本日、映画「受難」の初日舞台挨拶が行われ、主演の岩佐真悠子さんを始め、古舘寛治さん、淵上泰史さん、伊藤久美子さんが登壇しました。

【登壇者】岩佐真悠子さん、古舘寛治さん、淵上泰史さん、伊藤久美子さん、吉田良子監督

吉田監督は、最初に原作を読んだ時の感想として、「(主人公のフランチェス子は)凄く魅力的な人物だなと思いました。岩佐さんと最初にお会いした時は、まだお互い探り合いで・・・」と岩佐さんと初対面時のエピソードを披露。
すると岩佐さんは、「まだ役をやると言っていなかったので、どうしましょうか、と探り合いでしたね。でも、本当に監督が真面目な方で、監督と会って、この人だからやってみたいという気持ちも大きかったです」と本作への出演を決めた理由を語りました。

本作では、自身のあそこに人面瘡ができるというすごい経験をされた事について、岩佐さんは「さすがにそんなショッキングな出来事はないと思うので、実際そういう風になったら嫌ですよね・・・」と複雑な心境を吐露。もし本当に人面瘡が出来てしまったらどうするかという問いについては、「なんとか追い出そうと努力しますよね。凄い腹立つことをずっと言うので、心がえぐられていくでしょうし・・・それに比べて、フランチェス子はそれを受け入れられる素敵な気持ちの心の持ち主なんだなと尊敬します」と、ご自身と役柄が全く異なっていたことを語っていました。

更に、人面瘡に食事をあげるシーンについて、「複雑な気持ちではありましたが(笑)餌付けだと思ってやっていました」と難しい役柄であったことを語りました。

また、古舘さんは今回岩佐さんとご一緒するシーンが多く、現場での岩佐さんとのやりとりで、印象に残っているエピソードについて聞かれると、「通じて思っていたのは、岩佐さんのキャラクターが、本当にオープンでしたね。お若いのに、自分より姉御みたいな感じでした。自分の役は結構な変わった役なので、俳優同士の関係がうまくいかなかった時に作品にかかわってくるような役だったと思うんですけど、彼女がオープンでいてくれて、楽しくやることができて、手の上で転がされていてやりやすかったのは覚えています」と、岩佐さんと古館さんの息はぴったり合っていたようでした。

また、淵上さんは、今回、マルとクスという、性格が正反対の双子の役を演じられていたことについて、「双子というと大体似てるのに、今回の役では全く別の人物だったので、違うように見えるように、監督と現場でも話をして、解消しました。あと、監督が悩んでる姿が可愛くて、助けたくなるんですよね」と和気あいあいとした現場の様子を語っていました。

同じ女性として、もし人面瘡ができてしまったら、伊藤さんはどうするかと聞かれると、「病院に行きます(笑)友達みたいになってきたら暮らしてみるかもしれないです。親近感がわいたら・・・」と答えると、岩佐さんは「あれなんですよ?」と一蹴していました。

今回大胆なフルヌードに挑戦したことについて、岩佐さんは、「照れくさい気持ちもありつつ、皆さんがこの映画をみてどのように思うのか、色々なメッセージがあるので、どういう気持ちなのか知りたいような気持もありますし、知りたくないような気持ちもありますし色々なドキドキがあります」と緊張している様子でした。

最後に、吉田監督は、「非常にヘンテコではありますが愛らしい映画に仕上がっています。皆さんにも楽しんでいただければと思います」と語り、岩佐さんは「男性にも女性にも多くの方に見て頂きたいと思うので、今日見て良いなと思ったら宣伝してください!」
と作品をアピールし、舞台挨拶は幕を下ろしました。