12月6日(金)より世界最速公開となります映画『47RONIN』。
ハリウッドの一流スタッフと日米豪華キャストが総力を結集し、日本の史実をベースとしつつも、まったく新たなイマジネーションとCG映像により、誰も見たことがない物語が誕生。「未体験の忠臣蔵」ともいうべき、スケールもアクションもすべてが型破りの戦いが、いよいよ12月、スクリーンで燃え上がります。

この度、日本公開に先駆け主演のキアヌ・リーブスが来日。
真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、カール・リンシュ監督と共に映画本編完成後“初”となる記者会見を実施いたしました。

『47RONIN』来日記者会見

実施日:11月18日(月)
登壇者:キアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、
     柴咲コウ、赤西仁、カール・リンシュ監督
場所:ザ・リッツ・カールトン東京(港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン)

【会見内容】

この日は映画本編完成後初の記者会見という事で、海外からも多数の取材が来ており、総勢300名を超えるマスコミが会場に詰めかけました。
そんな中登場したキアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、カール・リンシュ監督。久々の再会とあってお互いに笑顔で挨拶を交わしました。

MC:まず皆様、ご挨拶をお願いいたします。

リンシュ監督:本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。
素晴らしいキャストとスタッフのおかげで遂に完成しました。
制作スタジオ共々誇らしく思います。ありがとうございます。

赤西さん:おはようございます。赤西…でござる。
今日はお越しいただきありがとうございます。楽しくやりましょう。

柴咲さん:プリンセス・ミカを演じました柴咲コウです。
大変貴重な体験をさせていただき光栄です。心に残る撮影期間でした。
今日はよろしくお願いいたします。

菊地さん:ありがとうございます。公開が間近に迫り、監督やキャストの方々と今日ここに立つことができて光栄です。
楽しい映画になっていますので、よろしくお願いします。

浅野さん:ありがとうございます。これから世界中の方に見ていただければと思っています。今日を迎えられて嬉しいです。
よろしくお願いします。

真田さん:今日はお忙しい中ありがとうございます。
素晴らしい才能をもつ監督とやキアヌをはじめとしたキャスト、スタッフのもとでついに完成しました。今日発表できることに大変感激しています。
この誰も見たことのない作品に、ぜひみなさんも参戦してください。

キアヌ:東京に戻ってこられて嬉しいです。しかもこの作品を携えて戻って来られた事がとても光栄です。
監督のリーダーシップや素晴らしいビジョン、そして日本に対する敬意がこめられて、この作品が完成しました。ぜひ楽しんでください。

MC:リンシュ監督、映画が完成してどんなお気持ちですか?

リンシュ監督:誇らしく、ほっとした気持ちがあり、ついにやり通したな、といった心境です。
東洋の題材を西洋の我々が映画にする、という壮大なプロジェクトでしたが、キアヌとは初ミーティングから、日本の伝統、尊厳を、いかにしてハリウッド映画を通して伝えられるかという事をずっと話していました。
世界中の人々が楽しんでいただける作品になったと自負しています。

MC:赤西さん、初のハリウッド映画、いかがでしたか?
  
赤西さん:城なども建設された大きなセットでの撮影でびっくりしたし、緊張しましたが、監督やキアヌもやりやすい環境を作ってくれたのでやりやすかったです。

MC:柴咲さん、劇中では絢爛豪華な衣装もお召しになってましたが、初のハリウッド映画はいかがでしたか?

柴咲さん:私にとってはじめてのハリウッド作品だったので、最初のうちは緊張していたように思いますが、カールが導いてくれたので物語に溶け込めました。
スタッフのみなさんもとても優しかったので、感情表現も豊かになりました。
お衣装もフィッティングからこだわり抜いて作っていて、そういった経験ははじめてだったので楽しかったです。

MC:菊地さんは、“謎の妖術使い”を演じられていかがでしたか?

菊地さん:私もみなさんも実際に見たことのないキャラなので、楽しんで役作りができました。コンタクトをしたり、変わった帯のお着物を着たり、自由に楽しめた役でしたね。

MC:浅野さんはハリウッド大作映画が続いていますが、本作の撮影現場はいかがでしたか?

浅野さん:日本が題材の映画を海外で作るという事はすごく興味深いですし、この映画は浅野家の話じゃないですか?
昔から何度もこの話を聞かされていたので、ぜひ参加したいと思っていたら吉良役だったので(笑)。演じられて感激です。

MC:真田さんは今回も武士の所作や殺陣など様々なアドバイスもされたと伺ってますが、撮影はいかがでしたか

真田さん:衣装・美術・小道具など、各国のエッセンスをいただきつつみんなで作り上げていった現場でした。キアヌは日本語や文化をしっかりと学んでいて、最初は対立していた2人に友情が芽生え、カイはサムライらしく、大石はワイルドな戦い方になっていったんですが(笑)。
とても充実した時間でした。

MC:キアヌさんは、サムライの世界に挑戦されましたが、いかがでしたか?

キアヌ:カイはアウトサイダーで、サムライたちと組んで旅を共にし、武士道と取り戻していくという役は非常にやりがいがありました。
このプロジェクトに参加できたことは心躍る体験でしたし、本当に素晴らしい作品です。

<ここからマスコミの質疑応答>

Q.キアヌに質問です。この作品で描かれているテーマについて聞かせてください。
名誉、敬意、忠誠、復讐。こういった要素がなぜ世界中の人々の関心を引くのだと思いますか?

キアヌ:この物語で描かれる名誉や忠誠…復讐という点は少しトリッキーではありますが、これらは全て人間が生きていく上で必要となってくる基本的な部分です。
これらがあるからこそ家族や民族が育まれていくと思います。
それを理解してもらうことのできる要素がこの作品に含まれています。

Q.監督にお聞きします。この映画を世界の人々にどう受け止めてほしいですか?

リンシュ監督:以前イギリスで会見をしたときは、日本人キャストを紹介する立場でした。
母国語ではない映画に参加することを決めた勇気に敬意を表したいと思います。
これは名誉や忠義の話で、世界中で理解してもらえる物語です。
日本で四十七士のお墓に行った時に、同じくお墓参りをしていた人になぜここに来たのかなどの話を聞いたんですが、勇気ある人へ敬意を表したいと思って来たと言っていました。そこにピンと来たんです。
パワフルな部分をスクリーンで感じてほしいと思います。

Q.キアヌと真田さんに質問です。殺陣の稽古など撮影の前からお二人準備などされているとうかがいました。お互いに尊敬できるところはどういうところですか?
真田さんがキアヌに教えた日本の文化はありますか?

真田さん:キアヌは世界的なビッグスターですが、ある意味とても普通な人なんです。
シャイで謙虚な心があって、まさにカイという役にぴったりでした。
自分に厳しく人に優しい彼は、武道の精神を持っていると思います。
日本人のケアも細やかにしてくれ、朗らかな笑顔を見せてくれました。
ぜひ世界中の人にこの作品を受け止めてほしいと思います。

キアヌ:このプロジェクトに入る前、真田さんと初対面したんですが、彼との話の中で、“シンプル&ディープ”という言葉をおっしゃっていました。
その言葉に感銘を受けたんです。
彼は素晴らしい大石像を作り上げてました。全ての人に気を配り、献身的な姿はまさに大石でした。彼のような師匠に助けていただきとても光栄です。
今、あらためてお礼を申し上げたいと思います。