映画『燦燦-さんさん-』吉行和子、宝田明、山本學ほか登壇、初日舞台挨拶
「これからの人生は生き生きと!やっぱり婚活ですね!!」
吉行和子、宝田明、山本學、燦燦と輝く将来のシニアライフを語る!
◆日時:2013年11月16日(土)
◆場所:ヒューマントラストシネマ有楽町
◆登壇ゲスト:吉行和子、宝田明、山本學、外山文治監督、さいたまゴールド・シアター(宮田道代、田内一子、都村敏子、竹居正武、遠山陽一)
“高齢者の婚活”というテーマで公開前から話題となっていた『燦燦-さんさん-』が、本日公開となり、初回は10時という朝早い時間にも関わらず、劇場は満席のお客様。主演の吉行和子や宝田明、山本學のベテラン俳優に加え、蜷川幸雄氏が率いる平均年齢74歳の演劇集団「さいたまゴールド・シアター」の俳優陣も加わり、合計9名が登壇する、大変賑やかな舞台挨拶となりました。
本作は、介護の末に最愛の夫を亡くし、ずっと独り暮らしをしている77歳の鶴本たゑが「人生を輝かせたい!」と奮起し、“婚活”を始めるというストーリー。“婚活”がもたらす生きる喜びを描く爽やかな感動作です。それに因んで司会者から、本作の中で吉行演じる鶴本たゑが口癖のように言っている「毎日がスタートライン!」という名ゼリフにかけて「これからスタートさせたいと思っていることを教えてください」との質問に、吉行は「やっぱり婚活ですね!!」とキッパリ即答!「これからの人生は生き生きと!」と本作の主人公そのもの。それを聞いた山本も「一人暮らしになって6年になりますが、婚活まではなかなか…。茶飲み友達でも出来たらいいですね。自分から誘えない質なので、よろしくお願いします」と答えると、その意外な発言に会場は笑いに包まれました。
続けて「婚活を始めたたゑがどんどん若く綺麗になっていきますが、若さの秘訣は何ですか」の問いに吉行は、「退屈するのが嫌いですから、何か面白いことはないかなって毎日考えてます。そうしないと普通の老婆になってしまうんですよ(笑)」と観客の笑いを誘うと、宝田は「ご主人や妻を亡くされてお一人の方も多くいると思います。不自由かもしれませんが、それは決して不幸ではありません。」と力強いメッセージに、大きな賛同の拍手が起きました。
本作が長編デビュー作であり、タイトル『燦燦—さんさん—』通りの“33”歳である外山監督は、「(吉行さん、宝田さん、山本さんだけではなく、さいたまゴールドシアターの皆さんも)人生の大ベテランだったので、監督するのが大変でした…」と恐縮しつつも、「これだけ心強い俳優の皆さんとともに作品を世に送り出せることを、本当に嬉しく思っています。」と、大入りのお客さんを前に、感無量の表情でした。
イベントの最後には、吉行が登壇時からずっと手にしていた、本作公開記念として花門フラワーゲートで限定販売中の「燦燦オリジナルブーケ」を客席に向かってブーケトスをするという“幸せのお福分けタイム”に突入!宝田にリードされながら、客席に背を向け、ブーケを後向きにトスすると、若いカップルの女性が見事ゲット!吉行からは「この映画は、出演者は年寄りが多いんですけど、若い方たちがご覧になっても、歳を取るのは怖くない!と思えるような映画になっているんですよ。もちろんご高齢の方は、我が事のように楽しくご覧になってください!(笑)」と熱く語ると、客席は笑いで溢れました。
このヒューマントラスト有楽町での舞台挨拶の後、一行は品川プリンスシネマ、京成ローザ⑩、ユナイテッド・シネマ浦和と全4箇所を巡り、すべての劇場で満席となったお客様から、あたたかい歓迎を受けました。