異国で暮らす娘の結婚を阻止するため、日本のサラリーマン親父が単身乗り込んできた。そこで出会った中国人のデタラメなトラックドライバーとともに、ひらすら娘の結婚式めがけてアジアン・ロードの大暴走が始まる!

国籍も文化も違う凸凹コンビの爆走旅行は、まさに破天荒!竹中直人の主演と、忌野清志郎のヒット曲「雨あがりの夜空に」にのせて、豪快に痛快に繰りひろげられる『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』。
娘役に北乃きい、トラックドライバーにはフ—・ビン。泣けて笑える極上コメディは必見です!

そして本日10月28日、11月9日の一般公開・11月6日のネット配信に先駆けて、竹中直人、北乃きいの「親子」キャストと深作健太監督が登壇してのお披露目イベントを行いました。
イベント中盤には、『アメトーク』のハーフ芸人特集で話題となったぶらっくさむらいが乱入。北乃さんに公開プロポーズするも、竹中さんに断られる一幕もあり、和やかな舞台挨拶となりました。

【イベント概要】

日程:10月28日(月)18:30〜19:00(上映前 舞台挨拶) 
 場所:スペースFS汐留 (東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3F)
 登壇:竹中直人、北乃きい、深作健太監督、ぶらっくさむらい(お笑い芸人)

【舞台挨拶】

MC:まずはご挨拶をお願いします。

◆竹中直人さん(以下、竹中さん):
寒い中、私たちの作った映画を観に来て下さってありがとうございます。
今日は最後まで楽しんでいって下さい

◆北乃きいさん(以下、北乃さん)
本日はお越しいただきありがとうございます。よろしくお願いします。

◆深作健太監督(以下、深作監督);
2011年の夏にマレーシアで撮影しましたが、こうしてやっとスクリーンにかけて皆さんにご覧いただくことができて今日は嬉しく思っています。

MC:オールマレーシアロケを敢行されたと伺っていますが、大変だったことは?

◆竹中さん:
だいたい私たちの仕事は大変なことが楽しいことにつながるので、大変だとは思わなかったです。ただ、泊まっていたホテルやロケバスのクーラーが効き過ぎていて、疲れたままロケバスの中で寝てしまったら風邪を引いてしまいました(笑)。

それから撮影場所に辿り着くまで車で4時間、安全運転で行くと6時間かかるんですね。
でも、撮影時間が限られているのでドライバーは急いで運転するんですよ。
だから、『やめてー!止めてー! やめてー!止めてー!』という気分でした(笑)。
でも今では楽しい思い出ですね。

◆北乃さん:
私はずっとウェディングドレスを着ていたので、それが大変でした。
ウェディングドレスを着たままのアクションシーンもあったので暑くて大変でした。

◆深作監督:
撮影中は日本が元気になる映画を作れればと思って撮影していました。
また、マレーシアは、3つの民族が一緒に暮らしている多民族国家なんですが、映画をきっかけにアジアの国々と仲良くなれればと思って映画を作りました。

MC:大変な撮影中の気分転換は?

◆竹中さん:
時間が空いた時に近くのデパートに買い物に行ったらブルース・リーのフィギュアがあったんですよ。嬉しくってすぐに購入しました。そして、紹興酒に梅干しを入れて飲むと美味しいのを発見したので、ホテルの部屋でその紹興酒を飲みながら、ブルース・リーのフィギュアを眺めてました(笑)。
結局、日本でもそのフィギュアは売っていたんですけどね(会場笑い)。

◆北乃さん:
ほとんどギターの練習をしていましたね。私はマレーシア語、中国語、英語のセリフもあったので、空き時間も自分がやらないといけないことの練習をしていました。

MC:マレーシアの方との交流はありましたか?

◆北乃さん:
マレーシア語が入ったCDを事前にもらっていたのですが、速くて聞き取れなかったので、ホテルのフロントのお姉さんに録音をし直してもらって、寝る前にずっと聞いていました。

◆竹中さん:
現地の子供たちがとにかく可愛かったですね。僕が追っかけると楽しそうに逃げるんですよ。
気がついたら5〜6キロ痩せてました(笑)。楽しい時間を過ごすことができました。

◆北乃さん:
疲れきったサラリーマンの役作りにはピッタリだったんですね(笑)。

◆竹中さん:
役作りではなく、自然になってしまいましたね(笑)。

MC:共演のフービンさんはどんな方でしたか?

◆竹中さん:
スターなのにスター気取りしない方で、僕にもちょっかいを出してきてくれたし、僕も彼にちょっかいを出したし、すぐに親しくなれました。
すごく素直で優しくて素敵な青年でした。190センチくらいあって体型もマッチョなのですが、少年のような方でした。

◆北乃さん
すごく優しくて、いつもニコニコしていましたね。少し日本語が間違えていても監督がOKを出していたんですが、完成した映画を観たらとても可愛かったです。

◆深作監督:
フー・ビンさんだけでなく、マレーシアのスタッフの皆さんも本当にいい方ばかりで、映画を愛する気持ちに国境はないんだなと思いました。

MC:主題歌「雨あがりの夜空に」について、思い出など?

◆竹中さん:
僕はまだ清志郎さんたちが顔にメイクする前、まだ3人編成だった頃のアコースティックなRCサクセションから聴いていたので、ギンギンになったRCには実はショックを受けたんです。
暗かったRCが好きだったんですね(笑)。

◆北乃さん:
本編からはカットされてしまったのですが、私は「スローバラード」も弾けるように練習したんです。すごく難しい曲なのですが、何度も何度も聴いているうちにとても好きになりました。ネタバレになるので話せませんが、最後のシーンも大好きです。

◆深作監督:
僕はRCサクセションの末期の頃、武道館などのコンサートに必ず行っていたのですが、自分の気持ちがたとえ落ち込んでいる時でも清志郎さんから沢山の力をもらいました。
コメディ映画を作りながらも清志郎さんのことを思い出しましたし、大切な作品になりました。

MC:監督から映画の見所をお願いします。

◆深作監督;
観た人が元気になれば!と思って作った映画です。
1時間半の短い映画なので、スクリーンの中に飛び込んで、ライブに参加するような気持ちで楽しんでもらえればと思います。

*ここでハーフ芸人のぶらっくさむらい(本名:武内剛)さんが乱入!
北乃さんに「僕のためにこのウェデインクドレスを着てください! 結婚して下さい」と求婚するも、父親役の竹中さんから、「結婚は、絶対にダメだー! 君が愛してようがダメだ。
馴れ馴れしいぞ、コラ!」と怒られ、あえなくプロポーズは失敗に終わりました。

MC:最後に竹中さんからファンへのメッセージをお願いします。

◆竹中さん:
本日はお忙しい中お集まり下さいまして、本当にありがとうございました。
かなりぶっ飛んでいる変な映画になってます。もし映画を気に入ってくれた方は、色々な方々に声をかけて映画を広めてもらえたらいいなと思ってます。
今日は楽な気持ちで最後まで楽しんで下さい。