旧日本軍の隠し遺産「M資金」を題材に、『亡国のイージス』の福井晴敏と阪本順治監督が再びタッグを組んだ話題作、映画『人類資金』が、いよいよ10月19日(土)より公開となります。極寒の地ロシアのハバロフスクから、35度を超すタイのカンチャナブリ、そしてニューヨークにある国際連合本部と、4か国で撮影を行ったエコノミック・サスペンス大作です。

そして昨日、本作『人類資金』のカーペットアライバル&プレミア試写会舞台挨拶が行われ、佐藤浩市をはじめ、豪華キャスト陣、そして阪本順治監督、原作者・福井晴敏が華々しく登場いたしました!

舞台挨拶に先駆け、有楽町マリオン1Fにて行われたレッドカーペットでは、2000人のファンが集まり、大歓声に包まれました。
また、その後の舞台挨拶ではハードな撮影でのエピソードをはじめ、本作に対する熱い思いを語るなど、大盛況のイベントとなりました。

■『人類資金』イベント概要

【日程】10月10日(木)
【集合・受付】有楽町マリオン9F 丸の内ピカデリー前
【スケジュール】
18:10 カーペットアライバル スタート
19:00 舞台挨拶スタート

【場所】
<レッドカーペット>有楽町マリオン1F吹き抜け
<舞台挨拶>丸の内ピカデリー1

【登壇者】
佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、石橋蓮司、寺島進、三浦誠己、岸部一徳、
阪本順治監督、福井晴敏(原作)

【MC】MIC

【舞台挨拶 概要】

<ご挨拶>
●阪本順治監督:
このM資金というものに興味を持ったのは33年前、僕がまだ美術の助手をしている頃でした。その頃から想いが続けていて、7年前に福井さんに映画の原作をお願いし、ようやく今日に至りました。

この33年間を振り返ってみると、この映画が自分の1つの終着点なのかなとも感じています。愚かしいほど愚直に、荒っぽく作りました。
ご覧いただく皆さんも気に入っていただけたら、是非色々な方にお勧めいただければと思います。
改めて、皆さんと仕事できた幸せを今感じています。

●佐藤浩市さん:
映画には、観月ありささんも出演していたんですが、観月さんがいないとこんなにむさ苦しくなってしまって・・・。やはり女性の存在は大きいなと思いました(笑)。
M資金というのは、若い方だとなかなか馴染みがないかもしれないですが、経済を背景にした映画ではあっても、面白くエンタテイメント性に特化した作品になっていますので、最後まで楽しんでいって下さい。

●香取慎吾さん:
Mです。普段はSなんですけど(笑)。
錚々たる出演者の方々の中でとても緊張しながら、一生懸命Mを演じさせていただきました。今回は周りが先輩方ばかりだったので、未來君にだけは先輩面をしながら(笑)、いい緊張感の中で撮影が出来ました。
それに本当に男の人ばかりなので、今日も舞台裏で「何処に飲みに行く?」というような話ばかりで、すごく楽しかったです。
こんな素晴らしい映画に参加できて、とても嬉しく思っています。

●森山未來さん:
ここに登壇されている方々もスタッフも含め、こんな強者たちと肩を並べて1つの作品に関与できたこと、そしてここまで走り抜けて来れたことをとても嬉しく思います。本当にこの映画は熱量の詰まった作品になっていると思いますので、皆さん楽しんでいって下さい。

●岸部一徳さん:
M資金っていうのは、なかなか理解するのが難しいかもしれないですね。
でも『人類資金』というタイトルですし、人類のための資金だと想像してもらっていいと思います。この作品は、楽しめるのはもちろん、勉強にもなりますし、少し考えることもできる映画になっていると思います。
今日は楽しんでいって下さい。

●寺島進さん:
阪本監督の作品に出演させていただくのは2度目になります。
監督は男の中の男です。この作品も映画の中の映画で素晴らしいです。
そんな映画に出演できて、とてもハッピーな寺島進でした(笑)。

●三浦誠己さん:
阪本組で感じたことを胸に抱きしめて、これからも銀幕で生きていきたいと強く思いました。この映画のメッセージが、映画をご覧いただいた皆さんに響くことを強く願ってます。
よろしくお願いいたします。

●石橋蓮司さん:
役としては刑事役なんですが、一度、佐藤浩一という人間を徹底的に調べてみたいという気持ちがあり、現場では色々と役とは関係ないことも取り調べをして、秘密を知ることができました(笑)。
そんなこともあり、今日登壇している役者さんの中では自分が一番楽をした役者だと思います(笑)。皆さんごゆっくりお楽しみ下さい。

●福井晴敏さん:
この映画のキャッチコピーは「10兆円で世界のルールは変えられるか?」です。
10兆円ってすごい金額ですよね。僕も見たことがないし、皆さんも見たことがないですよね。例えば今の金融マネー経済の社会では、東京証券取引所で、ニュースで良く見る平均株価が400円上がったり、下がったりすると、それだけで消えたり現れたりするという、
それだけのものなんです。

でもその一方で、この10兆円をすぐに現金で揃えられる会社が、日本にあるかというと、ないんですよね。
今のお金って、我々の実感とは違うところで動くようになっていて、それが一体どういうことになっているんだろうというのが、ずっと不思議だったんです。そのことを今回はM資金の話に絡めて、しっかりと描いてみたので、みなさんも少しでも感じることがあったら、考えていただいて、他の皆さんにも伝えていただけたらと思います。