５月１０日より公開の『ヴィオレッタ』は2011年のカンヌ国際映画祭　批評家週間50周年記念映画として上映され話題となった作品。1977年、母親が実の娘のヌードを撮るという反道徳的なテーマで、フランスのみならずヨーロッパや日本でも大きな議論を呼んだ写真集「エヴァ（発売当時は「鏡の神殿」）」が発表された。それから34年を経て、被写体だった娘のエヴァ自身が監督となり、自身の体験を元に生粋の“芸術家”である母親と“普通”に生きたい娘の母娘関係を描いた作品。
　この度、劇中の”ヴィオレッタ”同様、幼い頃からモデルとして活躍している栗原類さんと、アートでディレクションから造形作品の製作まで幅広く活躍中のアーティスト清川あさみさんのトークイベントを行いました。

＜イベント概要＞　
●日時：５月１０日　●場所：シアター・イメージフォーラム
●ゲスト：栗原類　　清川あさみ

　５月１０日より公開の『ヴィオレッタ』は2011年のカンヌ国際映画祭　批評家週間50周年記念映画として上映されました。そんな本作は母親の愛情を求めるがゆえ、４歳の頃から写真家を目指す母親のモデルとなり、母娘共に、世界中で有名になった監督自身の体験を基に、生粋の芸術家である母親と
″普通″に生きていきたい少女の激しくもリアルな葛藤が描かれております。　
　実際に幼い頃からモデルとして活躍されている栗原類さんと、アートディレクションから造形作品の製作、アーティスト清川あさみさんに、”モデル”視点、“アーティスト”視点で本作について語って頂きました。
Q作品の印象は？
栗原　この映画はアートとは何だと考えさせられる映画だと思います。例えばアートとしてのヌードと
　　　単純に裸との違いはなんだという事であったり、最後のシーンが非常に考えさせられる作品です。　
　　　衝撃が頭に残りますし、何度も観たくなる映画だと思います。
清川　撮影する側の母親と、撮られる側の娘の関係性が、変化していく様が面白かったです。
　　　　映画自体がアートで、本当に「ヴィオレッタ」中毒になりそうで、それに女性の心情の変化が
　　　きちんと描かれていて、女性はもちろん男性も女性の気持ちってどんなんだろうと感じて
　　　もらえると思います。
Q栗原さんがモデルを初めたきっかけは？
栗原　僕も小さい頃からモデルを始めて、僕も気づいたらやっていたという感じですが。すこし大きく
　　　なって自分でやりたいと思った時に母親が、思い出づくりとして事務所に所属させてくれたのが
　　　始まりです。
Q．清川さんのアーティストとして、母親アンナをどう観ましたか？
清川　このお母さんは被写体を自分色に染めたいタイプのアーティストだと思うんです。
　　　　私とは違うタイプだと思いますが、自分の作品を製作する時に美しくみせたいと思い、
　　　　どんどんエスカレートしてしまう気持ちはわかります。
Q明日は、母の日ですが、何かプレゼント、イベントは行う予定ですか？
栗原　最初に言っておきますが、私の母親はいたって普通の人です（笑）
　　　ヴィオレッタのお母さんとは全然違います。普通に仲が良いです。
　　　プレゼントは、本人が期待しちゃうのでノーコメントです（笑）
清川　私は昨日、淡路島でお寿司のプレゼントをしてきました!!