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映画『Fly Me To Minami
〜恋するミナミ〜』組に
大阪観光特使としての期待
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『Fly Me To Minami 〜恋するミナミ〜』の関西公開初日の12月14日(土)、十三の第七藝術劇場において上映前に、リム・カーワイ監督、女優シェリーン・ウォンさん、ペク・ソルアさんに大阪の観光特使の任命式が行われた。

登壇した加納國雄観光局長は、4月に発足したばかりの大阪観光局だが、LCC、円安などの影響で大阪観光にとっていい反響が届いていると紹介。
「『Fly Me To Minami 〜恋するミナミ〜』を世界に向けて“インターナショナル ラブ ジャンクション”として発信していただきたい。この映画を作ってくれたリム監督に感謝しています」
と挨拶し、各人に任命書が手渡された。

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シンガポールと日本を結んだ
前作『新世界の夜明け』トレイラー
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映画上映後には、リム監督、企画・製作総指揮の加藤順彦さん、女優シェリーン・ウォンさん、ペク・ソルアさんが舞台挨拶で登壇した。
トークは松村支配人からの質問で進行。

『Fly Me To Minami 〜恋するミナミ〜』の公開バージョンは、今年3月に大阪アジアン映画祭で上映されたバージョンとは少し異なっており、音楽も全て変更されている。
「ワールドプレミアとも言えます!皆さんラッキーですよ」とリム監督。

プロデューサーではなく“企画・製作総指揮”である加藤さんの肩書き。大阪出身で23歳まで大阪に暮らし、それ以降はシンガポールに生活拠点を移している。そんな加藤さんがリム監督と知り合って映画を作るようになったのは、リム監督の前作『新世界の夜明け』 のトレイラーを見たことがきっかけだったという。

「今すぐこの映画を撮った人に会いたいと思いました。大阪に駆けつけたのが丁度舞台挨拶があるときで、劇場で知り合ったのが一昨年の10月です」

「マレーシアや竹島の問題があり、緊迫した状況の中で、大阪生まれでシンガポールに住んでいる僕やマレーシア生まれで大阪にいるリムさんは、誰も幸せにならないことをやっていると思いました。“人々が理解しあおうとする物語を作りたい”と、彼から出て来た原案がこの映画になりました」

資本だけではなくキャストもTwitterやFacebookで集めたと語る加藤さん。
「主役の2人以外のキャストや多くのボランティア、エキストラもTwitterやFacebookで集まったので、新しい映画の作り方が出来たと思います」

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二人の女優が語るリム監督
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シェリーンさんとソルアさんにリム監督について質問した松村支配人。通訳のリム監督に「話を作らないようにね(笑)」と事前に釘を刺し、客席は笑いに包まれた。

撮影中はミナミに住んでいて、監督とスタッフのおかげでミナミと大阪人が大好きになったと語る韓国出身のソルアさん。
リム監督については
「監督の演出が凄く好き。居心地が良くて自由にやらせてもらったし、自分のいいところが引き出されたから。
僕のリーダーシップがよいそうです(笑)嘘じゃない(笑)」

大阪で撮影した作品を大阪の観客と一緒に劇場で見られることが嬉しいと語るシェリーンさんは、現在香港を中心に活躍中でリム監督と同じマレーシア出身。
「10年以上の付き合いがあるので昔の話をしたいです。監督になる前からの知り合いで、エンジニアでいきなり映画をやると言い出しました。作品は全部観ています。目標に向けて頑張っている姿に感心しています。これからもがんばってください(笑)」

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リム監督が語る『Fly Me To Minami 〜恋するミナミ〜』の見所
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『Fly Me To Minami 〜恋するミナミ〜』は一見単純なラブストーリーだが、実はそれだけで終わる構造ではないとリム監督は語る。
「これまでの香港映画や韓国映画と違って、香港、韓国、日本の国境を越える、ということではなく、アジアを1つとして捉えて撮っています。アジアの中には色々な言葉があって、色々な人がいて出逢いとすれ違いを見て頂けたら嬉しい」

この映画をあえて大阪で撮った理由は?という質問に対しては、

「大阪が大好きなのと、大阪はロケをしても街の造形が映画的。道頓堀は川、橋、電車もあるし、御堂筋は長くて広い。映画的でストーリーが生まれやすいんです。
これからも大阪を中心にして映画を撮って行きたいですね」

上映期間中、シネ・ヌーヴォ、第七藝術劇場、元町映画館、元・立誠小学校 特設シアターの各劇場で入場者に配布されるアンケートに答えると、抽選で映画の中で登場したクロスホテルのペア宿泊券が4組にプレゼントされる。
人恋しくなるクリスマスシーズン、大切な人や気になる人を誘ってちょっとしたときめきを共有してみてはいかがでしょう?

(Report:デューイ松田)