ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の開会式の中盤では、2/28から3/2までに上映される作品の紹介が行われた。
 招待作品でオープニングを飾る『偉大なる、しゅららぼん』からは、水落豊監督、渡辺大さん、貫地谷しほりさんが来場。立ち上がっての挨拶に観客から歓迎の拍手が起こる。
クロージングに登場の『野のなななのか』は、大林宣彦監督、品川徹さん、常盤貴子さんが最終日の3/2に登壇の予定。
 孤独人間ウォッチングに明け暮れるヒロインと孤独氏寸前の老人との戦いを描いた『グレイトフルデッド』からは内田英治監督、瀧内公美さん、矢部太郎さんが来場。

 続いて【オフシアター・コンペティション部門】のエントリー11作品紹介。
並河信也監督『さすらいのジャンゴ』、水井真希監督『ら』、ベ・テス監督(韓国)『トラブル・トラベラ』、中村研太郎監督『フリーキッチン』、ファン・チョルミン監督(韓国)『死ななくて』、フェリぺ・ゴメス・ウリャテ監督(スペイン)『ボボ・フリッター』、光武蔵人監督『女体銃 ガン・ウーマン』、ウエダアツシ監督『リュウグウノツカイ』、竹葉リサ監督『さまよう小指』、磯谷渚監督『天使の欲望』、高畑鍬名・滝野弘仁監督『FUCK ME TO THE MOON』。

【インターナショナル・ショートコンペ部門】作品は監督来場の作品のみ紹介。
佐近圭太郎監督『家族の風景』、池田萌監督『東京ラブストーリー2020』、三ツ橋勇二監督『ある老人の時計』、Motoko Fukuyama監督『PAN』、山下洋助監督『ギャングエイジ』、橘 剛史監督『心臓の弱い男』他、計20作品。

【ゆうばりチョイス:ショートフィルムセレクション】では、ソーセージやパンを使ったキュートなアニメーション、宮澤真理監督『ツインズ・イン・ベーカリー』、本気の人形遊び映画。牧歌的アクションと意外にシニカルな台詞が爆笑を呼ぶ飯塚貴士監督『ニンジャセオリー<EXTENDED EDITION> 』。
【ゆうばりチョイス:日本映画】からは、精力的に新作を発表し続ける金子修介監督・最新作『少女は異世界で戦った』。 花井瑠美さん、武田梨奈さん、清野菜名さん、加弥乃さんといった美少女がミニスカで繰り広げる壮絶なソード・アクションというゆうばりファンタにふさわしい作品。
 昨年に引き続き伝説の関西発のバカ映画祭『鉄ドン』が、26人の監督の日本をテーマにしたバカ映画を引っさげて再参戦!
 大川五月監督『京太のおつかい』。昨年ショート・コンペ部門でグランプリを受賞。観客から愛された黄色い防空頭巾の京太が帰って来た!震災後を生きる子供たちの目線をユーモアあふれる切り口で語る。
 井口昇監督も最新作『ライヴ』がいち早く解禁!山田悠介原作を井口監督がどう料理したかが見所だ。映画祭前に骨折というアクシデントに見舞われながら、包帯の巻かれた左手を上げて笑顔で挨拶。
3/1には『西村映像プレゼンツ・復活!フォーラムシアター』として、西村喜廣監督が召還した愛あふれる血まみれ残酷映画の数々を上映。ディープゆうばり映画祭の魅力を堪能したい人には、朝11時から27時までぶっ通しの参加をお勧めしたい。

 関連企画【スカパー!映画部『鬼がシネマ』公開収録】では2/28、ホテルシューパロに崔洋一監督を招きフォアキャスト部門作品を中心に劇場公開する権利を賭けてプレゼンバトルが行われる。3/16にBSスカパー!(BS241ch)/
 【怪獣絵師 開田裕治 原画展】は2/27-3/3まで。アディーレ会館ゆうばり3階にて。3/2には直筆怪獣イラストつきサイン会も予定しておりファンなら参加必至のイベントだ。【開田裕治を囲む会】は2/28に金子修介監督、田口清隆監督を交えて開催。

 そしてゆうばり映画祭ならではの企画上映、17歳の若手監督からベテラン監督入り乱れての自主上映フォアキャストは、野田千昌監督『来つ寝世鏡奇譚-kitsuneyo kyoukitan- 』、田代尚也監督『そして鬼になる』、酒井麻衣監督『神隠しのキャラメル』『棒つきキャンディ』、中村祐太郎監督『すべてはAll-NIGHT』『ぽんぽん』『グッバイ・マーザー』『コトコトコトコ』『あの娘、早くババァになればいいのに』、安藤ボン監督『別の顔』、池島ゆたか監督『おやじ男優Z』、三原慧悟監督『バクレツ!みはら帝国の逆襲‐世界開放宣言‐』、岩崎友彦監督『ややこしい関係』、万田邦敏監督『イヌミチ』、塩出太志監督『死神ターニャ』、大川祥吾監督『サムライオペラ』、森麻紀監督『あゆみ』、ヨーロッパ企画ショートフィルム大連発2014『ハウリング』『洗牌』『硬派探偵〜いつも何かを覚悟する〜』、上野遼平監督『瘡蓋譚−カサブタタンスターチャイルド』の22本。
 
 総数115本の作品、14ものイベントが開催される今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭。全日程、作品のチョイスに迷いながらぜひ楽しんでいただきたい。

(Report:デューイ松田)