由紀さおりさんの主題歌「わたしのうた」生披露からスタートした舞台挨拶では、多くの柴田トヨさんファンと、豪華キャストの登壇で大変華やかで、映画の様に優しく温かい雰囲気に包まれました。主演女優陣は、開場がうっとりする様な美しい着物姿で登場しファンを魅了致しました。

【舞台挨拶概要】
実施日:10月8日(火)19:00~19:30舞台挨拶19:45〜20:00囲み取材
場所:丸の内ピカデリースクリーン5 (キャパ:席)
『くじけないで』上映(上映時間2時間8分)
登壇者:映画『くじけないで』主演・八千草薫、武田鉄矢、伊藤蘭、檀れい、
芦田愛菜、上地雄輔、ピエール瀧、深川栄洋監督
※囲み取材には、上地さん、ピエールさん、深川監督は不参加。
MC:伊藤さとり

MC 挨拶
由紀さおりさんによる、♪主題歌「わたしのうた」歌唱
(拍手)

MC:本当にすばらしい歌を有難うございました。
皆さんすでによくご存知のとおり海外でも大ブレイク中の由紀さおりさんの歌声がこんな近くで
聞けたので、今とても感動しています。
それでは皆様をお呼びします。
八千草薫さん、武田鉄矢さん、伊藤蘭さん、檀れいさん、芦田愛菜さん、上地雄輔さん、ピエール瀧さん、そして、深川栄洋監督です。
(拍手)
それでは舞台挨拶を始めたいと思います。女優陣はみなさまあでやかなお着物すがたでほんとうに素敵ですね。溜息がでてしまいます。
それでは皆様から一言ずつご挨拶をいただけますでしょうか。
八千草さん:皆様こんばんは。映画のクランクアップ以来にキャストの皆様と再会出来て嬉しゅうございます。由紀さんの歌が本当に素晴らしくて、トヨさんは喜んでいると思います。
武田さん:ようこそ、本日はありがとうございます。八千草さんの息子役ということでこの役をすぐに受けました。母を亡くして15年。「おっかさん」と呼べる幸せ、母への思いを込めてこの作品にいどみました。
伊藤さん:由紀さんの曲を聞いて心の奥も固い物がほどけました。この映画も同じ様に、見た人の心が温かくほぐれるような作品になると嬉しいです。今日は楽しんで行ってください。
檀さん:この映画を初めて見た時、優しさが沢山詰まった映画だなと感動致しました。
私もトヨさんのように強く生きることが出来たらと思いました。今日は楽しんで下さい。
芦田さん:栃木弁のお芝居は難しかったですが、がんばりました!今日は楽しんで下さい!
上地さん:こんなにしっとりなスピーチの後でなんと言っていいか…笑
この映画を撮っていたのが、つい最近の様に感じます。自分の出ている作品ではありますが、映画を見て涙が出ました。この作品に携わる事が出来て、幸せだし誇りに思います。
ピエールさん:藤巻という固い男を演じました。実はうちの母親が嫁にトヨさんの誌をプレゼントしていたんです。出演のお話を頂いた時には、これは出ないと出演を決めました。それに、武田さんとの競演は人生の中で大変興味深い事だと言う事もあって。
由紀さん:(主題歌の)ご披露の機会を頂きありがとうございました。
詩集を読み、色々な思いを込めて一曲を書き上げました。映画の最後に主題歌が流れるので、今回はキャストの皆さんのお名前が出るエンドロールも楽しみにしていて下さい。
ぜひ歌も聞いてくださいね!笑
深川監督:いつも監督に見られないのと、この詩を読んでトヨさんの事を描く上で若いけどがんばろうと思いました。この作品を見て頂ければ分かると思いますが、とても優しく温かい作品です。今日は楽しんで行ってください。

MC:深川監督、ありがとうございました。
では限られた時間ですが皆様にお話うかがいたいと思います。
八千草さん、今回50代から90代までの柴田トヨさんを演じられたご感想はいかがでしたか?
八千草さん:カメラテストでの監督のアドバイスで、腰をもっと、もっと低くとのご指示を頂きスゴく大変でした。90歳の身体を感じることで、役のスタート立った気がします。いつでも“人生”これから、出来なくても良い。そんな風に少しずつ歳を重ねていけたらと思います。
つづいて武田さんにうかがいます。トヨの息子である健一役はいかがでしたか?
八千草さん:健一さんは本当に可愛い方よね。
武田さん:へへ。(照れ笑)自分が歳を重ねてわかった年を取ることが悪いとか言われると、本当に頭に来るのでそんな思いも作品に込めてみました。
日本の未来は、オリンピックで金メダルを取るより、おじいちゃん、おばあちゃんが元気でいる方がスゴイと思います!日本の宝は歳を重ねた人たちですよ

MC:ありがとうございました。
さて、健一を影になり日向になり支えていく妻・静子の存在感はとてもすばらしくて、私も見習いたい!と思ってしまいました。
蘭さん、今回の八千草さんや武田さんとの共演はいかがでしたか?
伊藤さん:撮影は順調に楽しくやらせて頂きました。ダメ夫を演じさせたら右に出る物はいない武田さんのおかげで、しっかり物の妻を演じられました。笑
トヨさんがいて家族の調和が取れていたんだなと思いました。
さて、この作品は明治から平成までを生き抜いた柴田トヨさんを3人の女優が演じ分けたというのも注目です。若い頃のトヨを演じられました檀れいさん、そして大正時代の幼いトヨを演じられました芦田愛菜ちゃん、おふたりにお聞きしたいと思います。
檀さん、宝塚の先輩でもある八千草さんと同じ女性を演じ分けるというのは、どんな気持ちでしたか?
檀さん:このお話を頂いて本当にびっくりして、同時に嬉しかったです。
先輩方のブロマイドの中に、八千草さんの姿があり、あまりに美しくて、可憐な娘で憧れだったんです。
憧れの大先輩との競演にとにかく緊張してました。愛菜ちゃんから八千草さんへしっかりバトンタッチ出来ればと思い演じました。

MC:ありがとうございました。
愛菜ちゃん、幼い時代のトヨは、いろんな苦労をしていますが、撮影は大変でしたか?
芦田さん:(演じた役が)同じ歳なのに、おっかさんを助けるんだ!って思えるのがすごいなって思いました。赤ちゃんをおんぶして倒れないように、ぐっとこらえるのが大変でした!
(詩を読んで)心が温かくなる、トヨさんが近くにいて応援していてれている気がしました。
そして、さきほど素晴らしい歌声を披露していただいたばかりの由紀さおりさんです。
今回の主題歌では、どんな気持ちを込めて歌われているのでしょうか。
由紀さん:歌を通して、トヨさんの様に、これからの歌い手として、女として人生を温かい眼差しで生きて行けたらいいなと思いながら歌っています。
トヨさんの人生と私の人生がリンクしました。オリンピックまでは頑張って歌いたいと思います!

MC:ありがとうございました。
お待たせしました。深川監督にうかがいます。トヨさんはこの映画のクランクインを前にして、今年1月、天国に召されました。トヨさんへのメッセージ、そしてこの作品に込めた思い、うかがわせてください。
深川監督:シンプルで面白い映画です。役柄ひとりひとりが出してくれるかわいらしさです。
少しでも面白いと思っていただけたら、離れた家族に広めてみてください。、
この作品が、家族を見直すきっかけになればと思います。