1954年の誕生から60年。日本が誇る世界で最も著名なキャラクター「ゴジラ」が、ハリウッドの超一流スタッフ・キャストによって映画化されました。テーマは「リアル」。今、人知をはるかに超えるゴジラが現れたら、我々は何を感じ、何をなすのか?日本から始まる物語は、徹底的なシミュレーションを重ね、アクション映画の枠を超えた繊細なドラマに練り上げられました。ゴジラ自体の造形、動きもリアルにこだわりました。ゴジラ本来の存在感を持ちつつ、これまでの映像技術では表現できなかった精細な動きが加味され、全く新しい、これまでで最大(355フィート=108メートル)のゴジラ像をフルCGで作り上げました。ゴジラに対峙するキャスト陣にはハリウッド有数の実力派が集結しました。主演に『キック・アス』の若手実力派、アーロン・テイラー=ジョンソン。1954年の第一作『ゴジラ』の精神を受け継ぐ科学者・芹沢博士役に、日本を代表する名優・渡辺謙。さらに、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストンらが感動のドラマをつむぎます。そして、監督は新鋭のギャレス・エドワーズ。長編デビュー作『モンスターズ/地球外生命体』一本の評価で、『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』で知られるレジェンダリー・ピクチャーズに認められ、超大作『GODZILLA』監督の座を射止めました。少年時代からゴジラを愛するエドワーズ監督により、頭部のフォルムや背びれなど多くのファンが思い描くゴジラの雄姿が再現されつつも、これまでで最大となる100メートル超の、猛々しいゴジラが誕生しました。

  その全世界待望のハリウッド版『GODZILLA』がついに完成し、この度、5月8日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルス・ハリウッドのドルビーシアター(旧コダックシアター)でワールドプレミアが開催されました。ドルビーシアターは、毎年アカデミー賞授賞式が行われるハリウッドを代表する劇場で、まさに映画の聖地でのワールドプレミア開催となりました。またドルビーシアター前の沿道は、映画界のセレブの名前が星のマークに刻まれた「walk of fame」として有名ですが、「GODZILLA」は2004年にキャラクターとしてはミッキーマウス、ドナルドダックに続く3番目に名前が刻まれました。
  ワールドプレミアに先駆け、ゴジラをイメージした、レッドカーペットならぬ、ブラックカーペットアライバルが行われました。ハリウッド大通りからドルビーシアターに敷かれた、長さ120メートルのブラックカーペットに、ギャレス・エドワーズ監督、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ブライアン・クランストンと、渡辺謙&南果歩夫妻が登場すると、沿道に集まった2000人以上のファンは大熱狂。キャストたちは、ファンのサインを求める声にも快く応えていました。また世界中から、テレビクルー50台、カメラマン100人以上の取材陣も集まりました。ロックバンド「KISS」のベーシスト、ジーン・シモンズや、日本からは、日本語吹き替え版のボイスキャスト、佐野史郎らがゲストとして招待されました。
  ドルビーシアターでは1500人の観客が、世界初披露のハリウッド版『GODZILLA』を鑑賞しました。ドルビーシアターで「ゴジラ」が上映されるのは、誕生から60年の歴史の中で初めて。オープニングからキャストの名前がクレジットされるたびに拍手がわき起こり、渡辺謙演じる芹沢博士の口から日本語の発音で「ゴジラ」という言葉が発せられると場内は大盛り上がり。さらにゴジラが本作で初めて登場すると、場内の興奮はピークに達しました。上映終了時には割れんばかりの拍手が起こり、劇場を後にするお客さまはサムズアップしながら(親指を立てながら)口々に「ベリーグッド!(とてもよかった)」「グレイト!(すばらしかった)」「アメイジング!(最高)」と、大満足の様子でした。「直球だ!」「ゴジラとしての雰囲気がとてもよかった」という感想もありました。

レッドカーペットでのコメント
■渡辺謙
ファンの息吹、熱さを感じますね。(映画を観たお客さんが)どういうリアクションをするか楽しみです。最初のひと鳴きに感動しました。「ゴジラが帰ってきたんだな」と実感させる叫び声で。この仕事に参加できて本当に良かったと思います。
■南果歩
ハリウッドの技術を駆使して、ゴジラの迫力、ストーリーの面白さと、日本のゴジラをベースに全てがスケールアップしていて、楽しめたし興奮しました。日本のゴジラへのリスペクトがすごいので、日本のファンを裏切らない作品になっていて、日本公開が楽しみです。映画は100点満点です。
■アーロン・テイラー=ジョンソン
彼(渡辺謙)は天才だ。レジェンドだよ。本当に素晴らしかった。彼からすごくたくさんの事を学びました。
日本のゴジラファンに、ぜひ観てもらいたいと思います。僕らがゴジラのすばらしさを世界中にきちんと伝えようとしていることを、彼らに感じとってもらいたいと思います。
■佐野史郎
(ブラックカーペットを歩くことになり)非常に光栄です。(映画は)なるべく事前に情報を入れないようにしていたので楽しみです。日本とアメリカでゴジラを扱うというのは非常に意味のあることだと思います。

上映終了後のコメント
■渡辺謙
ゴジラには国境も国籍もないんだと、世界中に愛されているんだと、実感しました。(観客の)興奮している感じがダイレクトにそのまま伝わってくるので、一緒に興奮しました。
今、僕たちが実際に抱えている社会の問題や悩み、畏れが、この映画にきちんと反映されているからこそ、日本人の俳優として挑戦したいと思いましたし、だからこそゴジラが今僕たちにとって必要と思える映画になったと思います。ただの怪獣映画ではないところにひかれましたし、それをお客様にも観てほしいと思いました。ただ、もちろん楽しんでほしいと思います。
(今夜のお客さんについて)こっちのお客さんはストレートで、本当に反応してくれる。「待ってました!」という感じでした。こういうエンターテインメントの楽しみ方をよく知っているな、と感じました。
■ギャレス・エドワーズ監督
(渡辺謙について)ケンは悪夢だよ(一同爆笑)。彼の表情や演技、全てが素晴らしいんだ。ケンがそのシーンに出ていたら、全てが素晴らしいんだよ。
(ゴジラについて)グローバルな物語です。ゴジラはとても日本的だが、一方で、ゴジラは自然、全世界を代表している。ゴジラの素晴らしさは、普遍的なことです。
(渡辺謙演じる芹沢博士が「We call him “GODZILLA”(我々はそれを“ゴジラ”と呼んでいる)」とつぶやくシーンについて)
■渡辺:監督とプロデューサーは「(“ゴジラ”を)英語っぽく言ってくれ」と言ったけど、僕は「絶対嫌だ」と頑なに拒否したんです。
■監督:大勢の観客がそのシーンで拍手するのを見て、ファンタスティックだと思いました。そのセリフを撮影した時、「(日本語発音で)ゴジラ」と聞いて「カット」をかけました。僕は「静かにして」と言って(よく聞くと)、自分が映画における決定的なシーンを目撃したと思いました。本当に素晴らしい瞬間でした。
■佐野史郎
ギャレス監督は天才だ!これまでの様々なSF映画を研究していることがよく分かった。あらゆる映画監督と比べても天才だ!!

『GODZILLA』は、5月16日(金)より、全米で3900スクリーン以上の劇場で拡大公開。また、世界63の国と地域で公開が決まっています。7月25日(金)の日本公開に先駆け、ゴジラが世界を席巻します。