タレントのおかもとまり(23)が7日(木)、映画『中島みゆき「夜会VOL.17 2/2」劇場版』の公開記念トークショーにゲストとして登壇、また本作の舞台「夜会VOL.17 2/2(にぶんのに)」に中島みゆきと共演を果たす女優の植野葉子(49)、香坂千晶(48)、また音楽評論家の田家秀樹も登壇し、コンサートでもない、演劇でもない、ミュージカルでもない「言葉の実験劇場」と称される、伝説的舞台『中島みゆき「夜会」』を語り尽くすトークショーとなった。
  
  幼稚園の頃にドラマ『家なき子』の主題歌を聴いて以来、中島みゆきの大ファンを公言するおかもとまりは中島みゆきの唄の魅力について「大人になって失恋や仕事の失敗を経験したとき、いつも中島みゆきさんの歌詞や曲を聴いて、自分が言いたいことを代弁してくれる。しかも毛布に包んでくれるような安心さを感じさせてくれる。」と自身の思い出とともに、中島みゆきの曲が自分の生活に根ざしていることを熱く語った。

  また本作の、中島みゆきの舞台「夜会」については、「中島みゆきさんの曲を聴くとストーリーや情景が浮かぶんですが、それをそのまま舞台にしているのがこの『夜会』だと思います。中島みゆきさんが唄っている時に時々観せる少女のような無邪気で可愛らしい表情や、凄い迫力のある哀しい表情をこの『夜会』で全部観ることができるんですよ。観たあとまたその曲を聴いたりして、さらに虜にさせてくれる!」と興奮気味に語った。

  過去に何度も中島みゆきと「夜会」で共演経験のある出演女優、植野葉子は「稽古場に行くまで台本をもらうことができないのは、今まで宝塚に居たときも無かったので、そのスタイルには本当に驚きました。現場には心身ともに挑むという感じです。芝居の戯曲とは違って始めに歌詞がある舞台で、こんな不思議な世界に自分が出てもいいんですか?という感じでした。」と舞台出演時の心境を語った。

  同じく出演女優の香坂千晶は「私たちは共演をさせていただいていますが、私もお客さんと一緒に中島みゆきさんを観ている心境です。ただ、舞台のご本人と、舞台を降りたときに見せるご本人とのギャップを観ることができて、気持ちはファン以上です。」舞台上で観る中島みゆきについて語った。

  今回、専門的な立場からトークショーに参加した音楽評論家の田家秀樹は、「夜会」の魅力、今回上映される「2/2(にぶんのに)」について、「世界中で誰もやっていない、例を見ない音楽表現で、一人のアーティストが脚本も書く、主演もする、音楽を作詞し作曲をしてそれを唄う、一人のアーティストが全身全霊、全知全能をかけて創る音楽舞台。当初は世に出ている曲を舞台で表現することで違った視点を再発見してもらうという試みでしたが、この「2/2(にぶんのに)」の初演1995年から、曲もストーリーもすべてがオリジナルになった記念すべき作品。」と解説、中島みゆきが四半世紀続く伝説的舞台となる理由を述べ、出演女優2人から「ちょっとした中島みゆきさんの表情だったり、唄う前の動き方だったり、本当に細かくお芝居をされているので、私たちがいつも共演して感じている間近の中島みゆきさんを、皆さんも大きなスクリーンを通して感して欲しいです。」と語った。

  最後に、おかもとまりが得意とする岡本夏生、広末涼子、鳥居みゆきのモノマネを披露、そのまま本作について「映画館のスクリーンに映る中島みゆきさんの肌質感までも、この機会にぜひ体感して欲しいです!」と中島みゆきの熱狂的なファンらしく熱く作品をPRした。

<中島みゆき「夜会VOL.17 2/2」劇場版 について>
中島みゆき『夜会』とは、コンサートではない、演劇でもない、ミュージカルでもない「言葉の実験劇場」として、1989年よりスタート。それ以後は不定期に開催され、従来のコンサートツアーとは違い、東京のみでの開催(最近では東京・大阪)となることからチケットは即完売、ファンの間では常にプレミア公演となっている。3度目の再演となる最新公演「2/2(にぶんのに)」の模様を収めた『夜会VOL.17「2/2」』が劇場公開となる。