大ヒットコミックを実写映画化した話題の映画『JUDGE/ジャッジ』が11月8日(金)、ついに公開初日を迎え、主演の瀬戸康史、ヒロイン役の有村架純、共演の佐藤二朗、古波津陽監督がTOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶を行なった。

本作は、人気漫画家・外海良基による累計発行部数170万部を突破したコミックを、映画『築城せよ!』『聖地へ!』『WAYA! 宇宙一のおせっかい大作戦』などで知られる古波津監督が実写化したソリッド・シチュエーション・スリラー。7つの大罪を背負った7人の男女たちが、閉ざされた空間の中で獣のマスクをかぶらされ、それぞれの罪の重さを多数決でジャッジしていくという死のゲームに参加する。

約2週間の撮影では、キャスト陣は撮影場所となった廃墟にほとんど閉じ込められた状態だったそう。憤怒の罪を背負ったオオカミ役の瀬戸は「ドキュメンタリーを撮っているような感覚があって、マスクの息苦しさと、手錠をされた不自由さが画面からも伝わるはず」と特異な状況下での撮影を回想。一方、傲慢の罪を背負ったライオン役の有村は「過呼吸持ちの設定だったので、マスクをしているときはハアハアと言っているんですけど、息苦しいし、暑いしで大変でした」と舞台裏を明かしながら、古波津監督から「撮影中は食がどんどん細くなっていって、大丈夫かな?と思うくらいの入り込み方だった」と証言されると「撮影中はいつも胸がいっぱいになっていましたからね」と苦労を物語っていた。

また映画の内容にちなんで「マスクを被って一日を過ごすとしたら何をしたい」と聞かれると、瀬戸は「別人のマスクを被るならば、自分の作品をお客さんと一緒にスクリーンで観たいですね。リアクションも気になるので、もしかしたら感想を聞くかも。もし凄い答えを言われたら、その場でバって自分の正体を明かしますよ」とニヤリ。佐藤は「嫁から外で飲み歩くことを禁止されているので、別人になっていつものように高円寺で呑みたい」と妄想していた。一方、動物のマスクを想像した有村は「あえて普通に過ごしてみたい。どれだけの人が振り向いてくれるか実験したい」と答え、瀬戸や佐藤から「誰でも気づくわ!」と突っ込まれながら「遊園地で風船を持っている動物とか似合うよね」と勧められていた。

本作の登場人物たちは、決断(ジャッジ)を迫られる。「今までの人生の中での決断は?」と聞かれた有村は「自分で女優になりたいと思ってオーディションを受けてこの世界に入ったので、そこが一番の決断でしたね」とシミジミ。元々は獣医を目指していたが、親のススメで芸能界入りを決断したという瀬戸は「それがこうやって素晴らしい作品に出会い、観客の皆さんにも出会えた」と優等生コメントで笑いを誘っていた。映画『JUDGE/ジャッジ』は全国公開中