり。今日のトークイベントでも、肩を組んでフォトセッションするなど、その仲の良さはより深まっているようです。

 本作は、京都を舞台に、真実の愛を求めてさまよう男女の喪失と再生の物語。撮影は昨年の夏で、今日の暑さにその頃を思い出したふたりは、「2週間じゃなく、もうちょっとやりたかった」(堂珍)、「東京では撮れない空気感があります」(村井)と振り返りました。

 「撮影中、いつ集中のスイッチを入れるか」という話題に、「本番直前ではなく、本番に入る前から役に集中してのぞむ」というふたり。特に村井は、役づくりに集中する余り、他のキャストとの交流もぎこちなくなるほどだったようで、堂珍から「(その役者魂は)伝説となったね」とからかわれると、「伝説にしてくれてありがとう」と照れる村井に、会場は大きな笑いで包まれました。

 また、今回のトークイベントが、本作最後の舞台挨拶ということもあり、ふたりからは本作にかける熱いコメントで締め括られました。
「辻さんとタッグを組むのは三度目で、とても思い出の深い作品。辻さんはお芝居心をくすぐる台詞を書くので、本を開く度に違う世界に連れて行ってくれるのが凄い。とてもやりがいのある作品でした」(村井)
「初めての主演作品ということで、プレッシャーよりも責任感の方が強かった。ひとつひとつの台詞に考えさせられることがありました。一生懸命撮影したものが、皆さんの記憶の中に残ることが幸せです」(堂珍)

 映画『醒めながら見る夢』は現在、新宿武蔵野館ほか、全国順次公開中です。