フランスから予想だにしなかった映画が日本に上陸いたしました。
ピッチにゾンビが溢れ返り警告“無死”の大乱闘!仁義なき反則大歓迎!
スポーツマンシップに全くのっとらない禁断のゾンビdeサッカームービー『ゴール・オブ・ザ・デッド』が5月3日(土)より大ヒット上映中です。

本作はゾンビ×サッカーという斬新な設定と、先日、日本代表メンバーも発表された4年に一度のサッカーの祭典が開催されるということで巷のサッカー熱の高まりとも相まって大きな話題を呼んでいます。

そしてこの度、歌舞伎界きっての映画マニア、ゾンビフリークで有名な歌舞伎俳優の四代目片岡亀蔵さんが自身も出演している月イチ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』(5月31日(土)〜1週間限定上映)を引っ提げ、“ゾンビと存鼻”(『大江戸りびんぐでっど』劇中でのゾンビの呼称)を語るスペシャルトークショーを実施いたしました。
トークは、亀蔵さんの並々ならぬゾンビ愛を感じる内容となりました。

■日時:5月15日(木)
■場所:ヒューマントラストシネマ 渋谷 シアター2
(渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8)
■登壇者:片岡亀蔵

5月3日(土)より大ヒット上映中の異色のゾンビ×サッカー映画『ゴール・オブ・ザ・デッド』。
今回、本作とシネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』のまさかのゾンビコラボレーションで歌舞伎界きってのゾンビフリークであり、同演目に出演されている片岡亀蔵さんをゲストにお招きし、本編上映前にトークショーイベントを行いました。

本作の特製Tシャツにゾンビ柄のシャツを着て登場した亀蔵さんでしたが、MCが着ているゾンビ柄シャツとだだかぶりしており、「亀蔵でございます。ゾンビの柄シャツお揃いになっちゃったね!実際に売ってるものなんだけど、(購入したのは)『死霊の囁き』とかが盛り上がっていた頃だったかなぁ」としみじみ。

また歌舞伎俳優の亀蔵さんとゾンビがなかなか結びつかず、MCからゾンビ映画が好きな理由やお気に入りの作品を聞かれると、「もともと映画は好きで、一番好きな映画を公に言うなら『ゴッドファーザー』かな、次にゾンビ映画ものなんだよね。
ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』を見て以来好きになりました。
SFものとか全然興味がなくて、CGとかよりも手作りな感じがいい。
痛いなぁとか、目に刺さるとか、血とか、内臓とかね。」とコメント。

さらに、「30〜40年前はお金もあまりなかっから、(映画を)選んで見るとしたら、ゾンビものだったなぁ。気持ち悪いとか、人が見に行かないものに興味を持って、そのうちゾンビ映画を見ると居心地がよくて落ち着くなぁと感じるようになった」と語りました。
また「ゾンビ映画を見るのって無駄な時間だけど、大事なんだよね。
いろんなゾンビ映画を見ているとロメロの『ゾンビ』の凄さが改めてわかるんだ。」と話し、独特なゾンビ愛をひしひしと感じました。

『ゴール・オブ・ザ・デッド』を見た感想について聞かれると、「タイムリーで完璧だよね。頭を蹴ってシュートとか、たまらないシーンもあるしお約束ですもんね。スカッとしました。
実はこのトークショーの話をもらう前、初日に見たんですよ。
初回じゃなくて2回目で悔しかったけど、(先着150名さまにプレゼントされた)クリアファイルをもらいました!」とコメント。

また自身が出演し、5月31日(土)より1週間限定で上映される月イチ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』の話に及ぶと、「たまたま宮藤官九郎さんと話す機会があって“ゾンビの歌舞伎をやるんだけど、大丈夫?”って聞いてきて“面白そうだからやりましょう!”って中村勘三郎さん言ったんです。」と事の発端を語り、「歌舞伎はきれいなイメージがあるけど、これは汚ったないですよ〜。
新しくなる前の歌舞伎座のさよなら公演演目だったから、舞台に血が垂れてもいいよねってなって初日に血をピューと飛ばしたら、前に座っていたおばあちゃん3人がす〜と帰っていきましたね。笑」とエピソードを明かし、笑いを誘いました。

さらに「歌舞伎の人って何でも楽しむんだけど、面白がる人と嫌がる人がいたんだよね。
ゾンビ役は1カ月間の稽古と25日間の公演をあわせると舞台で何十分もゾンビを演じているから大変だったと思いますよ。
僕はゾンビリーダーをしていて、みんなにゾンビの動きを教えていたけど、ゾンビの動きをしていると平衡感覚がおかしくなるし、マッサージ代をもらいたいくらいでしたよ、ゾンビ役を甘くみてましたしたね」と苦労し、歌舞伎ならではの裏話を語りつつ、「本物の血を使ったゾンビものの歌舞伎もやってみたいな」と意欲的でした。

亀蔵さんのゾンビ愛トークがますますヒートアップする中、終了時間が来てしまい、とても残念そうな亀蔵さん。最後に“亀蔵さんにとってゾンビとは?”質問されると、
「もはや(ゾンビに)なりたいですね!退治する側は辛いから、
噛ませてゾンビになった方がいいかな。」と即答!

最後に「僕が『大江戸りびんぐでっど』で好きなシーンは、障子ぬき(突然、障子から多数の手が出てくる演出)なんだけど、『死霊のえじき』にも似たようなシーンが出てくるんだよね。
タイミングを合わせるのが大変だったけど、気に入ってる部分だから見てほしいな」と見所を説明し、『ゴール・オブ・ザ・デッド』は、みんな真剣にやっているよね。
ただ映画前半戦と後半戦に分ける意味が全く分からなかったけどね。笑」と突っ込みを入れつつ、両作品をしっかり宣伝してくれました。