2012年に開催し大きな反響を得たホラー映画の祭典「シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション」が今年も10月26日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて開催となります。

上映に先駆けまして公開前日の10月25日(金)に元あやまんJAPAN・ファンタジスタさくらださんスペシャルサポーター高橋ヨシキ氏を迎えて本場スペインのシッチェス映画祭でおなじみのゾンビウォーク&トークイベントを実施いたしました。

シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション 2013
ゾンビウォーク&トークイベント:イベントレポート

■開催日時:10月25日(金)

■場所:ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)

■登壇者:ファンタジスタさくらだ(28:タレント)
高橋ヨシキ(アート・ディレクター、ライター、デザイナー)
■進行:多田遠志(ロフトプラスワン映画秘宝番)

当日はあいにく雨の予報。ゾンビウォークの実施が心配されたが、ゾンビたちが集まるにつれ次第に空も明るくなり、雨は小ぶりに。
そんな渋谷の町へ群れをなした15体のゾンビが渋谷の町に繰り出し、人々に恐怖を与えると共に映画のPRをしてご満悦。街中の人々も次々に写真を撮るなど、もりあがりをみせるなか劇場に戻り公開前日のトークイベントへとなだれ込んだ。

公開を明日【26日(土)】に控えた劇場【ヒューマントラストシネマ渋谷】のロビーにてゲストを迎えてのトークイベント。
ゲストは元あやまんJAPANのファンタジスタさくらだ。
名前がファンタスティックに近いというだけでなく、奇しくも同日に閉幕をむかえる東京国際映画祭の“サクラグランプリ”が発表されるということもあり、こちらも負けていられず“さくらだグランプリ”を発表するということから起用が決まった。

※ファンタジスタさくらださんはスチャダラパーのBOSEさんと2012年7月10日に結婚。
2013年3月14日に所属していたあやまんJAPANを卒業し同年6月14日に第一子が誕生している。
最近はママさんタレントとして女性ファンの支持が拡大中!

トークでは「シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション2013」のスペシャルサポーターである高橋ヨシキ氏が「デヴィッド・リンチの『ブルーベルベット』(1986)やヴィンチェンゾ・ナタリの『キューブ』(1998)、中田秀夫の『リング』(1999)や北野武の『座頭市』(2003)がグランプリを獲るなど、何でもありな節操がない感じが良い」と1968年から続くシッチェス映画祭を評した。

さらには今回の上映で純粋なゾンビ映画が無いのにゾンビウォークを行ったことについては、「ゾンビウォークはシッチェス映画祭恒例のイベントで、ゾンビは一般の人でも参加しやすいから、好評を博し映画祭の象徴的なイベントとなっている。」と解説した。

また、本場のお墨付きを得ている、シッチェス映画祭で上映された作品をセレクトして日本で上映するという試みについては、「東京国際ファンタスティック映画祭や、パリ映画祭などホラーやSFなどをメインで取り上げる映画祭が少なくなってきたことや、渋谷でいうと同ジャンルを多数扱ってきたシアターN渋谷が閉館するなど、ジャンル映画を観る機会が限られてくる中で、非常に意義のある取り組みで、様々なテイストの作品があることを楽しんで欲しい。」と語った。

続いて呼び込まれたファンタジスタさくらださんは、美少女を食べて生き続けるゾンビをイメージした可愛らしい衣装をまといゾンビと共に登場。
「ホラー映画や痛い作品はふだん苦手だけど今回ラインナップされた6作品は色々なジャンルがあって楽しめた」とコメント。
東京国際映画祭のサクラグランプリに負けじと選出したさくらだグランプリには『道化死てるぜ!』と争った末『ロスト・ボディ』がその栄冠に輝いた。
理由は「最後に。わぁ面白い!と素直に思える脚本が素晴らしかった」からとコメント。残酷描写の少ないサスペンスフルな作品をグランプリに選出した。
高橋ヨシキさんのイチオシが『アフター・ショック』であることも語られるとさくらださんは「先ほど楽屋でお話したんですけど、こういうホラー映画をゲラゲラ笑って観られるようになると何か大人な感じですね。」とコメントした。

またさくらださんは昨年2012年7月10日に結婚した旦那BOSEさんがホラー映画やファンタスティックな映画が好きであることを明かし「俺の嫁ならコレは観ておけ」といわれた作品にタランティーノ監督の『デス・プルーフ』や『ホステル』を挙げ、既に鑑賞済みであることを明かした。

また愛娘が成長してファンタスティックな映画に傾倒したらどう思うかを問われると「主人の血をひいているからファンタジックに育ってOK!」とコメント。

さくらださんの愛娘のファンタスティックな未来、さらには本映画祭が盛り上がるとファンタスティックな映画が今後も多数上映され、より多くの人に映画を楽しんでもらえる機会が増えるだろうという映画界の明るい展望がうかがえる、有意義なトークショーとなった。

◆シッチェス映画祭 ファンタスティック セレクションとは?

2012年にシアターN渋谷をメイン館に6作品を上映。
前年度に本場シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選し、日本で上映するシッチェス映画祭公認の映画祭。
2013年はヒューマントラストシネマ渋谷にメイン館を移し、梅田ガーデンシネマ、シネマスコーレ、KBCシネマと4都市・4館で実施される。
第45回シッチェス映画祭にて上映された作品のなかから
選りすぐった6作品を上映する。
本年度のラインナップは以下の6本を予定。

「シッチェス映画祭 ファンタスティック セレクション2013」ラインナップ
●『道化死てるぜ!』
●『アフターショック』
●『ロスト・ボディ』
●『人類滅亡計画書』
●『バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所』
●『恐怖ノ黒洋館』

◆シッチェス映画祭とは?

スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている映画祭で1968年に創設された。
SF、ホラーやサスペンスなどのジャンル映画を特化して扱う「世界三大ファンタスティック映画祭」の1つ。歴代の最優秀作品は、「狼の血族」「死霊のしたたり」から、日本映画の「リング」まで、最優秀賞受賞者もヴィンセント・プライスからデヴィッド・クローネンバーグ、審査員に「食人族」のルッジェロ・デオダートがいたりと、シッチェスの歴史がホラー映画の歴史を表していると言える。