本日、遂に公開を迎えました『ぼくたちの家族』ですが、公開初日を記念して、妻夫木さん、池松さん、を初めとする豪華キャスト陣と監督、原作者が集結しての舞台挨拶を行いました。
満席になった場内を見渡し、今日という日を迎えられた喜びを語るキャスト陣。

■日時 : 5月24日(土)  
■場所 : 新宿ピカデリー SCREEN1
■登壇 : 妻夫木聡さん、原田美枝子さん、池松壮亮さん、長塚京三さん、黒川芽以さん、石井裕也監督、早見和真さん(原作者)

遂に公開初日を迎えた今日、終始感激した様子で舞台挨拶に登壇したキャスト陣。「静かだけど想いのこもった映画になった」とその出来に自信を除かせる石井監督のコメントを皮切りに、口々に今日という日を迎えられた喜びをコメント。それぞれが、それぞれの想いを込めて作った作品に対しての熱い想いを語りあう、濃厚で熱い舞台挨拶となりました。今日は初日ということもあり、実は、原作者のお父様も会場にいらしていたということで、演じた役の本人を目の前に、長塚さんは恐縮しきり。「大丈夫だったかな?」と心配しつつも「気に障るところがあったら、それは監督のせいですから!」と責任をなすりつけ、会場は大盛り上がり。そんな長塚さんとの夫婦役を演じた原田さんは、「撮影中は妻夫木さん、池松さんだけでなく、石井監督も私の息子みたいで、3人の息子たちに囲まれた素敵な現場でした。」と撮影時のエピソードを語ると、「僕も混ぜて、4人といってほしかった…」とすかさず長塚さんがコメント。妻夫木さんからは「独り立ちしてくださいよ!」と突っ込まれるなど、会場を笑いの渦にまきこんでいました。

また、今回は上映後の舞台挨拶だったこともあり、映画をご覧いただいたお客様からの質疑応答に応えるティーチインも実施!撮影時の苦労話など、飛び出てくる質問に真摯に応える全員だったが、その中には、ご自身も早くに家族を亡くし、母と2人きりだという女性から“家族のつながりってどこにあると思いますか?”という難しい質問も。その問いに対し「正直、分かんないですよね。それがはっきり分かればもっと簡単かなと思います。」と正直に回答した妻夫木さん。その意外な答えに、会場は驚きつつも「直接の答えにはなってないかもしれないけど…僕自信、過去に芝居から逃げたことがあって…つい父親に電話をしてしまったことがあったんです。そのとき、何も伝えられなくても父親は分かってくれました。家族っていいな、って心底思った瞬間です。」とご自信の家族とのエピソードを告白しました。それに対して、池松さんは「血でも時間でもないですよね。腹の底のそこにある想いでつながっていて欲しいのかな。」と言葉数は少ないながら、今回“家族”という答えのないテーマに挑んだ彼らだからこそ出せた答えに、会場も真剣に耳を傾けていました。

また、今回の初日舞台挨拶では、本作の海外公開が決定したことも明らかにされました!香港、韓国、台湾などの世界13か国での公開が決定!!「家族は全人類のテーマ。完璧な家族なんていないし、それでいいんだということを、この映画を通して教えてもらった気がします。世界中の人に“家族“を感じてもらいたい!」と妻夫木さんが意気込みをコメントしました。