この度、NY現地時間12/8(日本時間12/9)に、『ザ・ファイター』でアカデミー賞®6部門、『世界にひとつのプレイブック』ではアカデミー賞®8部門と2作連続で作品賞・監督賞にノミネートされたデヴィッド・O・ラッセル監督の最新作『アメリカン・ハッスル』のプレミア上映と、豪華キャストたちによる記者会見・レッドカーペットの取材が行われました。

デヴィッド・O・ラッセル監督:
当初は「アブスキャム事件」について調べて脚本を仕上げていたけど、書いていくうちに登場人物のキャラクターに魅力を感じ始めたんだ。「アブスキャム事件」についての映画だけだったら僕じゃなくても撮れると思ったしね。それで事件をベースとして、キャラクター重視で脚本を書き直した。キャラクターに肉付けをしてリアルな人間像にしたかった。だからキャスティングもこだわってこれだけのメンバーを集めたんだよ。さらに前作に続いてロバート・デ・ニーロの参加は、オファーしたら受けてくれるんじゃないか?って。クリスチャン・ベイルをはじめみんなにも話してみたら「デニーロが参加したらすごい作品になるんじゃないか!」っていうノリもあってオファーをしてみたんだ。そしたら二つ返事でOKが出たんだよ。そしてこれだけのキャストが揃ったコラボレーションとなった。この作品は登場人物を重視したドラマでラブストーリーとして描いたんだ。そこを是非見てほしい。

クリスチャン・ベイル:
今回もそうだけど、役作りに付いて色々聞かれるけど、僕自身は人を観察するのが大好きで、研究するのも大好きなんだ。今回も、モデルとなったメル・ワインバーグ(実際に事件に参加していた詐欺師)と会って一緒に過ごしたんだよ。そこから自分なりに今回のキャラクターを作り上げたんだ。だからヘアスタイルや体重を増やすことも特に自分の中でつらいと思うことはないよ。ただ、体重を増やすのは簡単だけど、減らすのが大変だけどね。

ブラッドリー・クーパー:
普段は僕はあまりプロモーションをやらないんだけど、今回はデヴィッドのために色々動いているよ。
それから僕のヘアスタイルは3時間もかかっているんだよ(笑) 時間かかりすぎだろう?
(映画の中でのエイミーとの70年代当時のディスコダンスシーンについて)すごい楽しいシーンだったよ!
エイミー・アダムスとダンスなんて!!
⇒ここに対して、
ジェニファー・ローレンス:
私も楽しかったわ、去年は!(昨年の『世界にひとつのプレイブック』で共演し同じようにダンスシーンがあったため)去年も今と同じようなことを言っていたわね(笑)

エイミー・アダムス:
オファーを受けた時から衣装含めて今回の役どころについてはある程度覚悟はできていたわ。演じたシドニーは表向きはパワフルだけどとても感情的なの。監督は立体的に女性像を作ってくれる監督なので演じるうえで感謝しています。

ジェレミー・レナー:
(撮影は)本当に大変だったけど、すごく刺激的だった。とても解放的になれる現場だったんだ。女性陣よりも男性陣の方がヘアに時間をかけてたんだ。その中でもブラッドリーが一番長くて、僕が2番目だったかな。本当に手の込んだ髪型だった。ストレートアイロンを人生で初めて使ったんだ。女の人の苦労が良く分かったよ(笑)

ジェニファー・ローレンス:
(自身が演じたロザリンが)歌うシーンについて、それまでストレスをため込んでいたので、ここでかなり爆発させたからはじけた演技ができたと思うわ!

もはやオスカー賞の常連となったデヴィッド・O・ラッセル監督に、豪華オスカー俳優が揃った本作。今後の賞レースから目が離せない!!