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■オープニングアクトで
劇団EXILEと夕張市民の
コラボが実現!
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 2月28日、北海道夕張市にあるアディーレ会館ゆうばり大ホールにて、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014』のオープニングセレモニーが行われれた。
立ち見も出る大盛況の中、壇上ではオープニングアクトとして劇団EXILEと夕張太鼓保存会・竜花の皆さんが太鼓を披露。
 アーティストと夕張市民のコラボレーションのきっかけについて劇団EXILEの秋山真太郎さんは、
「三年連続でゆうばりに参加させていただいて、夕張のみなさんの歓迎に感銘を受け、劇団EXILEとして大好きな映画祭を華やかにオープニングを盛り上げたいと思い、この企画が実現しました」と語った。会場からは「ありがとう!」の声援が飛ぶ。
 秋山さんからマイクを向けられた夕張太鼓保存会・竜花の増子美保ちゃんは
「こういう機会はめったにないので今日はとても楽しく演奏できました」と笑顔で答えた。

 続いて登壇した、夕張市長であり“ゆうばり国際ファンタスティック映画祭名誉大会長”の鈴木直道さんは、市長に就任した2年前、美術館の屋根が雪の重みで潰れたり、翌年は大雪で特別列車が運行できなかったというアクシデントを振り返りながら
「今年は素晴らしい天気でゲストも無事夕張に入られました。夕張市が財政破綻した以降は資金集めから運営に至るまで、ほとんどボランに支えられています。映画祭が熱い情熱を持っている皆さんの情熱の象徴であり夕張市にとって大切な宝物。
映画祭では手作りの温かいイベント、ストーブパーティを始めおもてなしがたくさん用意されています。映画祭を通して、多くの人や映画と出会いで感動と喜びに溢れるファンタスティックな5日間にしていただければと思っています」と語った。

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■享楽ピクチャーズ提供の「ニューウェーブアワード」に
クドカン、悠太郎、“頭で瓦を割る美少女”が登場!
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 続いて、今回から新設された「享楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」授賞式が行われた。新しい才能を発見、支援してきたゆうばり映画祭とクリエイターの支援に尽力する享楽ピクチャーズが共同して映画界で活躍している映画人に対して更なるニューウェーブを期待して設立、表彰するものとなっている。
 
 クリエイター部門に選出されたのは、大人計画の演出家、NHKドラマの『あまちゃん』の脚本や映画『中学生丸山』の宮藤官九郎さん。
北海道在住のアーティスト西山亮さん制作の“さかさつらら”のトロフィーを、享楽ピクチャーズの小川 博史代表取締役社長から受け取った宮藤さんは、
「凄い殺傷能力のありそうなトロフィーを頂いて、転ばないよう気をつけようと思います(笑)。
去年は『あまちゃん』で皆さんに知って頂いて、その陰でやってる訳ではなかった映画『中学生丸山』は、あまちやんブームに乗り切れなかったんですけど、好評レンタル中です(笑)。よろしくおねがいします!」
との飄々とした挨拶に会場は大爆笑となった。

 俳優部門に選出されたのは『桐島、部活やめるってよ』でデビュー、現在はNHKドラマ『ごちそうさん』でヒロインめ以子の夫・悠太郎役で活躍中の東出昌大さん。
到着した瞬間から主に地元の“おばちゃんたち”に大歓迎を受け、控え室でものんびりした空気に浸ったと語り、
「滞在出来る短い時間ですが、夕飯もお酒も人々との会話もたっぷり楽しんで、お土産もたっぷり買って帰りたいと思います。お招き頂きありがとうございました!」

 女優部門に選出されたのは、“頭で瓦を割る美少女”で空手家にしてキュートな姿を披露したセゾンカード・UCカードのCMが話題の武田梨奈さん。数々のアクション映画に主演し、「第1回ジャパンアクションアワード」にて最優秀ベストアクション女優賞を受賞。今回の招待作品でもある金子修介監督の『少女は異世界で戦った』で主演の一人を演じ、コンペ部門に入賞したウエダアツシ監督『リュウグウノツカイ』にも出演している。
映画の現場に入って8年という武田さん。アクションで地道に努力を重ねて来た結果が評価されたことを喜び、
「見てくださっている人がいるんだと今日実感しました。今まで夢を持って生きて来ましたが、これからは夢を目標に変えて、映画に魂を込めてやって行きたいと思います。今日は本当にありがとうございました」と笑顔で語った。

(Report:デューイ松田)