AV産業をテーマにモザイクに社会風刺込める!主演の永山絢斗も「世の中の凝り固まった部分に爆弾を投下」

<記者会見開催概要>
【日時】 5月14日(水)  
【場所】 アキハバラUDXシアター(千代田区外神田4-14-1 4F) 
【登壇】 永山絢斗、ハマカワフミエ、?橋一生、水田伸生監督、岡野真紀子プロデューサー(WOWOW)

WOWOWでは5月18日から、脚本家・坂元裕二、演出・水田伸生、主演・永山絢斗という最強の布陣で“AV業界に乗っ取られた田舎町”を舞台にした連続ドラマW「モザイクジャパン」[R-15+指定相当](日曜夜11:00)をスタートさせる。

放送が今週末に迫った14日(水)には、秋葉原UDXシアターで第一話初解禁上映つき記者会見が行われ、主演の永山絢斗、共演の高橋一生、ハマカワフミエ、演出の水田伸生、岡野真紀子プロデューサーが出席した。 ⦆
同作は、連続ドラマ「Woman」「最高の離婚」などで知られる脚本家・坂元裕二氏が描く、新たな形の社会派エンターテインメントドラマ。東京の証券会社をリストラされた常末理市(永山)は、故郷で再就職を果たすものの働き始めたところは何とAVを中心に様々な事業を展開する企業だった。理市はこのセックス産業で潤う田舎町で、破滅、成功、絶望、快楽のすべてを経験していく。
テレビドラマではあまり描かれないAV業界に焦点を置いた点について、岡野プロデューサーは「性交を映した映像は刑法では販売禁止だけれど、モザイクがあればできる。モザイクは日本のそういった曖昧さそのもの。誰がモザイクをかけているのか、そのモザイクの奥には何があるのか?社会的風刺をこめて物語を描いてもらった」とその狙いを説明する。
坂元氏とは過去にタッグを組んできた水田監督は「脚本を読んだときは『しまった!』と思った」と難しい題材に頭を抱えつつも「坂元さんにこの題材でシナリオを書かせて、上がってきたものをそのまま放送する。このように新しいことに挑戦するWOWOWは素晴らしい。普段の日本テレビでの仕事よりも、一生懸命にやってしまいました」と本作への並々ならぬ思いを明かしていた。

主演を務めた永山は「自分の中でこのようなドラマがあっていいのかと思ったのと同時に、ぜひ参加したいと思った。自分の中での冒険というか、新しい向き合い方ができると感じた。怖かったけれど、撮影が楽しみでしたね」とWOWOWならではの企画に賛同。撮影では“男体盛り”にも挑戦したそうで「お腹に乗せたマグロが本物で、鮮度も重要ということで冷たいやつを置かれました。両手足を縛られた状態だったので、機材のセッティング中もマグロを乗せたままだったので、お腹を壊しました」と苦笑いを浮かべていた。
アダルトビデオを中心に様々な事業を手掛けるGALAXYZグループの若手社長役の高橋は「坂元さんの、口語にしたときも考えて書かれているセリフのリズムやアクセントが好き。それを水田監督が立体化してくれることに対してゾクゾクした。楽しい現場になるだろうと思った」と熱っぽく語るも「撮影の最初がパンツ一丁でベッドから転がり落ちるシーンで、楽しかったですね」と笑わせた。またモザイクをかけたい撮影中のエピソードを聞かれるとあるシーンの本番で絢斗君にシャンパンの口移しをしてしまいました。食べかすもそのまま移ってしまったのではないかと、申し訳なく思った」と自身の熱の入った芝居に反省していた。
オーディションでヒロイン役を掴んだハマカワフミエは「最初の頃はどういうテンションで臨んでいいのか悩んだけれど、扱っている内容に向かって少しでもいい作品にしようというスタッフキャストの一体感を感じました」と現場の様子を紹介。第一話を鑑賞し「内容の濃さ、メッセージ、そして画面の美しさ。各話に入っているエネルギーが強い作品」とアピールすると、永山も「少しエッチだったり、コメディ要素もあったりするけど、世の中の凝り固まった部分に爆弾を投下するような作品になりました。刺激的な社会派ドラマに関われて幸せ」と物語の持つ深みや強烈なメッセージ性を強調していた。