この度、吉祥寺の街を舞台にした新作映画『さよならケーキとふしぎなランプ』の初日舞台挨拶が吉祥寺バウスシアターにて開催されました。
当日は、舞台挨拶に参加することの出来なかった主演の堂島孝平からのビデオレターが披露され、劇場を沸かせました。さらに、5月末での閉館が決定している吉祥寺バウスシアターへ、本作品より記念ケーキの贈呈が行われました。
また、本日の初日舞台挨拶に合わせ、本作の製作会社で「吉祥寺で映画を撮ろう!」プロジェクトを推進している映画製作会社 武蔵野映画社の代表であり、本作のプロデューサーでもある松江勇武氏より【吉祥寺の新映画館 設立】についての発表が行われました。

【イベント概要】
日程:4月26日(土)11:00〜11:20  場所:吉祥寺バウスシアター
登壇者:平田薫、梅垣義明、金井純一(監督)、松江勇武(武蔵野映画社/プロデューサー)
     本田拓夫(バウスシアター代表取締役)

【イベントの様子】
平田
撮影前はあまり時間もなかったのですが、監督とお話をする時間を頂いて大切に演じました。短髪に金髪という役だったのですが、金髪の力に助けられて自分もあきちゃんに近づけたのかなと思います。普段はあんなに強めの女の子ではないと思いますが。

梅垣
もともと僕はパティシエに見えないでしょうし、平田さんと親子にも見えないと思うので、監督はキャスティングを思い切ってくれたなと思います。うちの親父が散髪屋だったんですが、親父をイメージしてこの役を演じました。

金井監督
主演の堂島さんには現場に入る前に一度お会いしたのですが、肩の力が抜けている方で、現場でもそのままの雰囲気で自然体の演技をして貰い、とてもやりやすかったです。
去年まで吉祥寺の隣の街に住んでいたので、吉祥寺には何回も足を運んでいましたし、好きな街だったので、このお話を頂き、好きな街で映画が撮れることが嬉しかったです。吉祥寺の街の皆さんに温かく支えて頂き、皆さんのおかげでこの映画を撮ることが出来ました。

本田社長
吉祥寺は変化を続けている街でございます。買いものだけの街で良いのかなと、文化もなければいけないだろうと孤独な戦いを続けて参りましたが、6年程前より松江プロデューサーに「吉祥寺で映画を撮ろう」プロジェクトについてのお話をいただき4本の作品を上映することが出来ました。今回、バウスシアターが閉館するということで、私自身も大変申し訳ないという気持ちで一杯ですが、夢は捨てておりませんので、いずれ機会があれば、吉祥寺に文化的な構造を持つものをもう一度再現できればなと思っています。

松江プロデューサー
この「吉祥寺で映画を撮ろう」というプロジェクトをバウスシアターさんに支えて頂き、6年間で4作品を制作するまでに至りました。本当に小さな自主映画から、今日のように舞台挨拶が出来る作品がつくれるまでになれたのもこの劇場が発表の場を与えてくれたからだと思っています。
バウスシアターの閉館を受けて、この街でずっと作品を作り続けている団体として閉館の話を聞き、目標として2年後を目処に新しい劇場を吉祥寺に開設できるように話を進めています。
本田社長とも一緒に吉祥寺の文化や街の事を話せるような場が出来るように、劇場を作るバトンを受けてこの街から文化を発信していければと思っています。

【堂島孝平さんからのビデオメッセージ テキスト】
吉祥寺バウスシアターにお越しのみなさん、堂島孝平です。今回「さよならケーキとふしぎなランプ」で此野岸充役をつとめさせて頂きました。まもなく、この映画が公開されるというタイミングなんですが、僕は普段ミュージシャンをやっておりまして、今日はそちらに足を運ぶことが出来ず残念なのですが、コメントを寄せさせて頂きます。

今回僕は初めての俳優への挑戦ということで、当然ながら映画を作る現場というのも初めての経験でした。右も左も分からないような状況で撮影に行ったんですが、本当に自分は役者というものをやったことがないので、上手いとか下手とか、そういったことは良い意味で度外視して、金井監督にワンシーン毎にOKという言葉をを頂くたびにテストに受かっていくような、そのような感覚で撮影に挑んでいました。その中で共演者のみなさんには本当に良くして頂きました。特に(息子役の)二宮慶太君とは、一緒に吉祥寺の街の探検地図を書いて、撮影の合間を過ごしたり、クリスマスのプレゼントを交換したりしました。あと平田薫さんと過ごす時間がとても長かったので、色々と、このシーンはこういうふうに作っているんです、など様々な事を教えて貰いましたね、あとは平田さんにはお酒も教えて貰いました。

そんな感じでみなさんにみなさんにリラックスさせてもらた現場で、初めての映画の経験が出来てとても嬉しかったです。今回バウスシアターさんのクロージングの一環でこの作品も公開が決まったと聞いています。僕はバウスシアターにも思い入れがあるので、なくなってしまうと聞いて本当に寂しいです。爆音映画祭や音楽映画も色々といままでかけてきてくれて、僕らが生きる世界の、武蔵野の良き理解者という場所でしたから、とても寂しい気持ちです。今回の映画初出演作品を、この劇場でかけてもらえること、とても感謝しています。金井監督はじめ、スタッフ共演者のみなさま、僕もこの日を迎えられて嬉しいです。ご来場のみなさんに最後まで映画を楽しんで貰えたら、そこで映画も完成すると思いますので、じっくりご覧になって下さい。