この度、『恋するリベラーチェ』が11月1日(金)より公開することを記念して、リベラーチェをイメージした豪華特注衣装を身にまとったミッツ•マングローブさんをゲストにお招きし、映画評論家のおすぎさん、ファッション評論家のピーコさんと共に本作に関するトークショーを行っていただきました。

開催日時:10月29日(火)
開催場所:新宿ピカデリー
登壇者:ミッツ•マングローブ(女装家)、おすぎ(映画評論家)、ピーコ(ファッション評論家)

 リベラーチェさながらの豪華特注衣装を身にまとい、スコットのような付き人にエスコートされて入場したミッツ•マングローブさんは、「昼間っからおかまにこんな格好させて…」と言いながらも、ご満悦の様子。

 「あなたがメインだから、私たちなんて付き添いよ!」と投げやりに言い放ったおすぎさんだったが、作品に関しては「最初に二人がジャグーに入るシーンがあるんですけど、冒頭からあの2大スターが一緒にお風呂に入っちゃって、度肝を抜かれたわ。
あと、ロブ・ロウは、デビュー当時美青年だったのに、汚くてびっくりした。
でも、さらりと出来ているゲイの映画」と絶賛。
すると、ミッツさんも「イヤラシくしようとか、ドロドロさせようとか、泣かせようとかがなくて良かったわよね」と続けてコメント。

 ピーコさんは、リベーラーチェの衣装に関して「昔は、日本でも演歌の人くらいしかスパンコールなんて付けなかったからね。彼は、ステージ衣装だけでなく、私生活も、ファッションにとどまらずインテリアも何もかも凄かった。豪華なだけじゃなくて、本当に良いものを持っていたのも凄い。ただね、もちろん衣装も素晴らしいけれど、彼は派手なだけでなく、やっぱりピアノが素晴らしかったから評価されたんだと思う」と生前の彼の生き方を高く評価した。

 ミッツさんは、普段の煌びやかな衣装はについて問われると「私が大人になる頃には既に多くの人がリベラーチェのような派手な衣装やパフォーマンスをしていたから、直接的な影響は受けていないのよね。でも、先輩方はやっぱり彼の影響があったってことよね」と語った。

 また、「今、恋してるか?」という質問に、ミッツさんは自身の恋愛について、「恋なんかもういい、心とかはもう二の次三の次でいいから、肉体よ!今更、心通わす事なんてできないわよ!」と語ったが、リベラーチェとスコットの恋愛に関しては、「スターの恋、同性愛について知らない人が見ても、そうなんだなぁって思える作り方だし、その道の人が見ても、ドキッとするような要素がちりばめられていたと思う」と複雑な気持ちで観ていたことを告白した。
おすぎさんとピーコさんは、「お互いに恋愛相談をすることなんて絶対にしない、趣味も全然違うしね!一緒にされたくないわ!」と双子とはいえ別の道を歩んでいる事を強調した。