「宇宙戦艦ヤマト」は、1974 年 10 月より読売テレビ系列でテレビアニメーションが放送され、日本全国に「宇宙戦艦ヤマト」ブームを巻き起こしました。今でこそ大人がアニメーションを見ることは当たり前の光景ですが、当時“テレビまんが”と呼ばれ、子供が見るものとしてしか位置づけられていなかったものを“アニメーション”としての地位を確立し、現在まで続く日本のアニメーション文化の礎とも言える作品です。
そして 2012 年、新たな展開として、テレビシリーズ第 1 作をベースに、新たなスタッフで制作した「宇宙戦艦ヤマト2199」が誕生しました。同作品はテレビシリーズとして制作されながらも、その全話数を七章に分割して劇場上映を行い、ビデオオンデマンドも同時に配信。そして Blu-ray を劇場で同時発売するというスキームを採用いたしました。その後、劇場での上映とシンクロする形で全国ネットでのテレビ放送を実施。テレビアニメーション史上、初の試みながら大成功を収め、ビデオグラムやプラモデルなど関連商品の市場規模は 100 億円を突破。
この「宇宙戦艦ヤマト 2199」が生み出したまったく新しいスキームは、アニメーション業界のみならずコンテンツビジネスにおける新たなウィンドウ戦略として大きな注目を浴びました。

そして本年 2014 年は、「宇宙戦艦ヤマト」のテレビシリーズ第 1 作からちょうど 40 年を迎えます。この“ヤマト 40 周年”を記念いたしまして、完全新作劇場映画の公開が決定しております。この度、映画タイトルが解禁!タイトルは『宇宙戦艦ヤマト 2199 星巡る方舟』です。「宇宙戦艦ヤマト 2199」に引き続き総監督を務める出渕裕氏が、ヤマトへの深い愛情を持つ制作スタッフたちとともに作る完全新作です。2014 年 12 月 6 日の公開を予定しています。

さらに劇場映画に先立ちまして、『宇宙戦艦ヤマト 2199 追憶の航海』のイベント上映も決定いたしました。2012 年より、約 1 年半かけて上映されました『宇宙戦艦ヤマト 2199』の第一章から七章までの宇宙戦艦ヤマトのイスカンダルへの長い旅路を、新たな視点で振り返る特別総集編です。こちらは構成を『宇宙戦艦ヤマト 2199』の脚本家の一人である森田繁氏、監督を第 18 話の演出を努めた加戸誉夫氏が努めます。『宇宙戦艦ヤマト 2199 追憶の航海』は、10 月 11 日の上映を予定しています。

このほかにも、4 月 8 日より TOKYO MX テレビ、4 月 9 日より BS11 で、昨年放送された「宇宙戦艦ヤマト 2199」全 26 話。
さらに 4 月 6 日より WOWOW で、劇場上映版が絶賛放送中であります。40 周年プロジェクトの一環といたしまして、西武池袋本店にて「宇宙戦艦ヤマト 2199 原画展」を 4 月 22 日(火)より開催するほか、同原画展の記念乗車券限定発売(西武鉄道)、西武池袋本店ビアテラスとのタイアップなど、様々な企画が計画されております。
2014 年、「宇宙戦艦ヤマト」40 周年のこの年に、新たなる『宇宙戦艦ヤマト』の航海にご注目ください!!

■新作劇場映画公開を祝してのコメント

<出渕裕総監督>
——40年。あのヤマトとの出会いから 40年の月日が流れた。
——40年。あの時ヤマトと出会った自分を含め、多くの子供や若者たちにもその月日は平等に流れている。
——40年。あの時ヤマトと出会い、衝撃を受けた者のいったい何人がこの 40 年後の再会を予想し得ただろう。
だが、それは現実となった。
「かならず帰る」の言葉のとおり、それは現実となり、そして旅は続いてゆくのだ。

■〈4/21 開催 『宇宙戦艦ヤマト 2199』40 周年プロジェクト発表会 登壇者コメント〉

4/21 に西武池袋本店にて開催された“ 『宇宙戦艦ヤマト 2199』40 周年プロジェクト発表会”にて40 周年のシンボルとなる“1/100 ヤマト”(※スケール 100 分の 1)のお披露目除幕式、および 40 周年プロジェクトの展開スケジュールについて発表。

<西?彰司(企画・プロデューサー)>
今年、2作品を劇場で連続公開できることになりました。ヤマトのテーマでもある「生きる力」や「愛」を伝えられる作品になればと思います。40 周年というと歴史と同時に古さを感じますが、我々は今後も皆さんに新鮮な感動を贈る作品を作っていきたいと思いますので、今後も引き続き、「宇宙戦艦ヤマト2199」への応援をお願い致します。

<菅生隆之(沖田十三役)>
40 周年ということで、私は 40 年前には劇団文学座の研究生で、「宇宙戦艦ヤマト」が放映されているのは知っていましたが、昼間はバイトに必死で見る機会がありませんでした。年月を経て、自分が沖田役をやるなんて思ってもいませんでした。まして演劇一筋でやってきましたので、私とは違う世界だなと思っていましたから。沖田役が決まった時には、本当に声優仲間が「すごいね」と言ってくれて、はじめは「そう?」なんて言っていたんですが、だんだんプレッシャーを感じるようになりました。そして、収録が始まり、ものすごい長い時間をかけて録り終えたんですが、やはり沖田の存在、生き方、考え方が自分の中で浸透していき、手ごたえを感じることができました。皆さんの中に沖田がずっと生きていて欲しいなと思います。
今日はありがとうございました。

<内田彩(岬百合亜役)>
「宇宙戦艦ヤマト」が 40 周年ということで、私が生まれる前からやっていた作品に新キャラクターという形で関わることができ、本当に最初は信じられないといった気持ちでした。「宇宙戦艦ヤマト」はリアルタイムでは観ていなかったのですが、音楽の時間にテーマ曲を歌ったりしていて、すごく身近な存在ではありました。そんな作品に、まさか私が関わらせて頂けるなんて思ってもいなかったので、声優を目指してきて良かったと思える大きな事件でした。母や親せきの皆がすごく喜んでくれてヤマトってやっぱり凄い作品だと知ることができましたし、小さいお子さんからご年配の方々までたくさんの反響を頂くことができ、改めて大きな作品なのだと思いました。若い世代にもヤマトの魅力を伝えられるように私も頑張っていきたいと思います。