ゆうばり国際ファンタスティック2014開会式後半は、コンペ審査員の紹介が行われた。
インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門、審査委員長はプチョン国際ファンタスティック映画祭のプログラマーであるキム・ユージンさん、フルCGアニメ界を牽引するデザイナーの荒牧伸志さん、VFXスーパーバイザーの鹿角剛さん。
 オフシアター・コンペティション部門の審査委員長は根岸吉太郎監督、俳優の斎藤工さん、女優のしいなえいひさん、プチョン国際ファンタスティック映画祭企画マーケットNAFFのマネージングディレクターを務めるジョンスク・トーマス・ナムさんが務める。

 5人目の審査員、スペイン/シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭副理事のマイク・ホステンクさんが急病で欠席となったためMIDNIGHT EYE.comの編集長トム・メスさんが審査員を務める。マイク・ホステンクさんからのビデオメッセージが上映された。
「素晴らしいファンタジーほど人と人を結び付ける絆はありません。銀幕の前では私たちの誰もが恐怖に怯える子供です。他人同士でもホラーやオカルト映画のファンであると知ったとたん3秒で友達になります」とファンタスティック映画の魅力を紹介。
 またホステンクさんは今回欠席になった経緯に触れ、「私の顔の神経は数週間のストライキを決行しました。まるでしいなえいひさんがキリキリキリ、キリキリキリとしているようです(笑)」審査員のしいなさんの代表作の一本でもある三池崇史監督の『オーディション』でのワンシーンをからめ、会場の笑いを誘った。 ゆうばり映画祭との出会いについては
「クエンティン・タランティーノ監督と話したとき、こんなにクールな映画祭はないよ。絶対に行くべきだと叫んだからです」と語り観客の拍手を受けた。

 審査委員長の根岸吉太郎監督は、バスから会場まで歩いて来る時に皆さんが手を振ってくれる歓迎振りに驚いていると、観客が『ごちそうさん』の東出昌大さんに声援を送っていたというエピソードで観客を笑わせた。
「本当の意味での審査というか、映画を分かち合えるのは観客の皆さんだと思います。
一緒に映画を楽しみましょう!」

 夕張市民より感謝を込めて、新夕張保育園の園児から審査員に花束の贈呈が行われ、しいなさんが園児を抱きしめるなど微笑ましい光景が繰り広げられた。

 最後に澤田宏一実行委員長からの開会宣言で、第24回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014の開幕となった。3/3まで、アディーレ会館ゆうばり、ホワイトロック、ホテルシューパロ、ホテル マウントレースイ、商工会議所、南部コミュニティセンター、ゆうばり小学校などを会場に上映が行われる。

(Report:デューイ松田)