11月14日(木)より全国公開いたします、絶叫×爽快スリラー『サプライズ』。
監督を、『V/H/S シンドローム』(13)内の1篇でも監督を務めたことで記憶に新しい、いまハリウッドでも注目を集めるアダム・ウィンガードがつとめ、完成直後に出品された2011年トロント国際映画祭での
公式上映後、各国で反響を呼び、話題沸騰興奮絶賛レビュー続出中の話題作である本作。

10月30日(水)、本作の公開を記念してトークショー付試写会を開催いたしました。
本作が公開前に一般向けに上映されるのは今回が初、そして唯一となります。
上映終了後、興奮冷めやらぬ映画ファンたちを前に、気鋭の映画監督 松江哲明氏と、“赤ペン瀧川先生”として知られる瀧川英次氏が、白熱トークを繰り広げました。

◆日時:10月30日(水)20:40〜
◆場所:アスミック・エース試写室(港区六本木6-1-24 ラピロス六本木3F)
◆登壇者:松江哲明(映画監督)、瀧川英次(演出家・俳優)

実は”みんなでワイワイ盛り上がれる映画“なんです!
・松江哲明:凄い面白かったですよね。みんなで観ながらワイワイ盛り上がれる映画ですよね。
確信犯的にバカっぽい要素も取り入れているので、映画好きだったら「あるある!そうそう!」って突っ込みながら楽しめるというか。
そういう風に楽しんだ人たちの口コミが広がっていく映画だと思います。
・滝川英次: 実は、観る前は『SAW』みたいな映画だと思っていたのですが、全然違っていたんですよね。
実は色々なスリラー映画へのオマージュに溢れていて、「も・・・もしかしたらバカ映画なんじゃないか?」と思わせるシーンもあって。
みんなで観たい映画ですよね。二回観るともっと楽しめるので、例えばまだ観てない人を連れていって、
(驚いているのを)隣でニヤニヤしながら観るのもいいんじゃないでしょうか?

脚本が素晴らしい!
・滝川英次:家族ひとりひとりのキャラクターとか、とっても脚本が丁寧なんですよね。
二回観ると、犯人役がいかに細かく演技をしているか分かります。キッチンにある肉たたき棒で殴りかかったり、
窓の近くに手作りの罠をしかけたりして殺人鬼たちに反撃するじゃないですか。 あれも「コレはよく出来てる!」と思っていたんです。
・松江哲明:監督と脚本家は、家庭に普通にある物でどうやって人を殺すか一生懸命考えたんですよ、きっと!
みんなで楽しみながら殺し方を相談して撮影したんでしょうね(笑)。

賢ぶったスリラーになっていないのは偉い!
・松江哲明:最近のスリラーは、ちょっと頭よさげに撮っている作品が多いじゃないですか。
ひねりすぎてよく分からなくなっているような。この映画にはそういうイヤらしいところがないのも良いですよね。
監督はホラー映画や、レンタルビデオ店にあったB級映画などに相当詳しいと思うんですよ。監督と一度飲んでみたいですよね。
・瀧川英次:何も考えずに観れば、”バイオレンスなホーム・アローン“として楽しめる映画ですよね(笑)。

伝説のホラー映画の女王の復活作!
・松江哲明:一家の母親・オーブリーを演じているのは、バーバラ・クランプトンという、
『ZOMBIO/死霊のしたたり』、『フロム・ビヨンド』などの往年のホラー映画に出演していた女優さんですよね。
ジョン・トラボルタがタランティーノの『パルプ・フィクション』で復活する感覚だったんでしょうかね?
・瀧川英次:10年ぶりの映画出演なんですよね。
脚本を見て、「若くてバカな監督がいる!」って思って出演を決めたのかもしれませんね。

バカ長男・ポールが撮った映画はタランティーノの上半期ベスト!
・滝川英次:キャストも優秀で、みんな芝居が凄く細かいんですよね。
特に、バカな長男・ポール役を演じたジョー・スワンバーグが好きですね。
・松江哲明:ジョー・スワンバーグは凄いですよね。この映画だとすごいバカですけど(笑)、彼が監督した『ドリンキング・バディーズ』は今年の東京国際映画祭のコンペに出品されているし、クエンティン・タランティーノのが選ぶ上半期ベスト映画にも入っている作品です。

映画愛に溢れたあの名作に似ている!
・滝川英次:日本映画でいうと、中原俊監督の『12人の優しい日本人』に似ている気がします。
映画愛に溢れていて、クスクス笑えるギャグと、過去の作品へのオマージュを大事にしていて。良く出来ている映画ですよね。
・松江哲明:あまり細かいところを気にせずに、人をびっくりさせることにこだわっているところも良いですよね。