映画『クジラのいた夏』の初日舞台挨拶がシネマート新宿にて開催され、主演の野村周平ほか、松島庄汰、吉田康弘監督が登壇した。

【イベント概要】『クジラのいた夏』初日舞台挨拶
【日時】 5月3日(土)【場所】 シネマート新宿スクリーン1
【登壇者】野村周平/松島庄汰/吉田康弘監督

映画初主演となった野村は、今の気持ちを聞かれると「公開初日となった今日、立ち見の方も含め本当に多くの方々に観に来ていただいて、本当に嬉しいです」と、満員御礼となった客席を前に少々緊張した面持ちで答えた。また「今回の作品に対する意気込みは今までよりすごかった分、プレッシャーはありました。」と思わず本音を告白。撮影中の野村の様子について吉田監督は「気合いが入ってましたね。ギラギラしすぎてて、刃物でも持ってるんじゃないかというくらいの気合いの入り様でした(笑)ただ、芝居をやりたいって気持ちが前面に出ていて、すごく頼もしかったですね」と、野村のハングリーなまでの役者魂を賞賛した。
本作は、地方都市に住む若者が、将来への不安を抱える悩みを、等身大のキャストを揃え瑞々しいタッチで描き出した青春ストーリーだ。実際に地方に合宿を張って短期間で撮影が行われたが、撮影中のエピソードについて聞かれると松島は、「みんなで同じ旅館に泊まったんですけど、周平と浜尾くんと松岡くんが同じ部屋に泊まるっていう、なかなかない一場面を見ることができましたね」と告白。野村は「実は旅館に古い人形があって、それが怖くて、本当に怖がり屋の人だけ集まったんですよ」と去年20歳を迎えたばかりの野村の、まだ子供らしい一面を見せていた。
本作は、男同士の友情や過去の恋愛模様を描いた青春映画だが、自身の思い出について尋ねられると野村は「中学校時代の友達を思い返します。この仕事をするために東京に上京する際に、新幹線のホームまでみんな来てくれて、『頑張れよ!』って言って送ってくれたことは、この映画の期間中よく思い出しました」と振り返った。一方松島は「中学校の時に両思いだった女の子がいたんですけど、お互いシャイだったので、1年間メールのやりとりをしただけで終わった思い出がありますね」と、甘酸っぱい青春を語っていた。
また、舞台挨拶では登壇できなかった浜尾京介と松岡卓弥のコメント映像も流れた。松岡の天然なコメント映像に登壇者たちもツッコミを入れるなど場内は和気あいあいとしたムード。一方浜尾は今年の2月で惜しくも芸能活動を休止していたが、本日は観客としてお忍びで来場。共演者と監督による舞台挨拶を客席から見守っていた。
最後に野村が「この作品は男のリアルな友情が描かれていて、男女共に楽しめるような素晴らしい作品になっているので、少しでも多くの人に劇場に足を運んでいただきたいと思います。」と作品の魅力について太鼓判を押す形で舞台挨拶が終了した。

本作は2週目の追加イベントも決定。5月10日(土)は声優・俳優として活躍し、ダンサー来夢役で出演する小野賢章らが登壇。さらに5月11日(日)は町田役の松岡卓弥によるトークショーも行われる予定。チケットはチケットぴあにて発売中。